第三章 capter-3 「回天」(3)
その次の瞬間、地面がバリバリと音を立てて開き、フィールドを真っ二つに割って20m程の怪物が現れた。
「あれは……ペーパーゴーレム?」
アロンソが口を開く。言われてみれば、大きさこそ違えど薄茶ではあるがその姿はペーパーゴーレムだ。
「……っ!」
須賀谷も慌てて飛びのき、巨大なペーパーゴーレムから距離をとる。
すると直後にペーパーゴーレムは足元の土くれを掬ってフィールドの壁に向かい投げつけ、戦闘フィールドの壁の一部を破壊した。
「チィ……このままじゃ学校に被害が出る! 一時休戦だ!」
アロンソは須賀谷にそう言いペーパーゴーレムにティソーナを向け、順に向けて放った空気弾の攻撃をする。
《サイクロンショット!》
……だが、攻撃は少しも通る気配がない。
「効かねぇ!?」
「サイズが違います……あれは何かが潜んでいますよ」
篝火が戦闘フィールドにあがり周囲の生徒も避難を始めた時、
「ご名答だよ、君達」
あの青髪の少年が、巨大なペーパーゴーレムの肩に乗って現れた。
「誰だてめぇは! そのゴーレムで何をするつもりだ!?」
アロンソが突っかかる。
「僕はフランベルグ。そしてこいつはジャイアントペーパーゴーレム。子供達の養分を吸って大きくなったものさ。そしてその子供たちの出どころは分かるだろ? 須賀谷君……だっけ? 君にはね」
するとフランベルグはアロンソをちらりと軽く見てから須賀谷の方を見て、そう告げてきた。




