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執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
1章~執事道は意外とハード?~
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見送り

「わー、ハルキがお嬢様にフラグを立ててるー。」


そんなことを棒読みで言うミーシャ。


「立ててませんよ!だいたい、俺には美冬という彼女が……。」


「私は、別に何人増えようと構いませんよ?」


「美冬さんや。俺はそんなに節操のない男に見えるのかい?」


「結構節操ないと思いますよ?そこで赤くなってる子もいますし。」


そういってリオネスを指す美冬。


「あー、お嬢様。さっき言ったのは従者としてですから。男としてではないですんで。」


「そ、そんなことは分かっている!」


「なら良かったです。じゃあ、行きましょうか。」


そんなやりとりをしつつ、王の間に向かう一行であった。




結論から言えば、春輝達は大混乱を招いた。

当然といえば当然なのではあるが、急に呪いが解け、美しすぎる女性となったリオネスと、その隣で真っ赤になってメイド服の裾をつかむ春輝に、王城中が混乱した。

混乱しすぎて、リオネスに告白して思いっきり振られたり、春輝が女だったのかと勘違いする騎士がたくさん出たほどだ。

そんな一連の騒動はあったものの、出発の時刻には、迷宮組の準備もできたようで、皆馬車に乗り込み始めていた。


春輝は、そんな光景を見つつ、美冬に声をかける。


「美冬、渡すものがあるんだ。」


「はい?何でしょう、春輝君。」


「これを、肌身離さず付けておいて欲しいんだ。」


そう言って指輪を取り出す春輝。

そして、顔を真っ赤にする美冬。


「そそそそ、それは!こ、婚約指輪という奴でしょうか!!」


「ん、ん〜……。ちょっと違うかな?

この指輪には特別な魔法を組み込んでいて、美冬の危機になると俺が駆けつけられるようになってるんだ。」


「な、なるほど。婚約指輪ではないんですか……。」


そういって落ち込む美冬。

そんな美冬を春輝は抱き寄せて、美冬の耳元で、


「後でちゃんとしたのを用意するから、それまで待っていてくれる?」


と、小さな声で言った。

それに何度も頷く美冬。

そんな光景を見て、「リア充爆発しろ!」という声が沢山上がったのは書くまでもないだろう。

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