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反転の錬金術師  作者: ルケア


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シャプリスが流行る

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 なんか、最近になって、シャプリスがよく売れる様になったんだ。何故なんだろうか。作ってからある程度の時間が経っている筈なんだけどな。商人からも仕入れたいって言われているし、何故なんだ? 忘れている人も居るかもしれないが、ただ、リンスインシャンプーを捩っただけの商品だ。匂いも何も付いていないタイプで、銀貨5枚くらいなんだよ。それが売れている。……獣人たちが気に入ったのかね? 人間が気に入ったのかね? 基本的に獣人たちが、体を丸洗いするために作ったものだからな。人間にも効果があるが、風呂に入る習慣が無い人たちだからな。そもそもあまり需要がないと思っていたんだよ。獣人は、毛並みや艶を重視するって言うから作ってみたんだけど、それが漸くと普及し始めたのか? 今更? いや、夏で水浴びの機会が増えたからか? そんな感じで、シャプリスが結構売れている。値段は安いから良いんだけどな。でも、それなら普通の石鹸でも良いと思うんだよなあ。石鹸も錬金術で作れる。石鹸は、銅貨50枚程度で買えるはずだ。10倍の値段の価値があるのか。それが疑問である。


「なあ、シャプリスが売れ始めているんだが、何かしらないか?」


「ああ、あれな。獣人の女性陣で流行っているぞ。あれは良いな。艶が特に良くなる。俺も嫁さんが5倍くらい可愛いって思えたくらいだかなら。流行ってくれると、色々といいんじゃねえかなって思うんだよ。獣人の結婚が増える。子供が増える。良い事しか無いだろ?」


「自分で作っておいてなんだが、そこまで劇的に変わるものなのか?」


「全然違うぞ? お前はみて解らない……わな。そうだろうな。他の種族には解らないよな」


「まあ、そう言う事だな。よく解らない。需要があるだろうと思って作ってみたが、今頃になって売れ始めたからな。何か切っ掛けがあるんじゃないかとは思っていたんだけど、夏場って、水浴びを良くするようになるのか?」


「ああ、夏場は暑いからな。村の人間はどうかは知らねえが、獣人は全身毛が生えているだろう? 結構なんてレベルじゃないくらいには暑いんだ。人間も暑く感じるとは思うが、それ以上だと思ってくれ。で、手っ取り早く涼しくなるには、水浴びをするって事になるんだ。最近は冷却帽子が流行ってきて、テッケルンでも被っている奴が多くいるが、それでも暑い。で、水浴びのついでに、体も洗う訳なんだが、シャプリスを使うと、毛の艶がもの凄く良くなるんだ。それが女性陣の中で受けている。だからだろうな。ここでしか売っていないし」


「誰でも作れるんだがな。まあ、流行っているならいいか。一度に大量に作れるし、原価もそこまで高くはないし。まあ、いっても利益は殆ど取っていないけどな。石鹸とはちょっと作り方が違うから、高値にはなるんだけどそうか。獣人の女性の間で流行り始めたのか。……テッケルンでも買えるようにするべきか? エレミーさんの所で扱ってもらえば、俺も助かるし。正直、シャプリスを作る以上にやらないといけないことが多くあるしな」


「テッケルンでも買えるようにしてくれると助かるな。素材は商人が持っていってくれるだろうし、作れるなら作って貰った方が助かるとは思う。需要があるのは女性陣だからな。基本的にはテッケルンに居るんだ。そっちで売れた方が良いだろ」


「だな。その辺の事は話しておく。その内向こうでも買えるようになるだろう」


「ああ、すまんな。よろしく頼むわ。……俺も使ってみたけど、よく解らなかったしな。あんまり使わなかったからかもしれないが」


「……そういや、試供品として渡していたな。それは使わなかったのか?」


「いや、ちょっとだけしか使わなかったんだ。そこまで効果があるものだとは思っていなかったからな。だから、嫁さんにプレゼントしたんだ。……そうしたら、爆発的に広まった。もう少し早く渡せていたら良かったんだろうけどな」


「いや、実験台にしたのは俺も悪いからな。……でもそうか。効果が漸く解ってきたから流行り始めたのか。……男も綺麗にすれば、女に持てるんじゃないのか?」


「だろうな。今は独身連中が使ってる。こっちで冒険者をしている時はどうでもいいが、テッケルンに帰るって時には皆使ってるぞ? だからここでも買えないと意味がないんだ。だから売ってやってくれると助かる。獣人の結婚に寄与する事になるからな。最近じゃあ、稼いでる奴は、2人目3人目って奴も増えてきているぞ。俺は1人だが、パーティーの中にメガレードって奴が居ただろう? あいつはこれで4人目を抱え込むことになった。あいつ、元々の毛並みも良いから、持てるんだよな。金もあるから、何人も抱え込めるんだよ。まあ、その分は、稼がないといけないんだけどな。もう十分って程稼いでいるとは思うが」


「なるほどなあ。そういう所でも需要があるのか。そういえば、獣人も一夫一妻じゃないんだったか。まあ、人間でも違うんだから、それはそうか」


「抱え込めるなら複数抱え込んだ方が増えるからな。俺も嫁さんに子供が出来たら、2人目がって話も出てくるとは思う。……そういや、そっちはもうそろそろ産まれそうだな」


「もち。後どれだけかな? 多分、秋の中頃っしょ。もうちょい早いかもしれないけど」


「……段々と目立つようになってきたからな。割と気が気でないからな? これでまだ働こうとするんだから。出来るって言って聞かないんだよ」


「当たり前っしょ。出来ることはやらないとさ。レジエナに任せっぱなしなのも違うじゃん? エレナちゃんにも頼りっ放しになるのも不味いっしょ? クラークも魔法の方はすんなり覚えたし、あーしもやらないといけないことはやらないといけないっしょ」


「という訳なんだ。こっちの心配を他所にして、こんなにも働いてくれているんだ。不安でどうにかなると思うぞ。動かないで欲しいんだけどな」


「子供、重い?」


「そりゃあ重いっしょ。この中に命が入っている訳。重くない訳がないっしょ。その内レジエナも解るようになるから、待っててね?」


「ん。待ってる」


「……流石に子供に手ぇ出すんじゃねえぞ?」


「出すかよ……。流石に怖えよ」


 ロリコンではないからな。断じてロリコンではない。普通で良いんだ。普通で。とまあ、シャプリスが流行りだしてきた理由は理解した。それじゃあ、エレミーさんにも声をかけておかないといけないだろうな。向こうで作れれば、こっちから大量に輸出しないで済むんだし。それに、香り付けなんかも、向こうでやって貰おう。そのくらいのオリジナル要素はあっても良いと思うんだ。というか、オリジナルのものくらいはある程度作れるとは思う。石鹸から、毛並みを重視したものってだけだから。そこまで難しいものでもないんだ。ああ見えて、ベテランであるエレミーさんならやってくれると信じている。先輩錬金術師だからな。出来ないって事は無いだろう。


「という訳なんですよ。こっちで作ったシャプリスって言う錬金術で作ったアイテムが、テッケルンの獣人たちに売れているんですよね。で、こっちで大量に作るのも面倒なので、そっちでも作ってくれないかなって連絡です。それと、人間でも、他種族でも使えるので。主に髪の毛に使うんですけど、石鹸は汚れを落とすことに特化しているじゃないですか。そうじゃなくて、毛に艶を出す方面に特化しているんですよね。汚れも勿論落ちるんですが、メインはそっちじゃないので」


「別に良いわよ。そこまで難しいものでも無いんでしょ? 素材さえあれば、後は石鹸を作る要領で良いのよね?」


「そうなります。後は、どうするか迷って放置していたんですけど、嫌味にならないくらいの匂いをつけられないかなあって思っていたんですよね。どうにかならないかと思ったんですけど、こっちには匂いの素になる花が少なくてですね。素材は沢山あるんですけど、素材の匂いって、別にいい訳じゃないですよね? なので、香りの良い花を仕入れられたらなあとは思っていたんですけど、こっちには花農家が居なくてですね。クレメンティア子爵の庭に花でも生えていたら、それを使って作るのはどうだって思っていたんですけど、声を掛けるのも面倒なので、そっちで匂いを適当に付けて売ってくれないですか?」


「匂いを付けるのは良いけど、それだとオリジナルの商品にならない?」


「なりますね。そもそもがシャプリスがオリジナルの商品ですし。石鹸とは方向性が違うので、差別化出来るとは思うんですよね。汚れも落としますけど、それはどっちかっていうと、おまけなので」


「……そう言えば、オリジナルの商品だったわね。まあ、良いけど。匂いを付けるくらいなら出来ると思うわ。けど、花農家なんて居ないとは思うし、専門に雇うのも難しいわよね。花が沢山ある所から仕入れないといけないとなると、結局、クレメンティア子爵にお願いするしか無いかしら? その辺の交渉もやってみないと解らないわね。季節の花を咲かせているのは知っているから、貰えるなら貰ってみましょうか。お金なら沢山あるもの。本当に儲かって儲かって仕方がない状態だものね。労力はそうでも無いのに」


「ですよね。こっちも同じですよ。もう白金貨が何万とか、数えるもの止めてますからね。作ったら作っただけ売れるんですし、貴族からお金を搾り取れるだけ搾り取りましょう。お金は動いていた方が健全ですし。強制的に動かしましょう。……まあ、今度は錬金術店で滞ることになるんですけど、なんだかんだと錬金術にはお金がかかりますし。こっちも研究しないといけないことが多くて、どんどんとお金を使っているんですよね。……なくならないですけど」


「これで破産する方が難しいでしょ。ここから破産するって、余程の事よ? 多分だけど、来年は弟子を取る事になりそうだから、その辺の情報も共有しましょ。弟子にも稼がせてあげないといけないし、5年くらいは面倒を見ないといけないものね。そっちはまだ無理でしょうし」


「まあ、まだ無理ですね。流石に弟子を取るというのは難しいです。それに、師匠が師匠なので、何処まで教えて良いものなのかがよく解っていないんですよね」


「ああー。そう言えばそうね。教えていい事と、駄目な事があるとは思うけど、それはそれで何とかするしかないわよ。まあ、普通はその村に弟子入りするって事はまだまだあり得ないんだけど」


「ですよね。まだまだ安心して錬金術が出来るとは思うんですよ。研究もちょっと大きくなりそうなので、何とかしたいんですけどね。師匠が絡んできているので、色々と大変で。……手伝うつもりはあります?」


「無いわね。こっちは調香もやらないといけない訳だし、そっちの研究に手を付けることは出来ないとは思うわ。悪いけど、そっちで何とかして欲しいわ」


「そうなりますよね。こっちはいい感じで研究をしておきますので、匂い付きのシャプリスについてはお任せします。値段も相応の値段でも売れるとは思いますよ? こっちの獣人の冒険者は、かなり羽振りが良いですから」


「そんな所から回収しなくても、儲かっているもの。ある程度の値段で売るわ。でもそうね。調香の加減で、金貨3枚程度にはなるとは思うわ。それ以上安くも出来るんでしょうけど、今度は匂いが微妙になりそうだしね」


「その辺はお任せします。……それと、そっちに置いてきた、女性のアルマサニーの奴隷についてはどうですか? 上手くやれています?」


「ああ、彼女? 上手くはやれているわよ。料理が得意で助かるわ。私もケイトも、料理はあまり得意ではないのよね。ある程度は出来るけど、ある程度止まりだし。男の方もいい感じよ? 仲良くやれているわ」


「それは良かったです。迷惑になっていないか心配だったので」


「大丈夫よ。アルマサニーもまだまだ少ないものね。探す手間もあるから、こっちで何とか出来るなら、何とかするわよ。使えるようにはするから、安心して良いわ」


「そうですか。解りました。じゃあ、レシピはそれでと言う事で。とりあえず、錬金術大辞典の方にはどうします? これ、載せないといけないとは思うんですよね。……多分ですけど、髪の毛に艶が出るって、貴族の女性にも売れますよね?」


「……売れるわね。それまでここで作らされるのは御免だわ。錬金術大辞典に載せた方が良いと思うわよ?」


「それじゃあ、匂い付きのものが出来た段階で、そっちから申請してもらっても良いですか? 多分ですけど、売れるのは匂い付きの方だと思うので、そっちを作る時に、微調整してもらうとは思うんですよ。こっちのレシピそのままでは無理だと思うので、出来ればそっちで申請を上げて欲しいんですが、どうです?」


「そうね……。多分だけど、微調整が入ると思うわ。素材が幾つか変更になるとは思う。まだ作ってみていないから解らないけど。でも、申請はこっちで出すけど、連名にはするわよ? オリジナルの加工品だから。そっちの名前も出すっていうなら、こっちで申請書は出すわよ?」


「連名になるのは仕方がないですよね。それでお願いします。面倒な事を任せて申し訳ないです」


「良いわよ。シレバクリーム以外も作りたいし。研究もお金があれば、したいとは思っていたしね。丁度いい練習になるわ」


 そんな訳で、国中の貴族のシャプリスを作らされては堪らないので、錬金術大辞典に載せることにした。今は14巻まで出ているから、14巻に追加になるのか、15巻が出るまで非公開にされるのか。その辺は解らない。けど、匂い付きの髪の毛の艶を出す錬金アイテムって、売れない訳がないんだよ。……それを全部こっちで作っていたら、面倒以外の何ものでもないんだよな。面倒ごとは少ない方が良い。そういうのを抱え込みたい人も居るんだろうけど、俺は公開してしまった方が良いと思うタイプである。利益は今でも十分に確保しているんだ。後は稼ぎたい人が作ってくれればいいとは思う。それだけ稼げるような気がしているからだな。獣人だけでも結構な稼ぎになるんだ。……獣人に髪の毛の艶で負けているっていうのを、貴族女性が許すのか。許さないとは思う。絶対に許さないだろう。そんな自信がある。嫌な自信だけど。


 錬金術大辞典に載せるのは、名誉な事だと思う人も居れば、どうでもいいじゃんって思う人も居る。俺は後者だ。師匠も同じだな。師匠しか作れないものは沢山ある。けど、公開はしていないし、専売しているのに量産していない。それだから色々と文句を言われるんだぞ。面倒になりそうなら、公開してしまった方が楽である。師匠はどうして公開しないんだろうと思ったことはあるんだけど、作り方に、微妙な工程があるものが多いんだよな。そこまでしなければならないのかって工程が幾つかあったりするんだよ。そういうのの注記が面倒なんだろうなあって感じだ。俺に教える時でも、なんで駄目なのかってのを教えたがらなかったから。駄目なものは駄目って教えられたからね。そういう所で面倒だと思うから、錬金術大辞典に載せる申請もしたくないんだろうとは思う。多分だけど。それは師匠しか解らない事だしな。

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