悪役令嬢視点 私の白馬の騎士は私のプロポーズを誤解してくれたので、体を使って教えることにしました
ラフィーと一緒に学園に行ったら既に成績発表されていて、凄い人だかりだった。
私の身長じゃ皆の頭に隠れて見えない。
「ラフィー、抱っこ!」
ついそういう時のいつものくせでやってしまった。
昔から私はずっとラフィーに抱き上げてもらっていた。
「キャッ!」
いつものように抱き上げ来てくれると思ったのに、今日は肩まで上げてくれたんだけど……
「ラフィー、落とさないでよ!」
私は悲鳴を上げた。
と言うか私今日はスカートなんだから、下から見えていないかな!
まあ、丈が長いから問題はないと思うけれど……
まあ、ラフィー頑丈だからびくともしないと思うけれど、丸太と一緒にされるのは嫌だ。
そこから見たら端まで見渡せたけど、ラフィーが20番目でその横が私で70番目だ。
二人して並んでカップルみたい。
それに赤点の所にも名前はない。
赤点回避出来た。
ヤッターと私は叫びたかった。
ラフィーの頭に抱きつく。
ラフィーは誰にも渡さないんだから!
この肩の位置も私だけ、でも、ちょっと恥ずかしいかも。
でも、ラフィーは私を娘としか見ていないんじゃないかとそれが心配だった。
その後でエーベルとミーナが来て何か言ってくれたけれど、ラフィーが老騎士とか下らない理由並べてくれて貶めるのは止めてほしいわ。
私は絶対にラフィーを物にするんだから。
赤点あるのは貴方でしょ! 私は親切にも教えてあげたのよ。
ミーナは驚いて見に行ったけれど……もういい加減にしてほしかった。
クラーラとかハンネローレとかラフィー狙いの女達は多いし、釣書も山のように来ているってセバスチャン達が教えてくれた。
でも、私は絶対に負けないんだから。
帰りの馬車の中でラフィーが私の望みを聞いてくれた。
私は昔良くラフィーにご本を読んでもらっていた。
その中で白馬の騎士とお姫様のお話が合って、お姫様が自分の白馬の騎士にこういう台詞があったのだ。
『私の苗字を貴方の苗字に変えてほしい』と言うのがあったのよ。
私はこの意味がよく判らなくてラフィーに聞いたら、王女様が騎士に結婚したいという遠回しな言い方だと教えてくれたの。それがずっと私の頭に残っていたから私もそう、ラフィーに頼んでみたの。
「あのね。私の苗字をサンティーニにしてほしいの!」
「えっ?」
ラフィーが一瞬キョトンとしてくれたわ。
あれっ、ラフィーの反応がおかしいと思ったのよ。少し。
「駄目?」
でも、下から覗き込んだら、顔を赤くして
「いや、別に駄目という事は無いですが……」
「じゃあ、良いの?」
「色々問題はありますが、考えてみますよ」
ラフィーが頷いてくれた。
こんなに簡単にラフィーが賛成してくれるなんて思ってもいなかったわ。
絶対に私の事は娘としか思っていないとか、お前の相手はエーベルだとかもっと言われると思ったのに!
「有難う、ラフイー!」
私はそう言うとラフィーに抱きついたのよ。
チュッ
と私は本当のキスをラフィーとしたわ。
考えてくれるということは前向きに検討してくれるという事だと私は思ったのよ。
「嬉しい、ラフィー、有難う」
私はうれしさのあまり、ラフィーの指に私の指を恋人繋ぎにしてみたわ。
でも、そんな訳はなかったのよ。
邸宅に帰ってカミラ達にそれを報告したら、カミラ達は半信半疑だった。
「アンジェリーナ様。ラファエル様はアンジェリーナ様を養子に迎えると勘違いしていらつしゃる可能性があります」
と、カミラはあっさりとそう指摘してくれたのよ。
「いや、そんな事無いって、ラフィーが昔、良く読んでくれた『王女様の騎士の物語』の中で王女様が騎士に言うのよ、『私を貴方と同じ苗字にして』って。そこで騎士が頷いて、王女様と騎士は結ばれるのよ」
「ああ、あのラフィー様の作り話でしょう」
「えっ、何そのラフィー様の作り話って?」
私は知らなかった。
「あのお話は王女様は騎士が好きになってしまうけれど、身分差があって、最後は騎士と王女様の仲は引き裂かれて、王女様は大国の皇子に嫁ぐお話しなんですよ。でも、姫様がいやだいやだ。騎士様の所に嫁げなきゃいやだって泣き叫ばれたから、ラファエル様がマイヤーさん達と協力して、お話しを書き換えて姫と騎士が結ばれるようにしたって話ですよ」
「えっ、そうなの?」
私は初耳だった。
「『現実はそうだけど、お話しの中だけでも、姫様の思い通りにしてあげないと』って、ラファエル様たちはおっしゃっていらっしゃいましたよ」
マヤがちゃんと教えてくれた。
「そうだったんだ」
私は何故かがっかりした。
王女様と騎士の物語もラフィーの作り物だとは思わなかった。
「姫様、どうされたのですか? もうラファエル様を諦められたんですか?」
「そんな訳ないわよ。私は絶対にラフィーのお嫁さんになるんだから」
「じゃあ、当たって砕けて下さい」
「ちょっとカミラ、それは酷いんじゃない?」
私はそう言われつつも、こうなったら出たとこ勝負で行くしかないと心に決めたのだった。
「そうだ。この体を使って教えるしかないわね」
私が呟くと、
「ちょっと姫様。それは婚姻まではお待ちください」
慌ててカミラが止めてきたんだけど……
「えっ、抱きついてキスするのも結婚するまで駄目なの?」
私が真面目に尋ねると
「キスですか? 今、体を使って教えるって言われましたよね?」
「だって聖女とかが良く胸突き出して体を使って誘惑しているじゃない。私は胸無いからそんなことしても無理だから、体を使ってラフィー抱きついてキスすることにしたのよ」
そう言うと何故かエマが頭を押えているんだけど……
「姫様はもっと言葉を勉強した方が良いんじゃ無いですか」
とブツブツエマに怒られてしまったんだけど……
まあ、良いわ。当たって当たって何回もやれば絶対に願いは叶うはずなんだから!
私は全力でラフィーにアタックすることにしたのよ。
アンジェのアタックが上手く行く前のお話しでした……
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新作始めました
『親の仇の総督令息に婚約破棄されたので、ぶった斬りました。親兄弟を殺した帝国の奴らは許しません』https://ncode.syosetu.com/n3214ms/
ヤマト王国の元王女ユキは冒険の旅から帰ってきたら国が帝国に攻め滅ぼされていた。悲しみと怒りにぷっつん切れようとした時、怒りのあまりか気を失ってしまう。そして、前世の記憶を取り戻した。その記憶を定着させ時を稼ぐために雪はしばし我慢することにした。裏切って帝国の伯爵になった伯父の命で帝国から派遣された総督の令息の婚約者になったユキ。ジパングの学園生に戻るユキ。しかし、学園では婚約者はピンク頭の叔父の娘バルバラといつも一緒にいてユキはないがしろにされていた。ついに、卒業パーティーで婚約破棄されるユキ。我慢に我慢を重ねてきたユキの我慢の限度を超えた時ユキの剣が一閃する。
帝国に対して反旗を翻すユキの波瀾万丈の仇討ち物語。帝国軍だろうが古代竜の化け物だろうが、怒り狂ったユキの前では敵ではありません。
そのユキを追うように命じられたのは、かつてユキに恋心を寄せていた帝国の第六王子のセドリックだった。
物語はこの2人を軸に動きます。
波瀾万丈のユキの活躍にご期待下さい








