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〜お店〜



「よぉヒューレ。相変わらず売れてないようで」


リュコスは天井に当たらない様に首を曲げながら、閑散とした店内を見て笑う。

店内は客入りが少ないようで、俺とリュコス以外客はいないようだった。外見と同じく内部もモダンな雑貨店のような作りになっており、薄く光る瓶や、凄いぶ厚い本など共通性の無い物が心狭しと並んでいる。



「うるさいな隠居オオカミ!茶化しに来ただけなら帰れ!

あら? その子誰?」


ヒューレと言われる女性は機嫌悪そうに軽く小突くと、視線を下げ俺を見つめてくる。

リュコスがバルジさんの時と同じ様な説明をすると、再度挨拶を促して来たので帽子を落とさないように軽く頭を下げて挨拶をする。


「へぇ〜。また子供拾ったのね。本当物好きな事…。私はヒューレ・カサドーラ。ヒューレでいいよ

それで?今日はこの子の服を見繕えばいいの?」


「そういうこった。俺は荷物卸さなくちゃいけねぇから、その間に必要そうなモン揃えてくれ。

あ、それと、だ」


そう言ってリュコスは俺が深く被るストローハットをひょいと持ち上げる。不意に取られたせいで隠す暇もなく俺はヒューレと目が合うと彼女は自分の目を疑うように目を細め、その後片頭痛にでもやられたのか頭を抑える。


「どうせ採寸とかする時に見るハメになるだろうから先に見せとくが、見ての通りこいつイノセンスだから、あんまり公にすんなよ。」


ヒューレは余程衝撃だったのかよたよたと後退して壁に寄り掛かると、深い深呼吸のようなため息をして、諦めたように言葉を吐き出す。


「……………色々聞きたい事あるけど、ヤバいことに巻き込まないなら仕事は受けるわよ…」



「わりいな!あとでちゃんと話すから。昼飯時までには戻るんで子守り件見繕いよろしくな。

そういう事だククラ。大人しくしてるんだぞ!また後でな!」


リュコスはヒューレの重い視線を誤魔化すように大きな荷物を担ぎ直し、苦笑しながらそそくさと逃げるように店を出ていった。


「あの…なんかごめんなさい。」


リュコスの背中を見送るヒューレの哀愁漂う立ち姿を見て、俺はついつい謝ってしまった。



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