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第四章 始まり

5時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


本日も読んでいただきありがとうございます。

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エーデル男爵家の応接室。


午後の柔らかな光が窓から差し込み、丸いテーブルの上のティーセットを静かに照らしていた。


ロゼッタは椅子に座り、両腕に付けた四つのバングルを少し気にしながらカップを持った。


エーデル男爵が穏やかに笑う。


「どうだい、ロゼッタちゃん。その腕輪は慣れたかな?」


ロゼッタはむう、と頬を膨らませた。


「慣れましたけど……」


バングルを少し持ち上げる。


「やっぱり、可愛くないです」


男爵夫人がくすっと笑った。


「そんなことありませんよ。お母様には、勇者の腕輪みたいに見えます」


ロゼッタは首をかしげる。


「勇者?」


男爵夫人は優しく言う。


「ええ。自分の力をきちんと制御して、人を傷つけないようにしているでしょう?」


ロゼッタは少し考えてから、カップの中の紅茶を見た。


「……それなら、まあ」


小さく呟く。


「ちょっとだけ、かっこいいかもしれません」


エーデル男爵夫人は嬉しそうに笑った。


「そうでしょう?」


男爵は紅茶を一口飲んでから続ける。


「それに、その腕輪はロゼッタちゃんが成長した証だ」


ロゼッタは顔を上げる。


「成長?」


男爵は頷いた。


「昔は魔力暴走が怖かった。でも今は、ちゃんと制御できている」


少し誇らしげに言う。


「父としては、とても自慢だよ」


ロゼッタは耳を赤くした。


「そ、そんな……」


そして小さく言った。


「……ありがとう、お父様」


男爵夫人は微笑みながら、ロゼッタのカップに紅茶を注ぎ足した。


応接室には、穏やかな午後の時間が流れていた。

5時30分と17時の2回更新しています。

よろしくお願いします。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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