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選択
生命は何のために生きているのだろう。
命はなぜ存在しているのだろう。
自分はなぜこの世界に生まれ、何のために生きているのだろう?
私はここにいていいのだろうか?
何度も頭の中に浮かび上がる疑問は、私の心を絶えず焼き尽くしていく。
けどね、わかったこともあるんだ。
ずっと…ず〜っと進み続けて、旅の終点にたどり着いたときに振り返る。
すると、自分が歩んできた道がそこに広がっている。
それはとっても暗くて、不格好で切なくて…けど明るくて、美しくて楽しい。
それで、そのあとに『幸せ』って気持ちになる。
そこに魔法は存在しない。
自分の裸足がつけた足跡。
世界に対する恐怖なんて、命に対する不安なんてなくなる。
そうやって全てを受け入れられる。
決して消えない生きた証。
それって、とっても、とっても素晴らしいことだよね?
だから……私は―――。




