表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぐうたら令嬢は公爵令息に溺愛されています  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/47

第31話:嘘でしょう…

「お嬢様、どこに出掛けられるのですか?」


「どこって、レアの家よ。私は昨日、役目を果たしたのよ。もう私がお妃候補に選ばれる事もないだろうし、別にレアの家に行っても問題ないでしょう?」


「いけません。まだ正式に王家から連絡が来ていないのです。今日中には旦那様の方にご連絡入るでしょうから、どうかお屋敷で大人しくしていてください!」


「どうしてよ!私はもう昨日、王宮に出向くという面倒な役目を終えたのよ。それなのに、どうしてレアの家に行ってはいけないのよ!」


「それが決まりなのです。とにかく大人しくしていてください」


 何が決まりよ。決まり決まりって、うるさいわね。まあいいわ、今日我慢すれば、レアの家に行けるのよね。早く美味しいお菓子やスイーツを食べたいわ。


 それにレアと対決をしないといけないし。そうよ、こうしてはいられないわ。せっかくだから、武術の練習をしないと。


「お嬢様、どこに出掛けられるのですか?」


「どこって、見ればわかるでしょう?稽古場に行くのよ」


「そうでしたか。申し訳ございません。お嬢様はサフィーロン公爵家に行かれるときも、同じ格好をしていらっしゃるので。稽古でしたら問題ありません。では、参りましょう」


 マリアンったら、今日はやけに口うるさいわね。もしかして公爵家ではあまり私に意見できないから、ここぞとばかりに口うるさく言っているのかしら?


 あぁ…


 早く公爵家に行きたいわ。


 そんな思いで、今日も稽古に励んだ。


「お…お嬢様…つよすぎます…」


 相変わらず我が家の騎士たちは、弱いわね。相手にならなさすぎて、嫌になるわ。


 ただ…


 なぜだろう、騎士たちを相手にしただけなのに、息切れを起こしてしまった。それに頭がくらくらするし。私ったら、いつからこんなに軟弱になってしまったのかしら?


 とにかく少し休もう。


 湯あみを済ませ、ベッドに横になった。


「お嬢様!昼間からベッドに横になってゴロゴロするだなんて…て、お嬢様?大丈夫ですか?顔色があまり良くない様ですが」


 あら?珍しい、マリアンが心配してくれるだなんて。ただ、物凄く疲れた。


「ちょっと疲れてしまったみたいなの。少し休むわ」


 少し休めば、きっと体調も良くなるだろう。そう思い、ゆっくりと瞼を閉じたのだった。




 ******

「レイリス、起きろ。レイリス!」


 うるさいわね、誰よ、私の睡眠を邪魔する不届き者は!


 パチリと目を覚まし、声の方をギロリと睨む。


「お父様、私の眠りを妨害するとはどういう了見ですか!そもそもレディの部屋に勝手に入るだなんて。さすがに無礼ですよ」


「何が無礼だ。お前がいくら呼んでも来ないからだろう。それよりも大変な事になったぞ」


「大変な事ですって?私の眠りを妨げられる事よりも大変な事が、今存在するとでも思っていらっしゃるのですか?」


「何を訳の分からん事を言っているのだ!お前の眠りの妨害なんてどうでもいい。それよりも、レイリスが王太子殿下のお妃候補に選ばれてしまったんだ。なんて事だ…これで我が家もお終いだ…」


 お父様がその場で頭を抱えて座り込んでしまった。この人、何を言っているの?私が王太子のお妃候補ですって?


「お父様、寝言は寝てから言ってください。しがない伯爵令嬢の私が、選ばれる訳がないでしょう。それに私は昨日、殿下とは話もしておりません」


 本当にお父様ったら、ついにボケたのかしら?まだ頭がボーっとするし、もうひと眠りしよう。そう思い、再び瞼を閉じた。


「嘘じゃない。とにかく今から王宮に来て欲しいとの事だ。レイリス、どうか我が家の為に、王宮に行ってくれ。頼む」


「嫌です。私は王宮になんて行きませんし、王太子の婚約者候補にもなりませんから!」


 プイっとあちらの方向を向いた。


 その時だった。


「失礼いたします。レイリス・モーレンス伯爵令嬢をお迎えに参りました。王宮に参りましょう」


 急に男たちが入って来たのだ。


「あなた達、何なの?レディの部屋に勝手に入るだなんて!とにかく出て行ってちょうだい」


 この無礼者たちをさっさと追い払おう。そう思ったのだが、なんだかめまいがして思う様に体が動かない。その間に、何やら腕にリングをはめられたのだ。


 何なの?このリングは。体に力が入らない。

 その場に座り込んだ私を抱きかかえた男たち。


「レイリス嬢、申し訳ございません。あなた様に普通に挑んだら負けてしまうので。それでは参りましょう」


 この男、何を言っているの?こんな事が許されると思っているの?


 そう叫びたいが、口が動かない。それどころから、体に全く力が入らないのだ。一体どうなっているの?


 その上、頭がくらくらしてきた。


 混乱する中、私はそのまま意識を飛ばしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ