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19話「夏の予感」

無事体調不良から回復しました~

※タイトル変更しました。


「たっだいま~☆」

扉の向こうに行くと夕日が目に差し込んできた。

「さて...うん。一週間どころか10時間ぐらいか。

 明日は夏休み前最後の学校だしみんなちゃんと休めよ~」

「おう」

「えぇ」


「遊ぶ!」

「休め」

「遊ぶ!」

「休め」


「あーそ-ぶ!」

「はぁ、それでもいいけど明日しっかり来いよ?

 じゃないと夏休み中遊びにもダンジョンにもつれてかないからな?」


「まぁまぁ、余裕余裕~♪」


そう言って空を飛んで夕日の中へ消えていった。

「どこぞのヒーローかよ...

 ってか当たり前のように空飛ぶなよ!!」

「「あはは...」」


♢♢♢


「お、エリックにセレナ。

 おは~。ちゃんと休めたか?」


「ユート早いな。

 うーん、ぼちぼちかな」

「ユートおはよ~

 私はまだそんなに疲れとれてないかなぁ」


「明日から夏休みだしゆっくりしようぜ。

 あ、そういやベアトリスは遅刻か?

 自信満々だったくせに」


「確かに来てないな」

「それもまたベアトリスらしいわね」

「だな」

このままじゃ夏休み留守番って話だったけどどうするのやら


始業の本鈴まであと10秒切ったぞ?


『ユートー!窓開けて~!!』


「ベアトリス?どこだ?」

周りを見渡してもベアトリスはどこにも居ない。


『早くー!窓!』

「わかったよ。これでいいか?」

俺はすぐそばの窓を開けた。


「ユートありがとっ♪

 ギリギリセーフ☆」

(キーンコーンカーンコーン)


後ろを振り向くと...

始業の本鈴を背にドヤ顔でピースをしているベアトリスがそこには居た。


「お前、どうやって──」

「よーし席に着け~」

ちょうど先生が教室に入ってきた。


「..ベアトリス、どうやって来たんだ?」

先生にばれないように小声で聞いてみた。


「空飛んできた☆

 ちゃんとインビシブルで透明になってきたから安心安全~♪」

「はぁ...まず透明でも何でも飛んでくるなよ...

 余裕もって来い」


「ちぇ~...

 起きれたらそうしてあげる」

「起きろって言ってんだよ...」


「はーいー」

口をとがらせて悪態をついているベアトリスを見ていると、

昨日ダンジョンで悪そうな顔をしていたのが別人みたいだな。


「──。

 よし、夏休みの課題一覧を配るぞ~」

「「「ええ~」」」

「かみさまぁぁ...」


神頼みって..はは...


「課題は...まぁこの程度ならいけるな」

俺は元々それなりには勉強もできたし。

異世界でのレベルアップの恩恵か、記憶力が上がっている気がするから最近の成績も上がっている。


周りは...喜怒哀楽様々といった感じか。

エリックとセレナは大丈夫そうな表情だが...ベアトリスはプリント見てすらいないぞ?

大丈夫かよあいつ...


「さて、ちょっと早いがこれで解散!!

 夏休みは存分に楽しめ!!

 あ、怪我だけは気をつけろよ~」

最後に不敵に笑って朝倉先生は教室から出て行った。


「よっしゃ、みんなで夏休みどこかに出かけないか?」

イケメン委員長陽翔の提案にみんな賛成していく。


「どこか行きたいことある人?」

「海行きたい!!」

「いいね~!」「最高!」

「賛成~!」

誰かの提案の元にみんな一つになっていく。


「このクラスこういうときの団結力すごいよなぁ...」


「よし、海行くぞ!」

「「「おぉ~!!」」」



「ザ・青春。って感じだな。」

「そういうお前は行かないのか?」


「優は行くのか?」

「おう!こんな楽しそうなイベント逃すわけ無いだろ☆」

「優らしいな」


「で、行かないのか?」


「うーん、今回は──」

「行く!!海!!」

「あ!ベアトリスおま...」

「海か、楽しそうだな」

「私も行きたーい!」

エリックにベアトリスもか...


「そうか、なら楽しんでこい」

「ユートは行かないの?」

「っ...」

なんでセレナがベアトリスみたいな上目遣いおねだりしてくるんだよ...

こんな美女におねだりされて断ったら何者かに刺されそう。

断っても刺されそうだけど...


「...はぁ。行くか、みんなで」

「ありがとうユート!」

「ユートやりぃ~」

「楽しむぞ!」

みんなが楽しそうだしいいか。

つられて俺も笑顔になっていくのを感じた。


「優斗、なんかお前変わったな。周りの空気が明るくなったって言うか。

 なんかこう、前はもっと静かで暗めだったのに。

 それに髪型も最近急に変えたよな。」

優は勘が鋭いな、それともよく話していたからか。


「そうか?まぁ三連休で色んなことしたんだよ。

 ほんとに色んな事を。」

本当に...

色んな事があったな。


「三連休でそんなパって人は変わるものかなぁ」

少し疑わしい目を優は向けてきた。


「変わる変わる。最近は何もかものスピードが速いんだよ」

そう言うとなんだか満足してきた。

ぼんやりと外を眺めてみた。

ユートとしての三年間が青空に溶け込んでいるような気がした。


「そっか。

 じゃあ次は海でな」

クスッっと笑って優はそう言いながら陽翔達の団子の中へ入っていった。


その集団の中から一筋の視線を感じた気がした。


次回から夏休みへ突入~!

遊びにダンジョンに大忙し~

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