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観測者は感情を知らない【フルサイズ】  作者: 白鐘サウザーいちご味
最終章 観測者は感情を知らない
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番外編「もしも観測者であったなら」

蜘蛛との最終決戦で、もしマスターが観測者として帰ってきたなら。そんな、ちょっとだけ幸せなIFルートです。


金色の瞳が、静かに蜘蛛を見つめている。


マスターはゆっくりと両腕を持ち上げた。

まるで、大きな球体を抱え込むように。


その指先が、空間そのものへ触れる。

ゆっくり、両腕が寄っていく。


ぎり。


見えない何かを押し潰すような音が響いた。


ギギギギギ……


巨大な蜘蛛の身体が、目に見えて歪み始める。


外殻が軋む。

脚がひしゃげる。

張り巡らされた白い糸が、一本、また一本と張り裂けていく。


蜘蛛は暴れた。

逃げようと脚を伸ばす。


だが、動けない。

まるで存在そのものを、巨大な手で抱え込まれているかのように。


両腕は、なおも静かに近づいていく。


ぎちり。


存在そのものが、軋んだ。


「……もう終わりだねぇ」


そっと。

マスターの両手が重なる。


その瞬間、蜘蛛の身体は音もなくほどけ始めた。


砕けた外殻は白い粒子となり。

張り巡らされていた糸は淡い光へ変わる。

光は静かに空へ昇り、跡形もなく溶けていった。


存在そのものが観測され、定義を書き換えられた。最初から、そこには何も存在しなかったかのように。


静かに、消えた。


やがて。


『観測者最終選考システム……終了』


無機質な声が、白い空間へ響く。


『次代の観測者、承認』


ぱきり。


世界に一本の亀裂が走る。


ぱき、ぱきぱき……


白い空間そのものが硝子のように砕け散り、眩い光が五人を包み込んだ。


そして、青空が広がる校庭へ五人は戻っていた。


白い繭は、もうどこにもない。

風だけが静かに吹き抜ける。


「……終わった?」


ファニーが呟く。


マスターは、その場に立ったまま動かなかった。

黄金の瞳だけが、遥か遠くを見つめている。


シエルが一歩近づく。


「終わりました」


静かな声。


「もう、戻れます」


返事はない。


「……マスター」



金色の瞳が、ゆっくりと細められる。

長い睫毛が震え、静かに閉じた。


ふわり。


力が抜ける。

張りつめていた肩がほどけ、腕がゆっくりと下がる。


その身体が、音もなく浮かび上がった。

まるで誰かに抱き上げられるように、背中を預けるような姿勢のまま。


両腕は力なく身体の横へ流れ、服の裾が風もない空中でゆっくりと揺れる。


ただ眠っているかのように、穏やかな表情のまま、マスターは空へ運ばれていく。

白い粒子が、静かに周囲へ舞い始める。


ファニーが息を呑む。


「なに……これ」


その光の中へ、シロが静かに歩み寄った。

黄金の瞳を眇め、小さく目を伏せる。


「……そちらを選んだか」


責めるでもない。止めるでもない。

ただ、その声には長い時を見届けてきた者だけが知る寂しさが滲んでいた。


「それもまた、選択じゃ」

「違う!」


ファニーが叫ぶ。


「違うよ!」


涙が頬を伝う。


「そんなの選ばなくてよかったじゃん!」


必死に手を伸ばす。


「帰ろうよ!境界堂に帰ろう!みんなで!!」


シエルも声を張る。


「聞こえていますか!あなたは約束したでしょう!終わったら、一緒に帰ると!!」


その声に。

金の瞳が薄く開く。微かに二人を映した。

その口元が、いつものように少しだけ柔らかく緩む。


声はない。


けれど。


確かに。



――ごめんね。



そう告げたように見えた。


シロが静かに言う。


「観測者は、主上のもとへ還る」


光が、一段と強くなる。


「連れて行くぞ」

「待って!!」


ファニーが駆け出す。


「マスター!!」


シエルも手を伸ばす。

あと少し。あと指先ひとつ。


届く。


そう思った、その瞬間。


ふわり。


光は霧のようにほどけ、マスターの姿ごと、校庭から静かに消えた。

風だけが吹く。白い光の名残が、雪のように舞い落ちる。


誰もいない空を見上げたまま、ファニーはその場へ崩れ落ちた。


「……やだ」


震える声。


「やだよ」


涙が止まらない。


「帰ってきてよ……」


カノンの喉から、小さな声が漏れた。

信じられないように空を見上げる。


「……そんな……マスターさん」


涙が溢れ、震える声はやがて堪え切れなくなる。


「いやですぅ……!帰ってきてくださいよぉ……!」


嗚咽とともに、近くに立っていたクロードへしがみついた。


クロードは何も言わない。ただ、小さく息を吐き、震えるカノンの頭へ静かに手を置いた。


一度だけ、大きな手がそっと頭を撫でる。

慰める言葉はない。それでも、カノンを支える腕だけは揺るがなかった。


シエルは何も言わなかった。

拳を強く握り締めたまま。

ただ、マスターが消えた場所を、いつまでも見つめ続けていた。


その場所だけが、いつまでも静かに風へ揺れていた。




……




■二年後・境界堂


午後。

窓から差し込む光が、静かな事務所を照らしている。


ばんっ。


「ただいまー!」


ファニーが勢いよく扉を開けた。


「今日の依頼、終わったー!」

「お疲れさまです」


シエルが報告書から顔を上げる。


境界堂は続いていた。

依頼を受け、怪異を討伐し、いつもの時間を過ごし、笑って、二人だけで。


そうして、二年が過ぎた。


「報告完了!商店街でクレープ買ってこようっと!何か買ってくるのある?」


シエルが机の引き出しを開く。


「あ……」


小さく呟く。


「コピー用紙が切れていました。ついでにインクと付箋の買い出しもお願いします」


「りょーかい!」


ファニーは軽く敬礼して笑う。


「すぐ行ってくる!」



■商店街


紙袋を提げた帰り道。


「近道しよっと」


ファニーは一本裏の細い路地へ入る。

人通りは少ない。店の裏口や空き箱が並ぶ静かな道。


「あっ」


道端へ置かれた浅い段ボール箱。その中で、小さな影が丸くなっていた。


「猫?」


榛色の毛並みの猫。尻尾がぴくりと揺れる。

ゆっくりと顔を上げれば、金と緑、左右で違う瞳。


ファニーの呼吸が止まる。


「……え」


その色だけが。

あまりにも、あの人に似ていた。



■境界堂


ばんっ。


「見て見てー!」


シエルが顔を上げる。


「……事務用品は買えましたか」

「買えた!」


紙袋を掲げる。


「それと!」


胸に抱えた猫を見せる。


「マスターみたいな猫拾った!」


「……」


「ここで飼おう!」


シエルは猫へ視線を向ける。

榛色の毛並み。金と緑のオッドアイ。

その瞳を見つめたまま、小さく息を吐いた。


「……似ていますね」


静かな返事だった。


「でしょ?」


ファニーは嬉しそうに猫を抱き寄せる。


「ほら。窓際とか絶対好きそう!」


猫は小さく欠伸をひとつした。

ファニーが喉の下へそっと指を添える。


気持ちよさそうに目を細める。


「あはは」


少しだけ笑う。


「そこ、好きなんだ」


ごろごろ。

喉を鳴らす小さな音。

それを聞いた途端、胸の奥へ押し込めていた想いが、ふっとほどけた。


「……マスター」


ぽつり。

自分でも気づかないほど小さな声だった。


指先は止まらない。

優しく撫で続ける。


「会いたいよ」


唇が震える。


「もう一回だけでいいから」


猫は何も答えない。

ただ、ごろごろと喉を鳴らしながら、ファニーの手へ頬を擦り寄せる。


「……淋しいよ」


二年間。

笑って。

働いて。

前を向いて。

みんなの前では、泣かなかった。


でも。


「帰ってきてよ……」


その一言だけは。

どうしても、飲み込めなかった。


指先が喉の下を掻く。

ごろごろ。

猫が気持ち良さそうに目を細める。


「あぁ……そこ、気持ちいいねぇ」


「………………は?」


時間が止まった。

ファニーの手が止まる。

猫も、はっとしたように前足で口元を押さえた。


「……」

「……」


シエルも固まっていた。

眼鏡へ伸ばした手が、中途半端な位置で止まっている。


猫は困ったように耳を伏せた。


「……えっーと、ごめん」


一拍。


「言うタイミング、逃しちゃった」


「……………………」

「……………………」


数秒。

世界が止まる。

先に壊れたのはファニーだった。


「はああああっ!!!???」


猫を持ち上げる。


「マスターーーーー!!?」

「わっ!ちょ、ちょっと揺れる揺れる!」


ぶんぶん。

猫が左右へ振られる。


「生きてるの!?戻ってきたの!?え!?猫!?」

「うん、猫」

「そこ肯定するんだ!?」


シエルがようやく口を開く。


「……待ってください。何故、猫なんです」

「いやぁ」


猫は気まずそうに耳をぺたりと倒した。


「最初に話そうとは思ったんだけどねぇ」


ファニーを見る。


「でも、嬉しそうに撫でてくれるし……気持ちよかったし」


「そこ!?」

「結果的に、もっと悪くなってます」


「うん」

「うん、じゃありません」


前足で頬を掻く。


「目が覚めたら、もう猫になっててさ」


「……」


「主上のところで観測者としてのことを教わって、そのあと『地上へ戻って修行してこい』って送り出されたんだよねぇ」


ファニーが瞬きを繰り返す。


「修行?」

「うん」


マスターは小さく頷く。


「人としての人格を保ったまま、観測者として"成る"ことが必要なんだって。だから、しばらくは人の世で暮らしなさいって」


「つまり……、観測者になったまま、人間性を失わないことが条件ですか」


「そうみたい」


シエルは額へ手を当てた。


「安心したいのか、困惑すればいいのか分かりません……」


猫は耳をぴくりと動かす。


「実はねぇ」


二人が顔を向ける。


「こっちへ戻ってきてから、真っ先に境界堂へ行こうとは思ってたんだよ」


「じゃあ、なんで路地裏にいたの?」


「塀の上を歩いてたら途中で段ボール箱があってね……入っちゃった」


「入っちゃった!?」


「なんか、すごく落ち着くんだよぉ」


猫は少し照れたように髭を揺らす。


「そのまま、うとうとしてたら」


「ファニーが見つけた、と」


「うん」


猫は小さく笑う。


「迎えに来てくれた」


ファニーは一瞬きょとんとして、すぐに目尻を下げた。


「もう……」


抱き締める腕へ、少しだけ力が入る。

猫は気持ちよさそうに目を細める。


「見つけてくれて、ありがとう」


その声だけは。

二年前と、何も変わっていなかった。

ファニーの目から、ぽろりと涙がこぼれる。


「……ほんとに」


猫をぎゅっと抱き寄せる。


「帰ってきたんだ」


猫は少し照れくさそうに笑った。


「ファニー、ただいま」


静かな部屋に、その一言だけが優しく響いた。


しばらく、誰も話さなかった。

マスターはファニーの腕の中で、小さく喉を鳴らしている。

シエルはその様子を見つめたまま、何度か口を開きかけては閉じる。


眼鏡を押し上げる。それでも言えない。

やがて、小さく息を吐いた。


「……俺にも、撫でさせてください」


マスターが振り向く。

金と緑の瞳が、優しく細められた。


「良いよぉ」


シエルは恐る恐る手を伸ばす。

そっと頭へ触れる。柔らかい。温かい。

指先が、小さく震えた。


「……おかえりなさい、マスター」

「ただいま、シエル」


午後の穏やかな日差しが三人を温かく照らしている。


そこへ、ふわり。


部屋の奥へ、白い光が静かに集まる。

光はゆっくりと形を取り、一匹の白猫が姿を現した。


「シロ!」


ファニーが顔を輝かせる。

シロはマスターを見ると、小さく目を細めた。


「無事に着いたようじゃの」

「うん。ちゃんと境界堂まで帰れたよ」


一度だけ頷く。


「そうか」


榛色の猫を見つめ、くすりと笑う。


「……よく似合っておる」

「そう?」


マスターは前足を持ち上げ、肉球をぐっと開く。


「……なぜマスターが猫の姿になっているのですか」


シエルの疑問に、シロは当然のように言った。


「観測者は、その姿を継ぐ。猫に決まっておろう」


部屋が静まり返る。


「……そういう基準なの?」


ファニーが呆れたように瞬きをする。


「そういう基準じゃ」


マスターが苦笑する。


「天界でも、まったく同じこと言われたよぉ」

「何度聞かれても答えは同じじゃ」


シロはゆっくり歩み寄る。

その足取りは穏やかだった。


けれど、差し込む陽射しがその身体をかすかに透かしている。


マスターの耳がぴくりと動いた。


「……シロ」


シロは笑ったまま答える。


「気付いたか」


シエルも静かに口を開く。


「以前より、存在が薄くなっています」

「御役御免が近いだけじゃ。おぬしへ全て渡せば、妾の役目も終わる」


マスターは少しだけ寂しそうに笑う。


「やっぱり、そうなんだ」

「主上から聞いたじゃろう?」

「うん。歴代の観測者もそうだったって」

「そうじゃ」


シロは頷く。


「人として笑い、人として迷い、人として生きる。そうして初めて、観測者としての己も定まる」


マスターは苦笑した。


「だから僕も修行中なんだよねぇ」

「そういうことじゃ」


ファニーは少し安心したように息を吐いた。


「じゃあ、どれくらい修行するの?」


シロは少しだけ空を見上げる。


「ざっと、ぬしたち二人が、生涯を終えるところまで、といったところかの」


部屋が静かになる。


「……え?」


ファニーが目を丸くする。


「それって」


腕の中のマスターを見つめる。


「マスター、ずっと一緒に居られるってこと?」


少しだけ照れたように笑う。


「そうなるねぇ」


静かな返事だった。


「少なくとも、君たちが笑って生きていけるようになるまでは」


ファニーの目に涙が滲む。


「……よかった」


ぽつりと漏れた一言だった。

マスターは照れくさそうに髭を揺らす。


「だから、改めてよろしくねぇ」


シエルは小さく笑う。


「ええ。今度は猫としても面倒を見ます」

「そこは観測者って言ってほしかったなぁ」


「猫でしょう」

「猫だねぇ」


三人の笑い声に、シロも静かに目を細めた。


「では、また様子を見に来るからの。修行をサボるでないぞ」


「はーい」


シロは満足そうに頷いた。


「その返事、忘れるでないぞ」


ふわり。

白い身体が淡い光へとほどけ始める。


「また会おう」


その声だけを残し、輪郭は静かに薄れていく。

白い粒子が陽だまりへ溶ける頃には、そこにはもう誰もいなかった。


境界堂には、穏やかな静けさだけが戻る。




■境界堂・昼


依頼を終え、玄関の戸が開く。


「ただいまー!」

「戻りました」


昼下がりの陽射しが、静かな事務所へ流れ込む。


窓際。

榛色の猫が、見事なへそ天で眠っていた。


前足はだらん。後ろ足もだらん。腹は無防備にさらけ出されている。


「すぴー……」


幸せそうな寝息。

ファニーが立ち止まる。


「……」


シエルも眼鏡を押し上げたまま固まる。


「……」


しばらく沈黙。

ファニーが小さく呟く。


「修行中、だよね?」

「その認識でした」


尻尾が、ぱたん、と床を叩く。


「むにゃ……」


鼻先がひくひく動く。


「もう食べられないよぉ……」

「夢でも食べてる!!」


その瞬間、窓の外が白く染まる。


ビカッ。

ドゴォォォォン!!


轟音。


「にゃああああっ!!?」


マスターが文字通り飛び上がった。

全身の毛が逆立つ。

尻尾は三倍くらいに膨らんでいる。


「熱っ!熱っ!焦げるぅ!」


ファニーが慌てて駆け寄る。


「マスター!?」


シエルはため息をつく。


「今度は何をしたんです」


マスターはぷすぷすと煙を上げながら座り込んだ。


「いやぁ」


前足で耳を掻く。


「昼寝してたら見つかっちゃってねぇ」

「誰にです?」

「主上。『修行をサボるでない』って」


ファニーは思わず叫んだ。


「怒られて当然だよ!!」

「ですよねぇ」


反省しているようで、していない。

マスターは首を傾げる。


「でもね、観測って、結構疲れるんだよ?」

「絶対言い訳!」

「昼寝も観測の一環ということで」


ピシャァン!!


また雷。


「ぎゃっ!」


ファニーは笑いを堪えきれない。


「今の絶対『違う』って言われた!」

「ええ」


シエルも珍しく肩を震わせた。


「主上も苦労されているようですね」


マスターはぶるぶると身体を振る。焦げた毛が、ふわりと舞った。

そのまま大きく伸びをする。背中が弓なりに反る。


金と緑のオッドアイが、静かに開いた。


その瞬間。

部屋の空気が、ほんのわずかだけ澄んだ。

窓の外で、風に揺れていた木々が止まる。

遠くを飛んでいた鳥が、一斉に空を見上げる。


マスターは何もしていない。

ただ、一度だけ世界を見渡した。


観測者として。


次の瞬間には、その静かな気配は跡形もなく消えていた。くるりと振り向く。


「……さて。働こうかねぇ」

「うん!」

「ええ」


三人が歩き出す。

その背中を、午後の陽射しが照らす。


「……あ」

「どうしたの?」


マスターが期待に満ちた目で見上げる。


「おやつある?」

「なーーーーい!!」

「今日はもう食べました」

「そうだったっけぇ」


三人の笑い声が、境界堂へ響く。


窓の外では、青空がどこまでも穏やかに広がっていた。


境界堂は今日も変わらない。


誰かが帰ってきて。

誰かが笑って。


その日常は、明日へ続いていく。



マスター「もしものお話!でも、こっちでもありっちゃありかなぁ?」

ファニー「無いよ!?」

シエル「本編の人間ルートが一番です」

マスター「えぇー」


窓辺では、猫がだらぁ。


「三食おやつ、昼寝つき生活も捨てがたい」

ファニー「そこだけ聞くと理想的だけどね!」

シエル「ニートですね」

マスター「違うよぉ。観測者だよぉ」

シエル「観測しているのは日当たりだけでしょう」

マスター「大事だよ?」

ファニー「あ、でもマスター猫、ちょっと飼いたいかも」

マスター「やったねぇ」

シエル「増長しないでください」


空。ぴしゃっ。


マスター「いだっ!!?」

ファニー「あっ、主上だ」

シエル「見られていますね……」

マスター「理不尽過ぎない!?」




本編では少し切ない結末でしたので、こちらでは思いきり幸せな「もしも」を書いてみました。少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。


――お読みいただき、ありがとうございました。


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