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ナー部劇風異世界で  作者: たろっぺ
第二章 王都への道
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●キャラクター



『シュミット』


※基本は一章の設定と同じため省略。

新しい情報

・特技に馬術が追加。

・目標に龍殺しが追加。

・二つ名『剣爛』を獲得。



『アリサ・フォン・ラインバレル』


※基本は一章の設定と同じため省略。

新しい情報

・公爵家の御令嬢。

・龍の呪いにより余命三年前後。短くなる可能性あり。

・自身の死については『貴族の義務』として完全に受け入れている。



『リリーシャ・リラ・リーゼロッテ』

種族:エルフ

年齢:五十歳 ※エルフ基準で十四歳

容姿:斜めお姫様カットな前髪でオカッパな金髪に翡翠色の瞳の美少女。

特技:風のエルフ魔法と魔力を籠めた裁縫。

備考:ゲイロンド王国の南に位置するエルフの森。そこを治める『御三家』の一角リーゼロッテ家の姫。

経歴

 エルフ族のお姫様。今章ではゲイロンド王国で開かれる秘密の会議に出席する為に人間の国へ来た。

 しかし後述のレイヤル家の裏切りにより命を狙われた為、護衛として信用できるアリサを指名した。

 エルフ族はその生活に『魔力を帯びた布』が欠かせないため、糸に魔力を纏わせる技術を持つ。特に家を守る女性はその技術が高い程好まれるので、姫である彼女も幼い頃から教え込まれてきた。

 なお、その布は主に『家』と『寝具』に使われるだけでエルフ族の衣服には使われない。というか服を着ない。

 人間の国ではドルトレス王との契約により最低限の衣服とローブを纏っている。

 姫である彼女が代表としてやってきたのは、それだけの着衣すらエルフ族で可能な者が少ないため。

目標:人間とエルフが今後もより良い関係を続けていく事。



『ジョセフ・フォン・イエーガー』

種族:人間

年齢:三十七歳

容姿:鷹の様に鋭い瞳をもった無精ひげの男。

特技:剣術

備考:元保安官。どんな依頼であろうとも引き受ける殺し屋。『ソードマン』。銃を信じぬ者。

経歴

 ゲイロンド王国のイエーガー家に生まれた三男坊。馬とライフル銃の扱いに長け、正義感の強い好青年だった。

 彼は実家が管理する領地で保安官として活動。実直な仕事ぶりと狙撃の腕から貴族からも民草からも信頼され好かれていた。

 アマンダという村娘と恋におち、やや家族から反対されたものの結婚。ジェニファーという娘が産まれる。

 しかし数年後銀行強盗に巻き込まれ妻が死亡。その墓前で娘を守り、仇を獲ると誓った。

 更に数年後、妻を殺した強盗犯が彼のいる街に再度出没。誕生日だった娘を人質に逃走を図る。

 そして、彼は復讐心と娘への愛情の狭間で、一発の弾丸を外してしまう。

 娘だけが死に、犯人だけは逃げおおせた。あげく、犯人は教会に『とある大物黒魔法使いの情報がある』と司法取引を持ち掛け保護下に。

 その後、どうなったかは語るに及ばず。『剣男ソードマン』という犯罪者が生まれたに過ぎない。

目標:娘を殺したのは神ではなく、銃でもなく、己であるという証明。



『サム』

種族:人間

年齢:三十四歳

容姿:黒い燕尾服を着ており、天然パーマな金髪が特徴の品のある顔をした男。

特技:人殺し、扇動。

備考:シュミット達が乗る汽車を襲撃した犯罪者。後述のレイヤルから闇の仲介屋を通し依頼を受け、ソードマンと共に二つ名の通り『皆殺し』を実行しようとした。

経歴

 とある街のスラムで生まれ、他の孤児達と徒党を組んで活動。

 しかし現地の騎士や保安官たちにより『浄化』が行われ、スラムは崩壊。彼はまだ十にも満たなかった事もありとある商人が養子として引き取った。

 その家は善き者ばかりであり、彼も幸せに暮らす。

 しかし数年後義理の兄が結婚。彼はそれを心から祝福し、そして兄夫婦を殺害した。

 理由は『幸せの絶頂のまま死んでほしかった』という善意のみ。

 当然彼は指名手配され、逃亡生活に。生きていく糧を得る為、そして『趣味』の為にスラムの生き残りやその辺のならず者を集め盗賊となった。

 その最期は彼が無造作に殺した者達同様、シュミットの手で路傍の石を蹴る様に殺された。

 だが彼はその瞬間、生まれて初めて恋におちる。その死に顔は恍惚とした幸せそうなものだった。

目標:とにかく人を殺したい。生き残りがいると落ち着かないから皆殺しにしたい。



『ボニータ』

種族:猿の獣人のクオーター

年齢:四十二歳

容姿:ピンクに近い赤毛を前髪も巻き込む様にして短いツインテールにした、唇の端から左耳にかけて大きな傷のある女性。ピエロのメイクをし、ドイツ風の酒場衣装を身に纏っている。身長216センチ、体重168キロ。体脂肪率21%。

特技:千年に一人クラスの航海術。船上戦闘。

備考:ウィンターファミリーの船長兼航海士。豪華客船からの略奪とシュミット達に懸けられた賞金を狙い襲撃を仕掛ける。

経歴

 獣人のハーフである男性と人間の女性との間に生まれるも、両親は彼女が赤子の頃に離婚。

 そしてボニータを引き取った女性は、彼女が三歳の頃に王国では禁止されているはずの奴隷売買を扱う商人に売り渡した。

 開拓村へと売られ、そこで酷使される。その十年間の酷使により生殖機能を失うも、脱走に成功。

 だが行き場もなく彷徨い、盗みをしながら生活をしていたがそれを咎められ保安官たちに追われとある船に逃げ込んだ。

 そこで水夫の一人として働くも嵐に巻き込まれ重傷を負う。治療するのは面倒だと、海に捨てられた。

 海面を漂っていた所をクロウドに救助され、産まれて初めて『一人の個人』として扱われ好意を抱く。

 その好意が恋愛感情なのか親愛なのかは彼女にもわからないし、興味もない。

 彼と共に行動し、海賊行為を行いながら自分達の様に『捨てられた者達』とウィンターファミリーという海賊団をたちあげ彼らを己の息子とした。

 ソードマンとは彼が乗る船を襲い交戦した経験あり。その時は高波による船の転覆が心配され決着はつかなかった。

 最期はシュミットによって討ち取られ、クロウドと共に海へ沈む。

目標:ウィンターファミリーの者達と今まで奪われてきた物を奪い返し、満たされた生活を送る事。



『クロウド』

種族:ドワーフ

年齢:百八十歳 ※ドワーフ基準で四十四歳。

容姿:典型的な男性ドワーフらしい体つきと髭。しかし両目の視力を失いピエロの顔が描かれた布で目元を覆っている。

特技:狙撃。船大工。銃器、刀剣などの鍛冶。

備考:ウィンターファミリーの狙撃手であり、ボニータの配偶者。自作の単発式対物ライフルを使用する。異様に発達した髭の感度により嵐の中でも狙撃可能。

経歴

 元はどこにでもいるドワーフだったが、生活費の為に船を作ったら持ち逃げされた。

 ドワーフにとって己の作品を盗まれるという事は最大級の侮辱であり、一族総出で刺し違えてでも下手人を殺す決まりである。

 彼も例にもれず激昂。仲間と共に帝国へと逃げようとしていた犯人達を追って海へ。

 無事船は取り返せたものの、犯人達は追っ手を振り切る為にあえて危険なルートを進んでいた。クラーケンの縄張りである。

 クラーケンの襲撃により彼は両目を失い、仲間が生き残る為に舵を切った方角には濃霧が立ち込める魔の海域だった。

 その霧の中でクロウドは百年の時を過ごす事になる。仲間たちは病気や怪我で全員死に、彼だけが生き残った。

 そして盲目のまま百年間海を彷徨った結果、髭の感覚が異様な発達を遂げ目が見えていた頃以上に周囲を把握できるようになった。

 魔の海域から逃れ、普通の海に戻った時。彼はとある女性を海から拾い上げたのだ。

 ウィンターファミリーの『父親』として過ごし、海賊行為をしてきた。最期はアリサに心臓を撃ち抜かれ、ボニータと共に海へと沈む。

 彼が作り、ファミリーの家だった船。ガレオン船『ティターニア号』も皆と共に嵐の海で沈没する。

目標:ボニータと『息子達』を守る事。



『キース・フォン・レイヤル』

種族:人間───キメラ合成生物

年齢:四十一歳

容姿

『人間時』眼鏡をかけた細面の小柄な中年男性。

『怪物時』骨の上半身に太い触手の下半身。その繋がる先に数十メートルはあろう目と鼻のないモグラに大量の銃火器を取り付けた様な怪物がいる。

特技:金勘定。複数の国のマナーや常識をマスターしている。

備考:ゲイロンド王国の法衣貴族。一代ながら『フォン』を名乗る事を許されている。帝国に寝返りリリーシャの命を狙う。

経歴

 長くゲイロンド王国の外交官として勤める法衣貴族の現当主。

 ドルトレス王時代から続く一族の貢献から二十年前には正式な貴族としての地位が検討されるも、不正が明るみになりその話はなくなった。

 なお、その不正の内容は王国で禁止されている『違法薬物の売買』と『奴隷の販売』。外交官としての地位を利用し、国民を誘拐して他国に卸したり帝国で買った薬物を自国の裏で売っていた。

 これは彼の祖父の代からやっていた悪行であり、内容が内容だったので国王がキレて祖父と父、そして兄は斬首。しかしこれまでの一族の貢献と彼が関わっていた証拠は不十分だったのでキースは生き延び外交官は続けられた。

 貴族になれたはずが取り下げられ、あげく親兄弟を殺された事から王国を恨む様に。

 そんな中、外交官の仕事を他の法衣貴族に引き継がせレイヤル家がその力を失う様に外務大臣が動いている事を知り激怒。

 帝国からの接触もあった事もあり、裏切りを決意した。

 そして帝国にある程度情報をぶちまけた後は酒に薬を混ぜられ、気づいたら改造されていた。

 脳を弄られ……というか抜かれ帝国にとって都合のいい思考をする様に洗脳。鉄砲玉として消費される。

 最期はシュミットによって斬り殺された。

目標:レイヤル家を裏切った王国に復讐をし、帝国で貴族として華々しい生活を送る。



『裏切りのビップ』

種族:人間

年齢:五十八歳

容姿:紳士然としたナイスミドル。

特技:商いに必要な技能全般、シュミット限定で痛みを快楽に変えられる。

備考:シュミットのスケベな尻に新しい門を開いてしまった人。王都で店を構える商人。

経歴

 レイヤル家と取引をしていた商家の人。賄賂などの暗い繫がりもあり、レイヤル家の命令に逆らえず豪華客船からいるかもわからない海賊へとメッセージを送る事に。

 なお、この命令を受けたのは彼だけではなく複数の商人達が色んな所でやっていて、関係ない事件も多数起きていた。

 彼は『ティターン号』に乗船する際にシュミットに一目惚れし、脳裏を駆け巡る妄想を真実として存在しない記憶を手帳に書いていった。

 内通の証拠を消そうとするもリリーシャとシュミットのファン達にタコ殴りにされて捕縛。アリサによる脳破壊で情報を引き出されて一時廃人となった。今は裁判中だが、それはそれとしてNTR趣味に目覚め弱点を克服する。

目標:恋人?であるシュミットと添い遂げる。

※なおこの人の出番は今後ない。



『アーサー・フォン・ラインバレル』

種族:人間

年齢:二十一歳

容姿:長い金髪を一本に纏めた白スーツの美丈夫。

特技:格闘技。領地経営に関する技能全般。鍵開けと毒耐性。

備考:ラインバレル公爵の孫息子。アリサの兄。辺境伯から嫁をもらい子供もいる。バイ。

経歴

 ラインバレル公爵家直系の青年。

 基本的に王都にある公爵家の屋敷におり、セルエルセス王の墓守をしている。

 容姿端麗文武両道。その上家柄も王国では最高クラスなナイスガイだが、ついたあだ名は『ゲイロンドの狂鳥』。理由は奇行としか思えない言動のせい。わりとヤベー奴。王国貴族の間に『おはようバズーカ』を流行らせた元凶。

 ふざけた言動の多い彼だが、王都で火付けを行っていた帝国の密偵達を見つけ出し捕らえた功労者でもある。ただし、そもそも王都で敵国にそんな事をされた事自体が恥じなので内々で処理された。というかこの人がした。

 ラインバレル公爵家は全員そうだが、非常に家族思い。妹とも仲が良く、『愚妹』『愚兄』と呼び合いよく喧嘩するも彼女を守るべき存在だと思っている。

 ちなみに。アーサーの初恋の相手は実は父方の叔母であり、アリサの前の『生贄』。

 そして妹であるアリサも生贄であり、彼の生まれたばかりの子供も次の生贄である。

 好きなものは家族。嫌いなものはセルエルセス王と蜥蜴。

目標:執念深いクソ蜥蜴をぶっ殺す事。



『セルエルセス・フォン・ゲイロンド』


※基本は第一章設定と同じなため省略。

・大陸を統一しあらゆる美姫を手に入れようとして龍の肉を食べて呪われた。

・その最期は息子であるドルトレス王の説得による自害。

・色狂いの王だったが、子供たちへの愛情がないわけではなかった。偶に、思い出した様に幼い我が子達へ前世で聞きかじった物語を語る事もあった。



『ドルトレス・フォン・ゲイロンド』


※基本は第一章設定と同じなため省略。

・龍の呪いを解くため多数の研究所を建てるも、解呪には至らなかった。代わりに、呪いの矛先をある程度誘導する事には成功する。

・その呪いの先に選ばれた弟は、兄弟たちの中でムードメーカーの様な青年だった。

・ドルトレス王は敵には冷酷だったが身内には誰よりも甘いと、父親を自殺させるまでは言われていた。

・父を死なせ、弟を呪いの生贄にした事で兄弟達からの不満と不安が増し彼の手で殺さなければ国が割れる様な事もあった。

・ドルトレス王の生母はセルエルセス王の死で狂い、息子に暗殺者を差し向けた事もあった。ただ、彼は百を超えても生きており逆に母はセルエルセス王の亡くなった翌年に『病死』している。

・十代の終わり頃には五百円玉サイズの禿げができ、血尿で苦しんでいたらしい。



●エルフについて


 見た目は誰もが想像するアレ。今作では裸族。

 鋭い五感を持っており特に視覚と聴覚が人間の数倍優れている。だがその影響か銃火器の発する音が非常に苦手であり、自らライフルやショットガンを使おうすれば一発で鼓膜が破れかねない。魔法で防御すれば問題ないが、そもそも彼らの価値観では『銃より魔法。あるいは弓』である。

 そんな鋭い聴覚だが、それすら上回る感度を持つのが魔力感知。

 エルフは全身で周囲の魔力を感じ取っており、上位のエルフとなれば半径五十メートルの出来事を全て把握できる。

 また、目の前の人物の感情の機微も魔力の流れで把握できるため嘘の類は通用しない。上位のエルフ同士なら会話すら不要である。

 だが『衣服を着る』という行為で肌を隠せば隠す程その感覚は鈍くなる弱点を持つ。リリーシャは作中、あの軽装でさえ『片目と両耳を塞がれた様な不便さ』を味わっていた。

 更にエルフは豊富な魔力と効率的な魔力運用により常時体表に結界を展開。布の服に匹敵する防御と体温調整ができるうえ、戦士達はやろうと思えば一時的にプレートアーマー級の防御力を得る事も可能。その結果、服を着るという文化は一切定着しない。

 そしてエルフの弓矢は魔法の補助も受けて『一矢がライフル弾』相当の破壊力と射程を持つ。銃を使えない種族とは言え侮れない。

 なお、そんな彼らだがその生活に『布』は欠かせない。

 森の中で住むエルフは木と木の間に縄を張りそこに布を広げ、足場だけ木製の床をつくり生活しているのだ。

 エルフが縫った布には魔力が込められており、ナイフ程度では切れはしない。過去には、『エルフの森に侵入した盗賊が女子供を無視して布だけ盗んだ』という事件も存在する。



●現在シュミットが交戦した賞金首一覧


・『早撃ちヘンリー』懸賞金百セル

・『皆殺しのサム』懸賞金百八十セル

・『ソードマン』懸賞金二百セル

・『山女のボニータ』懸賞金百セル

・『アイスハートのクロウド』懸賞金百三十セル

合計:七百十セル ※大工の年収だと約三年分。



●現在判明している各種族の互いの認識


『人間』

・エルフ

 なんで服着てんの?あと銃五月蠅い。魔力量少なっ。

・ドワーフ

 不器用な奴ら。物を盗むな。発想と経済力は認める。

・ダークエルフ

 ん゛可゛愛゛い゛な゛ぁ人間ちゃんはぁ!!!


『エルフ』

・人間

 なんで裸なの?美人ばっかり。魔法やべぇ。

・ドワーフ

 なんで裸なの?弓と裁縫、そして魔法の腕は認める。けど上から目線がうぜぇ。

・ダークエルフ

 なんで裸なの?ジジイとババアばっかりじゃん。つっかえ、帰っていいよ。


『ドワーフ』

・人間

 なんか怖い。頑固。腕のいい職人だけど依頼料が高い。

・エルフ

 なんで服着てんの?腕は認めるけど五月蠅いし臭いし苦手。

・ダークエルフ

 うーん、ちょっと年寄り多めかも……。職人としてはいいよね。


『ダークエルフ』

・人間

 美男美女種族。エロい。優しい。ほぼ上位互換なのでちょっと気後れ。

・エルフ

 なんで服着てんの?変態種族。

・ドワーフ

 ショタコンロリコンの集まり。変態種族。



●各種族の好み


『人間』

 顔やスタイル、あと稼ぎのいい相手。内面重視な者もいる。

『エルフ』

 魔力量第一主義。一応人格も注意するけどまず魔力。

『ドワーフ』

 腕。職人としての腕でも、戦士としての腕でもいい。とにかく腕。それ以外はどうでもいい。

『ダークエルフ』

 十歳から五十歳までの(長命種基準で)ショタロリ。戦士ならなお良し!



●Q&A


Q.賞金額=強さ?

A.いいえ。賞金額は政府にとっての有害さを表すもので、強さはそこまで関係ありません。

 例えばヘンリーとサムの強さは同格ですが、サムの方が派手に殺し回るので賞金額は上です。

 逆にやたら強いボニータがサムより賞金額が低いのはそのせいですね。


Q.今章の敵の強さ順は?

A.

一位『怪物化したレイヤル』。二位『ソードマン』。三位『嵐の海のボニータ』。四位で通常ボニータとサムが同列です。クロウドは狙撃手なので除外しますが。


Q.今回の依頼の報酬合計は?

A.まず依頼達成で二百セル。追加報酬でもう二百セル。そして各賞金首を換金して六百十セル。

 合計で千十セルの大金ですね。王都に庭付きの一軒家が建てられます。

 ……なお、武装の破損という名の損害。


Q.レイヤルはなんで外交官を続けられていたの?

A.やった事が大きすぎて逆に罰しづらくなったパターンですね。

 下手に全員すぐに罰すると他国から色々突っ込まれますし、国内でもどこまで波及するかわかりません。

 また、レイヤル家が法衣貴族の中では特に力がある家だったので一族郎党罰するとそれはそれで面倒な事に……。

 ただ、それでもゆっくりと権限を奪っていってレイヤル自身も処分する日も近かった感じです。外務大臣が中心となりそういう動きがあり、それに気づいたレイヤルは余計に焦ったし怒りを覚えたのが今回の原因の一つですね。


Q.亜竜化現象って?

A.ドラゴンの肉を食べると起きる現象。呪いです。魔力をきちんと制御していないと数年で亜竜というドラゴンの劣化版になるし、制御していても二十年と経たずに変貌してしまいます。


Q.亜竜とは?

A.体長十数メートルの劣化ドラゴンです。それでも非常に狂暴かつ強力で街の一つや二つ容易く滅ぼせます。


Q.ラインバレル公爵家の生贄達で暴走した人はいた?

A.いないですね。全員、初代を含めて亜竜になる前に自害、あるいは介錯を受けています。


Q.公爵家やその生贄の人達は優遇されまくっているけど、謀反とか起きないの?

A.起きた事もないですし、少なくともアーサーの代でも起きないでしょう。

 公爵家は頭お馬鹿様……お人好しかつ頭の良い馬鹿な人達の家柄です。領地を富ませる事は真剣に考えますが、それ以上は基本的求めないタイプですね。

 ちなみに、アリサさんの前の生贄に選ばれた人達も彼女の様に冒険者になる人もいれば画家になる人もいるという感じで、それぞれ満足のいく生き方をした様です。

 ……ただし。公爵家は『ある研究』だけは代々ずっとしていますが。




嘘予告!



 レイヤルの放つ幾つもの砲火。アリサの援護砲撃も帝国の密偵達の妨害により期待できない中、ついにシュミット絶体絶命の危機が!


「終わりだぁ、駄犬んんん!!」


 放たれる砲弾。しかし、それは空中で『撃ち落された』。


「遅い。欠伸が出る程に遅いねぇ」


 一人の少女……いいや幼女と言っていい年齢の子供が舞い降りる。

 レオタードの様にぴっちりした衣装を纏い、手にはドルトレス王の魔法研究の遺産として伝承だけが残る魔法の銃を手に両者の間に立ちふさがった。


「お……私を殺しておいて、この程度の相手に負けるとか許せないなぁ」


 ニヤニヤと笑う少女は、目の前の怪物を前にあえてホルスターへと銃をしまう。


「さあ、『早撃ち』勝負といこうじゃないか」


 白銀の髪をなびかせた少女も加わり、怪物退治延長戦!最後は爆発落ちからのラッキースケベも!?


「おー派手に爆ぜたねぇ……あーん?乳と尻に挟まれたぐらいで少年なに赤くなってんの?え、まさか童貞?マジでぇww」


「痛い……大丈夫だった?シュミット。安心してほしい。君は絶対、ワタシが守るから」


 ───そして、そんな三人を見つめる謎の影。

 謎が謎を呼ぶ中、怪物を討ち取った後少女たちは姿を消してしまう。


「『また』、たくさんお話しようね……大人達に隠れて作った暗号、覚えているから」


 はたしていったい何者なのか。去り際に白銀の少女が告げた言葉に、記憶の端で引っかかるものがあったシュミット。

 彼はまた、暗闇の中を歩きだす。


 次回!『TSヒロインはなんぼおっても良いですからね!』、ご期待ください!!


※嘘予告です。本編とは一切関係がありません。





読んで頂きありがとうございます。

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[一言] ( ゜д゜)あぁっ!なるほどそういう… 最初、豪華客船ティターン号と名前が出たときにはかの悲劇の船を連想したのに、問題のVIPの衝撃のせいかニックというネーミング自体はスルーしていました …
[気になる点] ・名前がニックであることをやけにアピールしていた豪華客船の船長 ・ウィンターファミリー海賊団の一員、ニック なにかあるのかと思っているうちに章が終わってしまった… 特に意味はなくただ…
[良い点] 何かダークエルフだけジャンルが違うんじゃがww 神様がダークエルフ創る時だけ酔っ払ってたんwww? 何故シュミット君には、TSヒロインの影がチラつくのか? それは、シュミット君のエロ…
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