0日目 大切なエピローグ
目を覚ますと、湯が溢れかえっている風呂の中だった。
げっ、お湯出しながら寝ちゃったのか・・・。慌ててお湯を止めて、風呂から上がる。どれくらい入っていたのか分からないけど、もうポッカポカだ。
さてと。
材料はそろってるし、生地もいい感じにできてる。生クリームの泡立てだけ早くやらないと。
電動ミキサーを取り出して、コンセントに刺す。うん、やっぱり使い慣れたキッチンは使いやすいね。
缶詰のフルーツと生クリームを挟んだショートケーキが出来た。あとは上にイチゴと生クリームで装飾して、チョコのペン買ってきたら書いてあげよう。
『Happy Birthday Shiho』
ろうそくはさすがにいらないかなぁ?いや、やりたがりそうだな・・・。
確かこの辺に・・・。あったあった。不揃いだけど、年の数だけ差す。
ピーンポーン
ちょうどその時、チャイムのなる音がした。
なんとなく、早く見せたくてケーキを持って玄関に向かった。
扉を開けると、そこにいたのは待ちわびた人物。
「メリークリスマスです!エー・・・みりちゃん!!」
誕生日おめでとう、志保。
メリークリスマス。