表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/98

20.学園長と担任から反省文を書かされました

 その後が大変だった。


 俺は皇子達をほっておいて捨て置いて帰ろうとしたら、騎士や先生達が飛んできたのだ。

 俺はマイヤー先生と学園長の前に引っ張って行かれた。


「ラファエルさん。困りますよ。我が国の皇子殿下を攻撃するなんて!」

「学園長。俺は攻撃なんてしていませんよ。俺はオスカーと決闘していただけですから」

 学園長の叱責に俺が反論すると、

「けっ、決闘って何ですか? 剣聖ともあろう者が一般生徒と決闘するなんて暴挙以外の何物でもないでしょう」

 学園長が更に怒りだしてくれたが、

「俺は本気を出していませんよ。軽く相手してやっただけですから。注意するなら、俺に対して何をとち狂ったのか喧嘩を売ってきたオスカーにして下さい」

 俺がそう指摘すると、

「何をおっしゃるのですか? どこの馬鹿が剣聖であるラファエル様に剣術で勝負しようとするのです。 勝てるわけもないのに!」

 学園長が呆れてくれたが、事実いたのだから仕方がないだろう。

 いくら年いった俺でも、学園の生徒にはまだ負ける訳はないが……


「マイヤー先生。困るではないですか! ラファエル様を押さえていただかないと。私達は親御さんから大切なご子息を預かっているのですから」

「申し訳ありません、学園長。私もまさか一日目からラファエルさんが決闘するなど思ってもいませんでした」

 マイヤーが学園長に謝っていた。


「あなたのことはお母様から頼まれましたから先生方の反対を押し切って強引に迎え入れたのです。ラファエル様を押さえていただかないと困りますぞ……」

 どうやら、マイヤーも無理して学園の先生になったみたいだ。


 俺のせいで怒られるのはまずいだろう。

 俺も一日目からやらかした感もあるのでここはおとなしくすることにした。

 延々と学園長に叱られた後に、反省文を書くようにと言われたので俺は素直に書くことにしたのだ。


 俺が頷くとマイヤーが驚いた顔をしたが、悪いことをした後に反省文を書くのは学園ではよくあることではないのか?


 でも、反省文なんてしばらく書いたことがなかった。

 学生の時にレポートの締め切り日を忘れていて、その時のお詫び文を書いたきりだった。

 その時は10枚のお詫び文を書いて、なんとかC判定でギリギリ合格点をもらった記憶があった。

 質より量なのだ!


 さてでも、どうするか?

 まずは感謝の言葉から書いた方が良いだろう。


『自分はこれまで一介の剣士であり、これまで学園に通って教育など受けたことがありませんでした。なのでこの度、教育を受ける機会をいただいた学園長始め、先生方にとても感謝しております』

 と言う趣旨で10行くらい感謝の言葉を並べたのだ。

 次は今回の事件を起こした理由付けだな。


『私はこの国に来てフランク王国とバイエルン帝国での風習の違いにとても戸惑っております。帝国では今真実の愛などと言う物が流行っているそうで、なんと教会に所属する聖女様が婚約者のいる皇子様にその豊満な胸を押しつけるという純情な私が見るととても破廉恥な行為をしているのが普通だというのです。この国のエーベルハルト様と我が国のアンジェリーナ様との婚約はこの国の皇帝陛下と我が国の国王陛下の間に結ばれた神聖な婚約のはずだと私は思っていたのですが、教会の聖女様がそれを邪魔して破廉恥にも殿下に抱き付いているのを見て思わず怒りを覚えてしまったのです。しかし、これはこの帝国では当たり前とのことで、私はほとほと困り果てております。やはり郷には入れば郷に従えとの言葉があるように、教会式の破廉恥聖女様の行動を黙認した方が良いのでしょうか? 私がどうしたらよいかご指示下さい』

 俺は一気に文章を書き上げたのだ。


 そこに扉が開いてアンジェが入ってきた。


「えっ、どうしたの? ラフィーが反省文なんて書いて?」

 入ってくるなりアンジェが固まってしまったんだが……


 何でも俺は国王陛下に言われても反省文なんて書けるかと無視していたのだとか……

 そうか、ラファエルは剣聖というだけあって脳筋だったんだ。

 俺はやっと気付いた。記憶をたぐるも反省文なんて書いた記憶が無かった。


「いや、姫様。俺も書くときは書きますよ」

 でも、書いてしまった俺は胸を張って自慢したのだ。


「なるほど、私は勉強のお嫌いなラファエルさんが学園に入学されると聞いて驚いたのですが、ラファエル様も成長されたのですね」

 マイヤーは笑ってくれた。


「いや、まあ、そうだな」

 俺は笑って誤魔化した。


「じゃあ、ラファエルさん。これはお預かりしておきますので」

 マイヤーが俺の書いた書面を取り上げてくれた。

 俺は下書きのつもりだったのだが、あれで良かったみたいだ。

 俺はこれ以上反省文を書くつもりはなかったので、喜んで部屋から出て行こうとした。


「ちょっとお待ちなさい」

 喜んで出ようとした俺はマイヤーに引き留められた。


「ラファエルさん。これは反省文のつもりなのですか?」

 ブルブル震えながらマイヤーは俺を睨み付けてきたんだが、


「えっ、思ったままを書いたんですが」

「一言も反省の言葉がないではないですか!」

 それから俺はまた30分間怒られて、仕方なしに最後に一言付け加えたのだ。


『怒りにまかせてオスカーさんを吹っ飛ばしたら、そこにたまたまいた真実の愛の二人の上に落としてしまって申し訳ありませんでした』と






反省文の上でも喧嘩を売っているラフィーでした。

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

新作

『悪役令嬢に転生したのを知ったのは断罪されて婚約者に顔面を蹴られた時でした。ツンデレ兄と辺境で米作りして一からやり直します』https://ncode.syosetu.com/n5024mh/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



このお話の前の話


前前前作

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ