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反転の錬金術師  作者: ルケア


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村がだんだんと大きくなっていく

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 夏も真っ盛りである。暑い。でも、クーラーがあるから問題ない。……ただ、外には出たくない。そんな感じなので、亡者の鉱山都市ベルンケラーに行くのは一旦中止している。秋になったら行く。そう言う事にしておく。……それに、今は宿屋の建築を進めている所なんだ。宿屋がいっぱいになって久しいんだけど、まだ客を抱え込む方が良いと判断した村長が、俺にまた金を出してくれないかと頼みに来たんだ。勿論だけど、了承した。宿屋が大きくなれば、利益が大きくなるんだ。冒険者も野宿をしないで済む。宿屋は儲かって、農家も儲かる。誰も損しないな。俺だけ投資金額が返ってこないかもしれないが、その程度のマイナスなら何とでもなる。と言う事で、人夫も欲しいだろうと言う事なので、60人の獣人の冒険者たちを人夫に使ってもらっているので、建築がもの凄く早い速度で行われている。エルダートレントの木材も貯め込んでいたらしい。なんでも、絶対にまた宿屋が大きくなると思われていたらしいんだ。なので、冒険者に頼んで木材を集めていたらしい。……道理で、俺の奴隷たちも西の森によく行くなあと思っていたんだ。西の森が一番人気が無いから、それで潜っているのだとばかり思っていた。そっちの依頼もあったのか。


 そんな訳で、絶賛宿屋が建築中である。秋の初め頃には出来上がるだろうとの見込みだ。……本当は、こういうのはクレメンティア子爵家に、支援を申し出ないといけないはずなんだけどな。金払いが良い奴が居ると、こうやってカモにされるんだ。2度あったんだから、3度目があってもおかしくないだろうと。まあ、俺も最終的には損をしないので、問題にはならないんだけどな。冒険者が増えていけば、サラマンドラに挑戦する冒険者も増える。獣人の冒険者も人間の冒険者も増える。まだまだ増やしていくからな。4度目もあるとは思うぞ。というか、村に雇用が出来るので、村から町へと行く人が減っているらしい。冒険者になりに行く奴らは、普通に町に出て行くんだけど、それ以外の村人は、村で就職先があると言う事で、残る傾向にあるらしい。それの住宅の建築も、春ごろからやっていたらしいんだよな。俺は知らなかったけど、エレナちゃんやレジエナ、ボリクラなんかが、女子のお茶会で聞いていたらしい。将来的に、南側に、村を伸ばしていきたいねって言う話もしていたそうだ。色んなところで、色々と動いているんだなって感心した。村を大きくする判断は間違っていない。今のうちにどんどんと大きくしてしまう方がいいぞ。街道横の平地とか、使わないと勿体ないからな。基本的に魔物も出ないんだし、そういう所の平地も使ってやらないと。他の村も使いたがるだろうから、今のうちに自分の村の所有物だってしておかないと、後で面倒な事になってくるからな。移動距離が増えるのは仕方がない。そうなったら、肉屋の2号店や3号店も作ればいいだけの話である。まあ、村長が一番大変だろうけど。


「なんだか村がどんどんと大きくなっていくな。何というか、もうちょっと大きくなるのは先の話だとは思っていたんだけど。村が大きくなるには、テッケルンが大きくならないといけないし、色んなところから獣人を集めたり、奴隷を開放したりして、徐々に大きくしていって、それが村まで波及するって形になると思っていたんだけどな。……俺のせいで、村が先に大きくなっていっている。お金が余っている所為で、どんどんと大きくなっていくんだよなあ」


「良い事なんじゃないのか? 同朋も村で農業が出来るのであれば、村に住みたいって奴らも居るんだ。農地があれば、食っていけるからな。そういう訳で、最近は他の村にはなるが、移住者が増えて行っている。クレメンティア子爵家の領地の村には、獣人だからって、追い出すような奴は居なかったからな。そもそもあまり獣人とは関わってきていないから、そこまで忌避感が無いらしい。クレメンティア子爵家から、文字の読み書きと計算、身体能力強化魔法を教える教師も各村長の家に向かっているしな。村の方もデカくしないと、食料が足りなくなるだろ? そういうののために、色々とお金を使っているみたいだな。……今はギリギリだって話をしているが、その内お金で溢れる様になるんだろ? それならもっと移住計画が進むかもしれねえ。村から出ない人間が増えるかもしれねえ。それで良いんじゃないかって俺たちも思っているんだが、駄目なのか?」


「いや、駄目じゃない。寧ろ理想的だ。町も村も大きくなっていくのは、理想的なんだ。もうちょっと、錬金術師の数が居れば良いんだけどなって感じだな。まあ、それも増えるとは思うが。獣人差別のない奴らで、金を稼ぎたいって奴らが、こっちに大量に流れてくるようになるんだろうなとは思う。錬金術で食べていくには、稼げるところが無いといけない。村だと冒険者の流入が多くないといけない。クレメンティア子爵家の村は、比較的良い狩場があるらしい。南の方は若干微妙らしいけど、それでも初心者には良いらしいからな。危険らしい危険もないって事で、初心者の育成には丁度いい森があるんだそうだ。そこを卒業したら、こっちの北の方面に向かってくると。今までのルートはそういう感じだった。それに東の沼地、奥の山岳地帯があることが解って、そっちにもそれなりの数が行くはずだ。……そっちの方面に行くのであれば、胴長と長手袋は欲しい所だけど、そういうのは雑貨屋に置いてもらうべく、獣人の商人に運んでもらっている最中なんだ。必需品と言う事で売り出そうと思っている。ここでも売り出しているつもりなんだけどな。あまり買い手がつかないが。……便利なんだが、見た目がなあ。ダサいからな。ダサくても、稼げる方を優先してもらいたいんだが。最近は東の沼地に行く人間も増えてきているだろう? そいつらには売っているからな。獣人だけを贔屓している訳ではないって事だ。まあ、贔屓はしているんだけど」


「あー、そういやあ最近は東の沼地に人間の冒険者が増えてきたって聞いてるな。同朋たちは東西両方に散っているとは言っても、両方で胴長と長手袋を装備しているが、西の方は装備していないって聞くな。そっちの方も装備を促した方がいいんじゃないか?」


「勿論だが、促してはいる。が、見た目が悪すぎるんだ。機能は良いんだがな。死にたくなければ装備しろとは思うんだが、死ぬよりも見た目が大事な冒険者もいるらしい。俺にとっては、死んだら何も残らないだろうと思うんだがな。そういう層も一定数いるんだ。勧めてはいる。だが、使うかどうかはそいつら次第だな。獣人の冒険者は、そんなのを気にしないで使ってくれているからいいが」


「いや、俺たちもだせえなあ、とは思ってるぞ? ただ、命には変えられねえだろって話だ。自分の命を守りたければ、どんな格好だってするさ。その方が確実に安全なんだからな。後輩たちにも口を酸っぱくして言っているからな。死にたくなければ装備しておけってな。死んでからじゃあ遅いんだからよ。稼げるって解れば、格好悪いくらいは気にならねえよ。普段の日には、絶対に着たくないが」


「普段の日から胴長と長手袋を着ているのは、ただの変態だからな。それくらいの珍妙な装備だとは認識している。人間にも、割と話が出来る連中が居るんだ。稼ぎたいけど、どうしたらいいのかが解らない連中がどうしてもいる。そういう奴らに、ある程度の稼ぎ方を教えてやらないとな。まあ、聞かれない限りは教えないんだが。……例外は、結構な強さをしている奴らだけだな。そういう奴らには、マジックバッグを貸し出している。必死になって借金を返そうとしてくれているよ。回りまわって肉屋も儲かって、獣人たちも儲かることになるんだ。そのくらいは良いだろうと思う。というか、ここで狩りをするなら、マジックバッグは必須だ。討伐部位だけ持って帰るってのは避けて欲しい。素材が無駄になるからな。稼げる奴らには、マジックバッグを貸し出している。……まあ、漸くと、信用が出来そうな冒険者が現れ始めたって所か。獣人の冒険者は、そんな事を気にするまでも無く、信用は出来たんだが。種族的な特性だな。それに感謝をしておくべきだ。先人たちから変わらず、身内を大切にしてきたのは良い事だからな」


「マジックバッグを持っている人間が居たが、そう言う事か。持ち逃げされる危険性が無いって判断したって事か。まあ、稼げる奴らがもっと稼げるようになるだけだからな。持ち逃げした方が後で面倒になるんだし、それは避けるよな。ここよりも稼げる場所があれば、話は別なんだろうが、ここはおかしいくらいには稼げる。素材を大量に卸しても、破産しない錬金術師が居るって言うだけでもおかしいからな? 何処から金が湧いて出てきているんだか知らねえが」


「勿論だが、全国の貴族様方から、大量に白金貨が入ってきているからな。儲かって儲かって仕方がないくらいだ。もう幾ら持っているのかも解らないくらいには儲かっている。それに、還元はしているだろう? 素材を大量に持ってきてもらっているんだからな」


「まあ、金は入ってくるな。間違いなく大金が転がり込んできている。……本当にこれだけ貰っても良いのかって疑問はあるけどな。これで何で金が尽きねえのかが解らねえ。金って何処からか湧いて出てきているのか? って言いたくはなるよな。実際はそんなことねえのは解っているんだが、本気でどうなってやがる?」


「さあな。生産量も多いのはそうなんだろうが、生産量よりも、明らかにこっちに流れてくる量が多いからな。何処から調達しているのかは知らん。その内、限界が来るとは思う。が、その頃には、獣人の勢力が大きくなりすぎて、どうにかなっている事だろうし、別にいいんじゃないか? お金は動かないよりも、動いていた方が良いんだ。その方が健全なんだ。その状態を維持しておけば、領地経営は成功しているって事なんだよ」


 お金は流れないといけない。何処から湧いて出てくるのかって疑問はあるだろうが、本気で何処から出てきているのかは、よく知らない。とりあえず、鉱山があって、そこの金属を使っていることは解り切っているが、重機も無いのに、どうやってとは思うんだよな。多分だけど、魔法を使って何とかしているんだろうとは思うけど。それ専用の魔法があるんじゃないか? 穴を掘るタイプの魔法なのか、金属を集めてくる魔法なのかは知らないけど。……後は、無限に生成する方法なら、無い訳でもない。土属性の素材を大量に使うんだが、本気で錬金術で作るって方法がある。金を作るタイプの錬金術だ。俺も使える。……ただ、それで金や白金を作っても、そんなに儲からないんだよな。素材の分だけ赤字なんだよ。ミスリルも作ることが出来るが、それをやると、本気で大赤字を叩きだすことになるので、そんな事はしないが。捨てるほど、土属性の素材があるなら良いんだけど、そんな優良な採取地があるんだろうか。全身が土属性の魔力を帯びているような、魔物が居るなら別なんだけど。そんな魔物が居るのかどうかだな。詳しい事は知らない。俺は鉱山には詳しくないし。


 まあ、ベルンケラーに行くので、それらの魔法を試してみても良いんだけどな。ベルンケラーまで行けたらの話だ。大量に金属を集める魔法があれば、採掘も楽になるだろうな。抽出だけすれば良いんだし。精錬しなくても、金属として使える形で集まるだろうからな。……まあ、そんな魔法をどうやって作るのかが問題ではあるんだけど。出来ないとは思わない。この間、師匠とも話をしたが、魔法はイメージだ。イメージをしっかりして、魔力を意識すれば、魔法は使える。イメージで魔力を変換するんだからな。イメージが曖昧であれば、魔法は発動しない。魔法とはそういうものだからな。……俺の身体能力強化魔法はちょっと特殊なんだけど。あれはイメージよりも、魔力操作がものをいって来るからな。


「それよりも、獣人の奴隷をどれだけ確保しておくのが正解なのかは解らないぞ? 何でも、俺がこの間買いに行ったときには、獣人の奴隷が沢山居たからな。必ずクレメンティア子爵家が買ってくれるからって獣人の奴隷を集めているそうだ。確実に商売になるからな」


「……それもお前の狙い通りなんだろうな。獣人の奴隷を大量に買い上げることは決定している。税金の見通しが立ったらしいんだよ。……白金貨が100万枚単位で入ってくるって試算が出たらしいんだよな。何でそんな金額になるんだよってくらいの金額になるそうだ。それで獣人奴隷を大量に購入して、兵士団に入れるのと、公共事業をやるって言っているらしい。この領地は石材が取れるところが無いから、外から買うしかないんだが、道路整備を本格的にするらしい。なんでも、他の領地に比べれば、道が荒れているらしいんだよな。そんなだから何とかしようって思っているらしい。それで大量に人夫が必要だから、奴隷を買い漁るらしいな」


「まあ、そうだろうな。基本的には道路整備が一番取り組みやすい。後は治水なんだが、この辺は大きな川が流れている訳ではないからな。地下水を汲み上げて何とかしている場所が多い。今後、村を開拓していくなら、井戸の工事は絶対に必要だ。その水道の調査も必要だろうし、やらないと行けないことが多い。金は幾らあっても足りない。それに、植民地の開拓にも手を出すなら、獣人の奴隷だけじゃなくて、人間の奴隷も大量に使わないといけないからな。資金はあるだけあった方が良いだろう。それを見越して、奴隷商人が奴隷を集めているんだからな。それで、珍しい種族の奴隷だけは、テッケルンに置いてくれると助かる。その方が種族的にも助かるんだよ」


「まあ、数の少ない種族は、そうなるよな。結婚相手を探すだけでも大変だって話なんだし、俺たちには解らない苦労だ。そんな事で苦労したいかって言われたら、したくない。そもそも好みと違っても、結婚しなきゃ相手が居ないって状態になっている方がおかしいとは思うけどな」


「仕方がないだろう? それだけ少ないんだから。まあ、他の場所で固まっている可能性もあるけどな。俺は自分の両親しか知らないし。まあ、もうちょっと南の方の出身だがな」


 王都付近の村出身だから。多分だけど王の直轄領だとは思う。そこでも、エルフの夫婦は両親以外知らない。それくらいの人数しか居ないんだよな。もっと南に行けば、集まっている場所があるのかもしれないが。ここは北の北。未開地に隣接しているような場所だからな。南にしか町や村は無いんだけど。東に行けば、海がある。西に行けば、植民地がある。そういう立地である。困った事に、これで不自由していないから、動く気は無いんだけど。なんだかんだと言っても、今の生活が気に入っているし、ここから離れたいとは思わない。行くとしても短期だな。出張は仕方がないとは思うんだよ。

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― 新着の感想 ―
>その水道の調査も必要だろうし、やらないと行けないことが多い。 >金は幾らあっても足りないと言う事はない。    「足りないと言う事はない」では意味が逆になりませんか?
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