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7.調子に乗った山賊どもは王女の怒りの雷撃を受けて殲滅されました

 ガキン!


 俺はそのアドルフの剣を受けた。


「どういうつもりだ?」

「ふんっ、陛下から言われたんだよ。陛下に不敬を働いた平民のじじいを処分して来いってな」

「何だと、ダニエルがそんな事を言ったのか?」

 俺には信じられなかった。


 あいつとは魔王退治のパーティーの戦友だ。

 彼奴の俺に対する対応については色々思うことがあったが、まさか俺の命まで狙ってくるとは思ってもいなかった。


「何を言っているの! アドルフ・カーン、そんな事は私が許さないわ!」

 馬車の扉を開けてアンジェが飛び降りて来た。


「ラフィーの命を狙うなんて許さない!」

怒り狂った瞳でアドルフを睨んでいる。


これはヤバイ!


「いや、ちょっと、待……」

 俺が注意するよりも早く、アンジェはアドルフ目指して雷撃していた。


 俺は慌てて伏せた。


 俺の頭の上を雷撃が通り過ぎてアドルフに命中する。


「「「ギャーーーーー!」」」

 アドルフとその周りにいた近衛5人ばかりが直撃を受けた。

 5人は黒焦げになる。


 そして、ピクピク震えて、バタンと倒れてくれた。


 俺は頭を抱えたくなった。


 さすが頭で考えるよりも早く行動するアンジェだ。

 危うく俺も巻き込まれるところだった。

「ラフィーには当たらないようにしていたわよ」

 後でアンジェに言われたが、昔ダンジョンに一緒に潜ったときに、雷撃を浴びている俺としては100%信頼することが出来なかった。アンヌはもっと落ち着きがあったが、この口よりも先に手が出る性格は誰に似たんだか……


「な、何をするんですか?」

 ブリス・レンヌが目を剥いていた。


「私のラフィーを馬鹿にするからよ。次に余計な事を言えば皆まとめて雷撃してあげるわ」

 アンジェは完全にプッツン切れていた。



「あっはっはっはっは!」

 その声を聞いて後ろの山賊の親父が腹を突き出して笑ってくれた。


「ふんっ、お嬢ちゃん、威勢が良いな! お前がアンジェリーナ姫か? 他人事よろしく言ってくれているが、王妃様は俺達盗賊にも良い思いをさせてくれるとおっしゃったんだ。平民腹のあんたを俺達盗賊が好きにして娼館に叩き売って良いって言ってくれたんだよ。まずは自分のことを心配したらどうだ?」

「せっかくだから、娼館に売る前に、俺達が味見してやるよ」

 男達がどっと笑ってくれた。


 でも、次の瞬間だ。

 俺の我慢の限度が来た。

 俺はそのアンジェに対して言葉に表せないようなことを言い出した山賊の男に向けて自分の剣を無造作に投げつけていた。


「ギャーーーー!」

 剣を胸に突き刺された山賊は悲鳴を上げて落ちてきた。


「な、何をしやがる!」

 山賊の親分が俺を睨み付けてきた。


「山賊風情が姫様に下品な言葉を使うな! 次に余計な事を言えば全員抹殺する」

 俺は黒焦げになったアドルフの剣を取り上げた。

 そして、山賊の親分に剣先を向けた。


 まあ、アドルフは剣術はさっぱりだったが、侯爵家の金だけかけた剣だ。切れ味だけは良かろう。


「おいおい、じいさん。ギックリ腰になって腰でも抜かしても知らないぜ」

「年いって剣もろくに使えずに一昨日は若手にボコボコにされたって話じゃないか。元剣聖もこうなったらただのじじいだなって騎士達も笑っていたそうじゃないか」

 男達がどっと笑ってくれた。


 俺は自分のことはいくら馬鹿にされても軽く流せる。

 でも、アンジェの事を馬鹿にされたら皆殺しにする自信はあった。

 そして、俺の事を馬鹿にされて許せない奴が俺の隣にいたのだ。


「おい、止めろ」

 俺は山賊どもを止めてやろうとしてやった。

 でも、間に合わなかったみたいだ。


 俺は慌てて、地面に伏せた。


「何をしてるんだ?」

 ぽかんとしたブリスは気付いていなかった。

 アンジェの手がブルブル震えていることに。


「貴方たち、私のラフィーを馬鹿にするな!」


 ピカ!

 ドカーーーーン!

 アンジュから稲妻が四方八方に弾け飛んだ。


「「「「ギャーーーーーー」」」」

 男達は何万ボルトの直撃を受けたのだ。


 時間にして数秒だったと思うが、男達は全員黒焦げになって倒れ込んでいた。







今回もヒロインはチートです。

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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