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146話

 「ただいま」

「あ、パパママ、おかえりなさい」

屋敷に帰ると、さっそくイングリッドとエルンストが飛び出してくる。その勢いはやはり7歳児とは思えない勢いで

「おっと、危ない。ふたりともパパやママには良いけど、他の人にこれやるなよ」

勢いのままエルンストを肩車しながら注意をすると

「あぁエルンストだけずるいい」

「イングリッドもおいで」

エルンストを左肩に座らせ、僕はイングリッドを右肩に乗せた。ふたりとも僕の頭に抱きついてはしゃいでいる。

「わーい、たかーい」

「ふたりともパパの肩車でいいわね」

僕の横に並んでミーアも穏やかに微笑む。そこに執事のギディオンが近寄ってきた。

「旦那様、奥様おかえりなさいませ。ご首尾はいかがでしたでしょうか」

「やあギディオン、ただいま。一応成果ありだね」

「それは何よりでした。では、本日は祝賀パーティーですな」

「いや、パーティーまではやめてくれよ。あまり表に出せる成果でもないから」

「そうなのですか。それでも他の冒険者がたどり着けない森の深層の奥まで探索されたのは間違いないのですよね。そこから帰還されただけでもすばらしい成果です。旦那様はご自分のご自分たちの成果を過小評価されすぎでございます。旦那様たちの成果を過小評価されては他の冒険者の方々は自分たちの成果を誇ることも出来なくなってしまいます。旦那様たちはご自分たちのお立場もご考慮ください」

「ああ、わかった。じゃあグラハム伯に報告してどう扱うか決めるよ」

「それが良うございます。グラハム伯でしたら適正に評価していただけると存じます」

そこまで話したところに双子が僕の顔に抱きついてきた。

「うぐぅ。こ、こらお話してるから」

僕がそう言っても

「いやぁ、パパ遊んでよぉ」

「はいはい、でも荷物を先に降ろして、着替えてからね。あ、ミーア先に風呂入ってきなよ」

僕が言うと最初に反応したのはイングリッドだった。

「ママー、一緒にお風呂お」

そういってミーアに両手を伸ばす。ミーアも目じりを下げイングリッドを受け止め、抱いたままバスルームに向かうようだ。

「エルンストはパパと一緒にお風呂に入ろうな。そのあとで遊ぼう」

「ん」

僕の言葉にエルンストも短く答え更にギュッと抱きついてくる。

「ギディオン、グラハム伯にこの後で訪問すると先触れを出しておいて」

ギディオンに頼み、風呂のあと子供たちの相手をしばらくすると、はしゃぎ疲れた子供たちはいつの間にか寝てしまった。


「じゃぁ僕たちはグラハム伯に話に行ってくるから子供たちの事は頼むね」

ギディオンに家の事を頼み僕とミーアはグラハム伯を訪れた。

「で、今度は四神獣を確認してきたというのだな」

グラハム伯は僕たちの話を聞くとため息をつき首を振った。

「あくまでも四神獣と思われるものを、です」

「で、その報酬は望むものという伝説の通りだったのか」

「恐らく限度はあるようですが、最後の麒麟に打ち勝つことで希望を叶えられるものと思われます」

グラハム伯は目を瞑りしばらく考えたのちに

「お前たちのやった通りに攻略すれば何度でも願いはかなうと思うか」

「正直わかりません。毎回同じなのか、同じ人間が再度挑戦しても認められるのか。ただ、僕の勘では1人につき1度だけのチャンスで、しかも試練の内容も恐らくは同じではないと思います」

「つまり、そこに四神獣という存在が居て、その試練を乗り越えることでかなりの事までの願いが叶う。そして、それ以上は現状では不明だと。要約するとこういうことだな」

「そうですね」

僕はミーアと目を合わせ頷きあう。

「わかった。報告感謝する。まあお前たち以外に挑める人間もそうはいないだろうがな。でその魔竜だったかはどうするつもりだ」

「しばらく休んだあとで考えます。今回でもかなりいっぱいいっぱいでしたから」

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