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想いの剣
「想いの剣は、使用者の魔力に応じて最善の形の変わる剣だ。
このシステムを作るのはずいぶんと苦労させられたぞ……。」
そう言いつつ、満足気に頷く凰雅。
そして、千秋がスイッチをオンにする。
すると、綺麗な金色の光線が出る。
「おお〜格好いい!」
「確かにな。これはいいな。」
そういって二人も頷く。
その後、何度かブンブンと練習し、満足と言った感じで頷く千秋。
「使いやすい。ずっと手の中にあったみたいな感じだ。」
「そうか。それは良かった。不具合がありそうなら言ってこい。すぐに直してやる。」
「ありがとう!凰雅!」
「お安い御用だ!」
そう言って固く握手する千秋と凰雅。
それを微笑ましげに見つめる春輝。
「よし、もうすぐ朝食の時間であるし、移動するとしようか。」
「……あっ。」
そうして、ようやく朝食のことを思い出し、急いで厨房に向かう春輝。
その背中を見送るふたりであった。
作者「今回の話、短すぎるな……。」
春輝「何であんなに短いの?」
作者「この後また一難あるから、区切りが悪くなるから……。」
春輝「もうちょい頑張ろうな?」
作者「……はい。」