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4/4

4 僕と喫音と雷

飛べない鶏はただの鶏だ!


でも飛べちゃう鶏は、

多分すごい感じのファンタジーチキンだ!

そして多分ファンタジーチキンは一蘭のラーメンと一緒に食べるとおいちい

あと更新遅れてベリーごめんなさい(汗)(汗)(汗)

僕は考え続けた。

ー正義とは何かー

そう自分に問い続け、考えながら魔王と戦っていた。


小柄な魔王だった。身長は僕や狐よりも一回り大きいくらい。

魔王と呼ばれるだけあり、魔力が膨大で、使える魔法や剣技も高度なものばかりだった。


だが僕達の方が遥かに強い。


僕達は先程の将軍を惨めに嬲り殺すことだけが目標となり、訓練を続けていたのだから。

魔王も、小1時間ほどで倒してしまった。倒しただけで、まだ殺していない。魔族を無差別に殺すことが本当に正義なのかを考え続けていた最中だったから。


ー正義とは、なんだ?ー


僕は魔王の再生する部分を神聖魔法で抑え続け、考えた

世の中の人類が正義と呼称しているものの定義は何か。


人類にとって魔物や魔族は滅すべき敵であり、絶対悪だ。


だが、魔物や魔族にとってはどうだ?

生態は判明していないが、魔物は元々普通に生活していた生物だったと言うことが判明している。


魔族だってそうだ。


元々人と同じ様に生活していたはずの人間が、魔人になるんだから。

あの将軍は人に家族を殺され、精神が弱い時に魔王に干渉され、魔人になった。

そいつらにとっての正義は、魔族になる前に抱いた恨みだ。

そして、魔族はおそらく魔王や、魔王に魔族にされた者から魔族にされた者のことだ。


なら魔王は?魔王はまず魔族なのか?

もし魔族でないなら、魔王にとっての正義とはなんだ?

魔王にとってのどんな正義によって魔王は行動をしている?


「なあ、魔王。」


魔王は僕をズタズタの目で睨みつけた。

僕はそんなことを気にせず、問いかけた。


「魔王、あんたは、魔族なのか?」


「魔族でなかったらどうする?」


「僕は今質問をしたんだ。早く答えてくれる?」


僕は脅しをかけた。でも、魔王は冷静で、全く取り乱さなかった。依然として睨まれてはいるけど。


「お前はまだ世界を知らない。質問には答えてやろう。私は魔族だ。」


魔王は諦めたように僕を睨みつけるのを止めた。


「だが、先程お前達が殺した将軍達とは違う。」


「どう言うことだ?」


「だからお前は世界を知らないと言ったんだ。私を倒したことへの褒美として、1つ教えといてやる。お前は今、自らにとっての正義とは何かを見失っているらしいな。その目を見ればわかる。私も昔そうだったからな。」


魔王の目は僕より下のはずなのに、見下ろされた気がした。


「正義とは。」


魔王が口を開く。


「自分を信じることだ。」


「そうか。」


ドスッ


漆黒の禍々しい光線が魔王の脳天を貫いた。

魔王は残り少ない魔力で自害した。

魔族としての誇りからくるものだろう。


結果、僕の中での正義は『仲間と自分を最後まで信じ続ける』になった。


僕たちは魔王討伐の証に魔王の剣をとり、街に戻った。


街に戻ると、僕達を称賛する声が絶たなかった。

なんせ諸悪の根源とも言われる魔王を討伐したのだから。


だから、僕達を称賛したのは街中の人達だけではなかった。

王の謁見の場を与えられたし、報酬金も与えられた。喫音と共に宮廷魔道士という職も与えられた。雷は基本的に剣を使うから、騎士団長になった。


幸せなはずだった。

おとぎ話通りなら勇者のような立ち位置の僕がハーレム状態になったりするんだろうけど。


まあ、そんなことは一切なく、17歳になった。

幸せかと言われれば、人よりいい暮らしはしているくらいの認識だった。


でも、雷や喫音達と話す時間だけは楽しかった。

多分、仲間だから。


そして、魔王がいなくなったことによって、支配者を失った残りの魔族が街にたまに降りて来るようになった。


で、あの転移が起きた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前半部分はほとんどただの思い出話だけどね。

要は、あの転移が起きた時に雷も飛ばされたんだけど、僕達だけ時間がズレた?


「喫音、飛ばされた時に雷はどこにいた?」


「ライ様?」


桜子がわけがわからなさそうに言う。


「雷なら、あの魔族を倒すために京と同じタイミングで呼んだはずだけど、」


なら、あの魔族の死体処理をしていた所からそう離れなかったはずだ。

雷は宮廷魔道士という職はあるけど、住んでいるところは王宮じゃなかったから。

確か、僕達が転移したところからは王宮よりも遠かった。


僕達は至近距離で術式の効果を浴びすぎた?


だけど、真実の確かめようがない。恐らく既に雷はこの世にいないのだから。


「京、どう言うこと?」


「多分、僕達は雷と共にこの世界に飛ばされてる。」


喫音が頭の上に疑問符が浮かんでいる。


「推測だけど、あの魔族の石の術式に雷も巻き込まれたんじゃないかな。」


「じゃあ雷探さなきゃじゃん!」


本当に喫音は阿呆だ


「さっきの桜子の話聞いてた?雷がいたのは僕達が今いる大体500年前。とっくの昔に雷は死んでるはずだよ。」


「あ、確かに。でも、雷とか京が使えば時間なんてどうにもなるでしょ?」


「何かしらの理由でどうにもならないから今ここにいるんじゃないの?」


喫音がなるほどと言った風に頷いている


「いい?未来に行く魔法はあるけど、過去に戻る魔法はまだないんだよ。」


「もちろんそんなの知ってるよ。だから、雷が未来の今に来ればいいじゃん。」


「だからそれができないんでしょ!」


ちょっと呆れてきた。


「京ちゃん、どう言うこと?」


何も理解していない蚊帳の外になっている桜子が首を傾げる。


「つまりね。雷は僕と喫音の友達なんだけど、雷は昔に。僕と喫音は今に、って感じで分断されちゃったってこと。」


「喫音にしてはわかりやすいじゃん。僕がそこに補足を入れるとしたら、その雷は僕達と同じで魔法を使えるんだけど、その魔法で僕達がいる今に来られるはずなんだよ。なのに来ないから、何か問題があったんじゃないかってなった。」


「へぇ。で、時間を巻き戻す魔法は?」


意外とよく話聞いてるんだな。


「ない。」


「なんで?」


なんでって聞かれてもなぁ、、、


「いい?時間が進むって言うのは、世界の理。それに抗うのは無理。でも、時が進むと言うことを助長させるだけか、遅くすることならできる。わかった?」


「世界の理って何?」


「言葉のまんまだけど。僕達が絶対に干渉できないもの?かな。」


「そんな説明じゃ桜子もわかんないよ!」


喫音が少し怒る。


「うん。わかんなかった。というか余計に分からなくなった。」


「ほら」


桜子も便乗すな。


「そんなに言うなら喫音が説明すればいいじゃん!」


逆ギレしてみる。


「やってやるよ!」


逆逆ギレされた。


「いい?桜子、世界の理っていうのはね。さっきも京が言ったけど、時が進むっていうこととか、万有引力っていう、物と物が引き合う力。簡単に言うと重力。あとはまあ色々あるけど一旦割愛。ここまでおっけー?」


「なんとなくはわかった。絶対に起こる力ってこと?」


「そうそう!桜子天才!」


ぎゅっと喫音が桜子を抱きしめる。


あんな簡単にまとめられるなんて桜子もすごいな。喫音の説明は僕の説明にちょっと補足説明しただけなのに。


「で、その力は桜子が言った通り絶対に起こる力で、私達の魔法は、それを抑えたり、強くしたりしかできないってこと!」


ふっ!と勝ち誇った感じでこっちを向いてくる


こっち見んな!

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