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逆行1  作者: 桃花
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婚約がとんとん拍子で決まり婚約期間も彼が休みの日に遊びに行ったり遊びに来たりしてお互いの事を理解し会う様にしたし拓真さんの家の方にお邪魔して家の事を色々と学ばせてもらった。術者の家なので行事事が実家より多いが周りの人が色々教えてくれたり拓真さん自信もフォローしてくれたので苦になることはなかった

婚約期間も順調に進んで来月に結婚式をあげる事になった。両家の親族と親しい人のみを招くこじんまりした式にするつもりではあるが、それでも結構な人数になる。披露宴は私の体力面を考慮してやるとしたら翌日と言う話の方向になっている

「拓真さんと別れてください」そう言ってきたのは拓真さんと同じ術者の家の娘であり私と言う婚約者がいるのに拓真さんにモーションをかけていた人間である

「あなたのような術者と関係のない家の人間が拓真さんの支えになるわけがないので。彼を幸せに出来るのは私だけです」

「だって。どうするの?」と彼女の後ろから現れた拓真さんに聞いてみた。断ると言うことはわかりきっている事だ。そもそも私の婚約者を募ったときに手をあげたのは拓真さんの家であるし義母・義父は両手をあげて歓迎してくれている。体力に問題をある私でも問題がないようにと伝統ある行事もどうしても変更できないもの以外は少し変更して私でも運営していけるように変更してくれている。

拓真さんの家と親しい交流をしている家の人とも友好的な関係を維持しているので婚約破棄をされる心配もない

「どうするって。そんなのわかりきっているのに聞くのかい?そもそも彼女とは関係がほぼないしな」そう言いながら私の隣に座って手を握ってくれる

「だそうですけど?」その答えを婚約を破棄するようにいってきた女性を見るとフルフルと震えている

「どうしてですか!!私との婚約が決まりかけていたのでしょ?薬草を育てるしか能が無い家系の人間より同じ術者の家系の私がふさわしいでしょ!!」激怒しながら言われても困りますがな。

「そんな事を言われても婚約者として決まったのは両家の同意のもとだと理解できないのか?そもそも君の家と婚約しない事を受け入れたのは君の家でもあるんだから。我々に異議を示すより先に自分の両親にどうして婚約を結ばなかったのを聞くことが先決だと思うんだが」そう彼女にいったあとに私の手を引きたたせてエスコートしてくれる

「いい場所だと思ったんだが」そう渋い顔をしている。一族限定で使用できるスペースがある喫茶店であり庭がきれい立ったので私と待ち合わせに結構な頻度で使っていた場所だったので残念である

「場所と言うよりタイミングだったのでは?それにしても何であんなに焦っていたのかしら?婚約がきまってすでに2年経っているのに」

「普通は婚約が決まる前か決まってもすぐに異議を申し立てる。だろ?」一族内の婚約に対するルールを言っているのを指摘してきたので頷く

「今までは俺の事も気にしていなかったのだけれどもな。本家の息子と婚約が決まりそうで焦っているのだろう」薄笑いをしながら教えてくれるが本家の息子って私と同じ年だったはずである。年頃としては婚約者を決定いしても遅くない年ではあるが本家を継ぐ訳ではない。資質の問題として数年前に後継者候補から下ろされたはずだ。他の候補者たちが実力を示していた時に女の後を追ってバカをしたら外されるのは当たり前の事だ。そんな話をしながらいつも通り彼の家に着いて招待状を話しながら作成していく。

結婚式は本家の神殿で行うのが普通だが、私の事もあるため本家の神殿ではなく近くの分院で行う事、当主に足を運んでもらうのはどうか?と言う話しになって代行で分家総代に出て貰うと言う事が過保護である両親とそれに同調した拓真さんの両親が話し合いで決まっていた。

無事に結婚式も無事に終わる。苦情を言ってきた女性も両親に説得されたようで同じ系統の家の人間と婚約が決まったと風の噂で聞いた

結婚2年目で妊娠した。無茶をしたことで子供が出来づらいと言われていたので両家の両親が本人たちより喜んでいた。第一子が無事に生まれてからトントンと3人の子供に恵まれたのはよかったのだが、長男の七五三で本家に行かなければならなくなった。私的には特に気にして無いのだが夫である拓真が難色を示している

「別に大丈夫だと思うけど?私みたいな人間にちょっかいをかけてくる人間もいないと思うし。当主が変わったからバカな事をしてくる人間もいないでしょ」と子供たちの面倒を見ながら言うと

「当主様がいい人だと言うのはわかっているけどな。お前の調子が悪くなるのが怖いんだよ」心配そうに言っている。子供を出産してから発作も起こしてないし倒れてない。そもそも体力が無いからと言ってられない程大変で楽しい子育てをしているのだから

「大丈夫じゃないと判断したらすぐに帰るからな」渋々私の参加を認めた夫にありがとうと抱きついて感謝を示す。それを見た子供たちも真似して夫の足に抱きついている

七五三を無事終わらせて子供たちの交流会も親が見守る環境になっていたので夫が長男見てくれていると言うことで他の子供たちと夫の両親と待っている。きゃっきゃと楽しそうな声を出している子供達は精霊が普通に見えている。私についているワンコと夫の家の守り神である蛇さんによく遊んで貰っているのを見る。私が蛟系統の家系なので特に拒否反応はなくて私が庭いじりしていると子守りをワンコと一緒にしてくれている

ふと嫌な感じがしたので子供達をつれて夫のもとに行くと嫌な感じがした通り長男が暴走に巻き込まれそうになっている息子についている蛇さんは息子が生まれたときに蛇さんの子供をつけてくれたので経験が余りないので守りが甘いのだろう。暴走に巻き込まれそうになっているのを守る程度で回避はできなかったのだろう。

夫も様子見をしていたところで私が来たことで驚いた様子であるが、すぐに長男と周りの子供を保護してくれた。保護した息子に大丈夫かと話しかけたら安心したのか泣き出したので抱き締めて慰めてあげる。他の子供達は夫が代わりに抱いてくれたのでそのまま会場をあとにする

一瞬にして暴走から子供達を保護した夫に驚いたようだが、普通に私が作成したポプリを補助として使った事と毎日簡易でみそぎをしているので効果が強く出るのである。息子達も親がそうやっているから普通に簡易みそぎをしているし私が作ったポプリの移り香がしているハンカチや服を着ているから他の人より守りが強化されている

守り特に子供に関しての商品は夫経由で兄に知らされていて兄経由で本家に報告されているので利用している家も多いから簡単に暴走から身を守られたのだろうと暴走に関して報告を夫から聞く。

「で?何でそんなこと私に話してくれているの?」そう聞き返すと少し困った顔をしている夫

「当主様がな。今回の件を素早く解決した我が家に声をかけてきたんだよ」面倒だと言う雰囲気を出している。息子を本家の関係者に渡す事は私は反対するのは理解している夫。そもそも当主に関して余りいい印象をもっていないのであるから面倒だと言う顔をしているのだ

「拒否して。別に本家に声をかけて欲しくてやった訳でも無いし」ふんわり長男達を見ながらそういうと分かったと断る事を決定した。ふわりとなにかを夫がしたようだが多分家の強化をしたようだ。子供が生まれた時に夫の両親が強化していたが本家から何か仕掛けて来てもいいように強化しておいたのだろう

今代の当主は自分の思い通りにならないと攻撃を仕掛けて来ようとする側近がいるから問題なのだ。問題の側近が暴走しそうになった子供の親だったりするのでどういう躾してしているのだろうと思う

楽しそうにおもちゃで遊んでいたり守り神の蛇さん・ワンタと遊んで貰っている。私が守り神と普通に遊んでいるのを見ているので遊んでもらっているのが日常的な事だが一般的な術者のおうちだとあり得ないことなんだろう

「あらあら。今日も遊んでもらっているのね」義母がおやつをキッズルームに持ってきてくれたので子供達と守り神達は義母がかけて行った。笑いながら孫達と守り神に対応している義母も最初の内は戸惑っていたのだが慣れた様だ

「うちに喧嘩を売る人間がいるのかしら?」そう言っている義母の情報網は凄い。私が引き継がないといけないのだがなかなか引き継げないのが現状だ。

交流会には参加して少しづつ引き継いでいる。社交的ではないので本来は嫁として失格と言われるのだろうがそれでも言いと嫁に迎えてくれたので感謝している。その事を言えば特に気にしないように

「うちがほしかった嫁は第一によい目を持っているのと術に関するセンスがいい人。社交的そうじゃない何て二の次」笑っていたので、そうなんだろう。婚約する前にも同じような事をいっていたので本当なんだろうなとわかる。センスはどうかわからないが、術者として必要な良い目はちゃんと継いでいるから家的には問題ないみたい

おやつを食べ終わり守り神と遊んでいるのをのんびり見守っている義母。私の横に座り腰に手をしっかり回している旦那と遊んでいる子供達を見て幸せだなと感じる

逆行前は術を連発しすぎて子を残す子とができなかったので、巫女に祭りあげられなくてよかったと本気で思っている。もとも巫女は空席でも問題ない席であるから現在も空席のままだ


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