9話「トラブルとトラブルメーカー」
陽葵に打ち明けるとき。
はtして今日こそは平和でいられるのか
それではどうぞ
♢♢♢
ピロン♪
枕の上で無造作に投げ捨てられていたスマホが鳴った。
「んっ、だれから?」
画面を見ると
『本当のことを話したい。 黒川 優斗』
私は勢いよく起き上がってメッセージを開いた。
♢♢♢
お、既読ついた。
さて、何から話そうか...
それから俺は、誰にも言わないということを約束してもらって、話し始めた。
前の三連休、異世界に召喚されて三年間の旅をしたことを。
そして、エリックやセレナ、ベアトリスについて。
モンスターについて。
話し終わる頃には、陽葵からの返信も途切れ途切れになっていた。
『三年も違う世界だなんて、辛かったよね...』
『いや、こうしてまた帰ってこられたし。
全然だったよ』
だって、三人で...
ズキッ
なんだ?頭が...
なんだったんだ?
痛みはすぐに引いてきた。
『優斗?大丈夫?急に返信来なくなっちゃったけど』
『うん、大丈夫。なんでも無いよ』
『ならいいけど...明日はお互いゆっくり休みましょ。
おやすみなさい』
『うん。おやすみ』
明日は平和だといいな...
「暇だ」
昨日の今日でトラブルに巻き込まれたく無くて家に居たが、
昼を過ぎたあたりで飽きた。
どんなRPGよりもRPGしてきちゃったもんな~
ピンポーン
「ん?宅配便でも来たのかな」
「はーい。
あれ?」
ドアを開けても誰も居ない。
いたずらか?
「ユート遊ぼ♪」
「はいはい...
はい?」
声の主はリビングのソファに優雅に座っていた。
「おいベアトリス。
何でここに、てか勝手に入んな」
「いーじゃん☆」
「良くない」
「優斗~誰か来てるの~?」
まっずい母さんだ。
「あら、優斗の彼女さんかしら?」
母さん...そんなニヤニヤしながら聞いてこないでくれ。
「ユートのお姫様です☆お義母様♪」
「あら~」
ちょ、信じてそんな太陽みたいな笑顔、
なんかいっそ真実言わない方がいいんじゃ無いかってなるわ。
胃に穴空きそうだわもう。
「ねぇ優斗?なんでこんなかわいい子紹介してくれなかったのよ~」
にっこにこの笑顔のまま肩をバシバシたたいてくる...
魔王の攻撃の方が軽かったぞ?
「母さん...こいつはな?実は──」
「ユートは恥ずかしがり屋だからよ☆」
「あら、優斗のことよくわかってるじゃない。
そういえば名前はなんて言うのかしら?」
「ベアトリス☆
天っ才ピチピチの300歳よ♪」
こいつまた...
母さんも何も言えなくなってるし。真実の口みたいになってら。
「ベアトリス300歳?!
冗談面白っ」
「じょ、冗談よね!」
無理にでも笑ってごまかそうとしたけどきつそうだな...
顔強張りすぎだって母さん。
「でさ、母さん。
こいつはただの友達。
転校生でこのテンションで急に遊びに来ただけ」
「ほんとに?もしそうならお母さんがっかりだわ~」
なにがだよ...
「こんなかわいい子が優斗の彼女になってくれたらいいのに」
「でしょでしょ♪」
なんか聞こえてくるがそんなもん雨音よりも些細な雑音だ。
無視無視。
「母さんは部屋に戻った戻った...
で、ベアトリスは何しに来たんだ?」
「ん~何も☆
暇だったから来た!(ドヤァ)」
んなドヤ顔されても...
「あのな、ここは別にお前の遊び場でも何でもねぇぞ?」
「まぁまぁ、細事はおいておいて」
細事なんて言葉どこで覚えたんだよこいつが。
「今日は新しく開発した魔法見て欲しいの!!」
「は?」
「今回のね~めっちゃきれいなんだよ~」
「「きれいなんだよ~」じゃなくて!
絶対だめだ。この世界ってだけでだめなのに家の中って。」
「え~つまんないの~。」
「ほら、アイスやるから帰った帰った。」
「そんなよくわからない氷でこの私が黙ると─でも──
んん?!何これ美味すぎ!!」
「だろ?」
はしゃぐ子供かよ、
やっぱ何回聞いてもこいつが300歳とか信じらんないよな。
「悔しいけど今日はこれに免じて帰ってあげるわよ...
そのかわり次会うときも用意しておいてよね?」
「わかったよ...」
上機嫌で帰って行くベアトリス...
これ、俺がただ苦労しただけじゃね?
はぁ、せっかくの休日なのにどっかのトラブルメーカーのせいで疲れたな...
今日はもう寝るか。
明日はおとなしくしてくれるといいな──
「みんなやっほー!
天っ才美少女ベアトリスちゃんで~す☆」
「...はぁ。」
ベアトリス=爆弾
この作品の常識(?)
次回から学園編(?)本格始動~
課題終わらせられて書き終われたら水曜日の夕方あたりに出します。




