死属性の領域の調査
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さあ、ジャックフロストが居なくなった。もうすぐ春がやってくる。春に合わせて準備をしてきたんだ。今回は、いける所まで行く。出来れば、ベルンケラーまで行きたい所ではあるが、俺の武器はともかく、他の獣人の冒険者の武器が心許ない。武器を交換する訳ではない。対応する魔物によって、武器を変えないといけない。今はサラマンドラに合わせているが、これを死属性の魔物に対応する武器に変えないといけない。それの限界地点を探りに行く。奥に行けば行くほど、いい素材が採取できる。はずだ。色んな素材があるとは思うが、採取できるものはしてくる。いける所まで行ってからだな。まあ、やってみない事には、どうなるのかが解らない。
「さて、準備はいいか? 俺含めて合計で32人だ。何泊かする予定だから、そのつもりで居てくれ。怪我をしたら俺に言う事。直ぐに治療する。依頼料は、1人当たり白金貨5枚。まあ、気にする様な金額じゃないかもしれないが、何とかこれでベルンケラーの近くまで行くぞ。まずは、火属性の土地を抜ける。サラマンドラが中央に居座っているはずだ。グレイズベアが出てくる所くらいまで行く。そこでとりあえず1泊だ。その後に、出来るだけ進む。進むのは遅くても構わない。ただ、どうしようもないと思った魔物が出てきたら、撤退する。そもそもそこまでの装備を用意できていないからな。手前で引き返しても良いんだが、それでは調査にもならない。出来るだけ進んで、いい装備を整えて、第2回と言う事にしたい。まあ、何とかなるさ。出来ることを出来るだけする。とにかく、火属性の領域を抜けるまでは、早めに行く。夕方までにはついておきたい。何か質問があれば受け付けるが、魔物については何も解らない。そのつもりで居てくれ」
「質問だ。何泊かと言う事だが、最大を決めておいてくれないか?」
「最大5泊だ。それまでの宿代はこっち持ちだ。部屋は確保してある。宿には話を通してあるからな。火属性の境界線で1泊、帰りもそこで1泊。実質、探索は3泊4日だ。それなりに強い敵と当たれば、素材を確保して、撤退する。出来るだけ素材は集めないといけないだろうからな。面倒な敵が出てきた場合、対処法があれば、そのまま継続。無ければ撤退、周辺での狩りに切り替える」
「魔物の想定が出来ないとは言うが、出てきて欲しくない魔物は居るのか?」
「出てきて欲しくない魔物は、毒持ちのコウモリ系の魔物だ。アサシンタイプの魔物で、夜でも普通に行動してくる。毒に対しては、有効なポーションを持ってきているが、そもそも死属性の素材を使わないといけないので、数が少ない。コウモリ系の魔物が居るのであれば、外周部分で、該当する素材の採取をするだけに止めるつもりだ。出てこない事を祈るしかないとは思う」
「何かしら便利な道具は無いのか? 今までもあったとは思うんだが」
「今着ている胴長と長手袋を、コウモリの牙は貫通しないはずだ。だから、毒になることは少ないとは思う。正直、それ以外の対策は、行ってみない事には解らない。死属性の魔物は、基本的に面倒か、臭いか、状態異常にしてくるかだ。状態異常が酷い様なら、対策をしてから、第2回目になるとは思う。もしも、対策が出来ないようなら、師匠にどうすれば良いのかを聞いてみる」
……とりあえず、質問は全部か。というか、何も解らない状態からのスタートだからな。今回が初めての調査団だ。調査をして、もしも何とかなりそうなら、クレメンティア子爵家に上申して、拠点を作って貰うんだ。拠点は、今回泊まる火属性と死属性の境目に1つ。内部に1つだ。それだけの軍隊を維持してもらわないといけない訳なんだけど、大丈夫。出来るさ。楽観視しかしないけどな。出来るかもしれないで良いんだよ。拠点化出来れば、かなり便利だとは思うんだけどな。まあ、Aランク冒険者をこんなに集めないといけないのかって話もあるんだけど、不足の事態に備えて、だな。何が起きるのかは解らない。何かが起きてもおかしくない。異常があれば撤退する。まずは何の魔物が出てくるのかを調査しないといけない。雑魚も多いが、状態異常が面倒だ。それと、臭いのも面倒なんだよな。素材としては良いものがあるから、臭くても採取はしないといけないんだけど。
「よし、進軍! 目標は死属性のエリアまで。そこまでは余裕で行けるはずだ」
そんな訳で、大規模な調査団を送り込むことに。俺も勿論ついていく。火属性のエリアについては、サラマンドラが最強だと言う事は、調査済みだ。それ以上の魔物は居ない。それは解っている。もしも居た場合は、俺が討伐する。装備が一番整っているのが俺だからな。いい装備を設えてあるんだ。武器は師匠から貰ったものだし、不足はないはずだ。
と言う事で、約8時間くらいかけて、火属性と死属性の境目に到着した。途中でサラマンドラを大量に倒したり、アッシュサーバルを大量に処分したり、色々とやってきた。こういうのは、最後に金銭で支払うから、俺もちなんだ。まあ、どうせ皆俺の所に売りに来るんだから、何も変わらないんだけど。それならこっちである程度査定をしてやれば良いんだよ。纏めて最後に一括で支払えばいい。ただ、俺のマジックバッグに入らない可能性もあるので、皆のマジックバッグにも入れて貰っているんだけどな。俺は一応マジックバッグを5つ持って来たが。足りない可能性は十分にある。それだけ素材が手に入れば良いんだけどな。手に入るかどうかは運だ。まずは毒持ちの魔物が居ないことに賭ける。毒持ちの魔物が居た場合は、非常に面倒な事になるんだよな。毒消しのポーションもあるんだが、死属性の毒は、死属性の素材を使わないといけないことが多いんだ。特にコウモリ系統の魔物の毒は、死属性の素材を使わないと解毒できない。
一応は、持っている。師匠の餞別の中にあったからな。まあ、そこまで数は無いので、毒になっても、暫くは放置させてもらうかもしれないが。毒にも程度ってものがあるからな。死に至るような毒は、早々に解毒しないといけないけど、腹痛を起こす毒とかもある。そういうのは、我慢してもらった方が良いんだよな。戦闘には役に立たなくなるかもしれないけど、そういう毒に慣れておくってのもいい事なんだよ。毒に慣れておけば、いざという時に何とかなるからな。緊急時は直ぐに解毒するが。腹痛程度は耐えてくれ。
キャンプ地を作るといっても、本格的な場所を作る訳ではない。それはクレメンティア子爵家の兵士団に任せるからな。俺たちがやるのは、適当に木を掘り返して、それで柵を作ってという作業だ。俺が魔法で木を掘り起こし、他の冒険者が、根と枝を払う。即席の丸太を作って、横に並べるだけの簡単な柵だ。何度も何度も使う事を想定してのものじゃない。今回だけでも良いからって感じのものではある。そもそも道なんて無いんだから、ここに真っ直ぐ戻って来られるとは思わない。だから即席のもので良いんだよ。本格的な物に関しては、兵士団に作って貰うかもしれない。まあ、どうなるのかは解らないけどな。
美味しくもないグレイズベアを食べて、3交代で寝る。なるべく睡眠時間は確保しておいた方がいい。睡眠時間を削ってまで、急いで進まないといけない訳じゃない。今回に関しては、睡眠時間をしっかりと確保して、疲労状態では無くした方が良いからな。万全の状態で戦えるようにしておかないといけない。そういう訳だから、とにかくぐっすりと寝た。……こんな場所で寝られないなんて弱音を吐く奴は居なかった。まあ、獣人の冒険者たちは、慣れすぎているとは思ったけどな。俺か? 師匠とそう言う事をしたからな。察してくれ。……見張りも無しに、木の上で寝るという暴挙をやらかしたからな。土の上で眠れるだけマシだ。
翌日からは、死属性の土地へと踏み込んだ。……その辺に素材が沢山転がっている。良い死属性の素材が沢山ある。最近は誰も採取に来ていないだろうからな。良いものが本当に手付かずで放置されている。これだけでも一財産出来るぞ。匂いを覚えて貰って、早速採取もしてもらった。出来るだけ団体行動で進むけどな。何が襲ってくるのかが解らないから。
「!? 敵だ! 左前から来るぞ!」
「殺せ! ただのデカいネズミだ!」
「頭を落とせば死ぬ! それは確認した!」
デスラットだな。基本的に、死属性の魔物は食べられない。デスラットも食べられない。例外は殆どないからな。食べ物にはならない。なお、毒は無いので、何も食べるものが無ければ、これを食べるしかないんだが、とにかく不味い。ひたすら不味い。試しに師匠に焼いて食わされたが、ゴムにえぐみを足したような感じだった。人の食べるものじゃない。
因みに素材は死属性の魔石と、牙、皮だな。まあ、死属性の素材としては最下級に入る。毒持ちじゃないだけマシだな。群れるので、面倒な魔物ではあるんだけど。それでも、1体あたり銀貨数枚はするくらいに貴重な素材だ。討伐部位もあるので、それを回収して、次の場所へ。遅々として進まないが、調査はこれくらい慎重な方が良い。特に団体での行動だからな。散らばって行動するよりも、遅いがしっかりと素材なんかを回収した方が良い。
「敵だ! 右前から!」
「8,9,10体は居るぞ!」
「叩き潰せ!」
暫く誰も踏み入れていなかったからだろうな。群れが大きい。普通は3体から5体である。それが10体以上もの群れが何個もあった。非常に良きである。……素材の採取はしなければならないが、魔物の間引きもしないといけないので、丁度いいんだ。どんどんと殺してしまおう。師匠なら、1人で入って帰ってくるんだろうが、俺はそんな事は出来ない。流石に無理である。ベルンケラーまでいくのに、最短で1日はかかる。全ての魔物を無視すれば、だけどな。そんな事は不可能に近い。今回は調査も兼ねているからな。調査なのに、魔物を倒さずに放置する訳にはいかない。倒して素材にしてやるのが責めてもの行動だからな。というか、折角来たのに、素材を持って帰らないとかあり得ないからな。どんどんと倒して素材を確保していくんだよ。……因みに、コンポスターに入れれば、ちゃんと肥料になる。食べられないだけで、野菜を育てるには使えるからな。だから肉も丸ごと持って帰る。肥料なんてもう要らないってくらいには、貯まっているんだけど、肥料を捨てる場所も無いからな。肥料を馬鹿食いする作物でも育てれば良いんだ。夏場なら、トウモロコシなんかがいいぞ。あれは、1つの種から、1つの実しか取れないんだけど、肥料をこれでもかってくらい与えると、2つ3つ取れるようになる。まあ、肥料を与えすぎると枯れる恐れもあるんだけど、肥料を馬鹿食いするので、丁度良かったりするんだよな。ヤングコーンは少なくなるけど、実が美味しいトウモロコシが複数出来る方が良いんだよな。まあ、その辺は農家さんの腕の見せどころではある。美味しい野菜はいいぞ。品種改良もした方が良いんだろうけどな。それでも十分に美味しいんだけど。
デスラットが大量にやってくる事を繰り返していたが、次第に来なくなってきた。……次の魔物が来るなと思っていたら、案の定だった。からからと音を鳴らしてやってきたのは、骨の剣士だった。ボーンソルジャーだな。死属性の魔石が取れるのもそうなんだけど、骨も良い感じに死属性になっていて、素材として使える。……まあ、そんなに使い道は無いんだけど、ホムンクルスによく使うらしいぞ。こういう骨の魔物って。何でなのかは知らないけど。そして、ソルジャーと言う事もあって、必ず鉄の剣を持っている。何の変哲もない鉄だけどな。これが割と馬鹿にならない。普通は採掘をしないといけない鉄なんだけど、ボーンソルジャーからは、普通に鉄の剣が取れるのだ。製錬もする必要がない。まあ、品質は余りよろしくないので、錬金術で整える必要はあるんだけど、鉄を入手できると言う事が大きいんだ。割と、死属性の魔物の中では、人気な魔物である。ホムンクルスにも使われるし、活用方法が色々とある魔物である。
「……なあ、何で鉄の剣なんだ?」
「さあ? でも、鉄が取れるんだから良いんじゃないか?」
「鉱山よりも効率が良いんじゃないか?」
「でも、こんな所の鉄で出来た鍋で、料理を食いたいか?」
「……それでも鉄は鉄だろう? 普段の鉄だって、どうやって入手しているのかは解らないんだぞ?」
「……言うな。言うんじゃない……」
まあ、気持ちは解る。鉄とは言っても、普段口にする鉄が、こんな感じで採取されていたとなれば、気になってくるだろう。まあ、鉄は鉄なんだ。汚いも何も無いんだよ。気にするだけ無駄だ。今まで散々使ってきたんだから、今さらだろう。気になるのは仕方がない。俺も初めは気になった。けど、考えるだけ無駄だなって悟ったよ。鉄は鉄だ。錬金術では、魔物の血から鉄を作り出すことも出来る。まあ、効率は悪いが。そんな感じで鉄を得ている場所もある。今更なんだよ。
そんな感じで、若干の気持ち悪さを抱えながらも、ボーンソルジャーを狩っていった。というか、骨だけあって弱いんだよな。死属性の魔石が嵌まっているんだけど、それを取り除くと死ぬ。バラバラにしても死なないんだけど、魔石を取ったら死ぬんだ。まあ、既に死んでいるといえばそうなんだけど。骨だからなあ。でも、何の骨なのかは解らないし、多分繁殖もしないはずなんだよな。魔物は繁殖をするのが基本だ。だけど、骨がどうやって繁殖するんだよって話である。多分しないはず。繁殖するのであれば、見てみたい所ではあるが。どうやって増えるんだろうか。その場合、鉄の剣は何処から出てくるのか。非常に興味がある。まあ、例外の方だとは思うけどな。繁殖なんてして堪るか。
デスラット、ボーンソルジャーを倒しながら進んでいくと、前方から突撃してきた魔物が居た。あれはカースホーンだな。死属性のウサギだ。こいつも食べられない。まあ、死属性なんだから当たり前ではあるんだけど。こいつは、死属性の魔石と、角、毛皮が素材になる。本当にそれだけだな。強さもホーンデッドラビットよりも弱いくらいだ。ただし、角は大きい。突進攻撃も、そこそこだけど、胴長と長手袋を貫通するほどでもないんだよ。まあ、見てから対処は余裕だ。ただし、盾で受けようとはしない事だ。貫通する可能性がある。薄い鉄くらいは貫通してくるからな。ホーンデッドラビットの対処が出来るのであれば、余裕で対処が可能だけどな。
そんな感じで、順調に奥へと向かっていった。何が出てきても大丈夫なように、備えながらな。まあ、無理な時は無理なんだけど。どうしようもない敵って居るものだからな。どうしようもない敵に見つかったら、俺が何とかするしかないとは思う。この中で、一番対応力があるのが俺だからな。メインは剣だが、魔法もある程度は出来るんだし。不測の事態が無いように、祈っているけどな。




