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第十三話 滅茶苦茶な食物連鎖

「何言ってるんだよ、部長!」

「まあまあ、私の話を聞いてよ霊明君。」

「でも逃げないとモンスターが・・・ってあら?」

「どうした虚子。」


 突然会話を止めた虚子の方を見ると後ろをただ茫然と見ていた。

 

 僕も気になり後ろを見る。


「っ!あれは。」

「私の能力で木を転移させた。結構重いんだけどね。それでも短い時間でもモンスターの動きは封じ込めた。」

 

 モンスターの首を挟むように木が地面に刺さっていた。


「ところで話は聞いてもらえるかな?」

「倒す気なんだな。」

「もちろんだよ。これを見よ!」


 部長がおもむろに紙を前に出してきた。

 どうやら依頼書らしい。


「まさかとは思うけど。」

「ふふふ、お察しの通りあのモンスターの討伐依頼だよ。」


 やっぱりか。

 やることに対して割に合わない気がしないでもないが、こうなったらてこでも動かない部長だ。どうせ否定意見は通らない。


「依頼って色々とあるのよね。誰かが依頼したのかしら。」


 依頼のことは虚子に話したんだな。

 順序がぐちゃぐちゃな気がしないでもないが何も話さないよりかはいくらかマシだ。


「今回はギルドが討伐依頼を出しているみたい。報酬もそれなりに良いよ。それに・・・。」

「それに?」


 部長が勿体ぶって無駄に溜めていた時、後ろから木が折れる音が聞こえた。

 

 グオオオオオオオオオオオオ


「!?話している内にモンスターが!」

「兎にも角にもあの巨大なモンスターをどうにかしないと作戦どうこうじゃないな。」

「話してる途中だったのに。」


 部長が悔しそうだが、だったらさっさと話してほしい。


 とりあえず巨大な図体ならそれなりに足に負担があるはず。

 四本足にその理屈は通じるかは分からないが。


「バラまけチョコレート。」


 足の先からチョコを出し地面にバラまいた。

 顔にチョコをかけて目つぶししたいがそれは怖い。


「あれで止まるかしら。」

「じゃあ部長が何とかするしかない。」

「えぇ!もう木のストックないよ。」


 これでどうやって勝つ気だったのか。


 バシャバシャと音を立てながら普通にこっちに向かってくるモンスター。

 茫然と突っ立ているわけにはいかないのでとにかく走ろうとする。


 だが後ろから音が聞こえなくなった。

 後ろを振り返ってみてみるとモンスターは足元を木や草に擦り付けているように見える。


「モンスターにとってチョコレートはそれなりに不快なのか。」

「お手柄ね禍々士君。」

「今のうちに草木に隠れて作戦タイムだよ。」


 気づいたら部長はもう隠れていた。

 この状況で置いていくな。


「モンスター、相当不快なようね。木の皮がめくりかえっているわ。」


 一応逃げることが出来たので良かったのだがそれ程に不快なものなのか。

 食していいチョコなのかこれ。


「あ、そうそう。さっき言おうとしてたことだけどね。二人ともモンスターって言っているけど、正確にはモンスターじゃないんだよ。」

「モンスターじゃない?」

「そうなんだよ。だから結構報酬もいいんだよね。特別だから。」


 モンスターじゃないということは獣類なんだろうか。

 それにしてはモンスターのような容貌だ。


「勿体ぶらずに言ってくれ。」


「・・・簡単に言うと野生の獣がモンスターを食べているんだよ。」


「えぇ・・・、美味しいのかあれ。」

「あれ、意外な反応の薄さ。もっと驚いてくれると思ったのに。」

「ここに来てから驚くようなことばかりだものね。」


 獣はあの得体のしれないモンスターを食べるのか。

 つまりあのチョコはモンスター以下の味なのか。


 ・・・・・なんかショックだ。


「まあとにかく今回はいつものモンスターとは一味も二味も違うってことだよ。

 気を引き締めてかかろう。」

「そうは言うが一体どうしろと。結構太い木をへし折るような奴にチョコで足止めするわけにもいかないし。」


 そもそも今回はモンスターのように一定の動きをしてくれるようなわけじゃない。

 動物的な勘も多少持っているはずだ。


「私の能力で強化するにしてもどれぐらい掛かるか分からないわ。」

「もちろん正面からでは勝てないね。それならもう不意打ちしかないよね。」


 滅茶苦茶な作戦だけどそれしか思いつかない自分もなんだか嫌だな。


「不意打ちと言ってもあの巨体で木は軒並み倒されてる。私を強化してもそもそもの木がないよね。」

「なるほど、僕が囮になる奴か。」

「察しがいいねえ。」


 だが結局その作戦には木が必要になる。

 木がたくさん生えている場所に誘導することも出来るかもしれない。

 

 しかし、誘導したところでまたなぎ倒されていくのは明白だ。


「そこで提案なんだけど、霊明君。」

「なに?」

「ちょっと木を生やしてみないかい。」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「あれ聞こえなかったかな。ちょっと木を――――――――

「いや聞こえてたよ!」


 突拍子もなさすぎる話だった。


「どういうことなの?あまり作戦自体が頭に入ってこないのだけれど。」

「つまりはあれだ。僕のチョコレートで森を作るってことだよ。」

「そういうこと。」


 言ってて意味が分からない言葉の列だが脳筋の僕は納得した。

 

 この作戦が成功してもぶっ倒れることは確定だが。

 毎度毎度倒れるほどの能力の使用は、絶対身体に影響がありそうだ。


「森?を作った後はどうする気なのかしら。」

「後は簡単木から木へと動いていくだけ。」


 簡単に言うがこの作戦はかなりリスキーだ。

 

 それでも僕たちは部長を信じるしかない。


 勝手に依頼書取ってきたんだから。


「それじゃあ・・・っと。作戦開始だね。」

「心の準備も何もなしなのね。」

「冒険者はいつだって突然だからね。」

「意味が分からない。」


 おっとつい声に出てしまった。



 さて、ここからは気を張らないといけない。


「よし、まずはチョコを展開する。」


 ゆっくりと跪き手を地面に置きチョコを垂れ流していく。

 その間に虚子が部長に強化を施していく。


「神雨さんに強化を施されていると超人になっていく気分になるね。」

「頼もしい限りね。」


 ・・・ムキムキの部長を想像してしまった。

 流石に集中が途切れるレベルなので後で考えよう。


 それにしても手の平から茶色いドロドロとした液体が流れていくのは気持ちが悪いな。

 そしてその液体が地面を埋めていく。

 奇妙な光景だ・・・。


 流石にチョコレートが地面を埋め尽くし始めた時モンスターも異変に気付く。

 その異変の原因が僕だとは気づかなそうだ。

 安心してチョコを垂れ流し続けられる。


「大分埋まって来たね霊明君。どうだい?まだ体力は余っているかい?」

「もちろんだ。」

「モンスターも地面に埋め尽くされたチョコレートに困惑しているし、早速やろう。」

「よろしくお願いね。」


「簡単に言ってくれるなぁ!!!」


 半ばやけになったようにチョコレートから無数の棒を作り上げていく。

 チョコが地面で波打ち波紋が広がっていた。


 突然の環境の変化にモンスターも若干戸惑っているように見えた。


「いい調子だね。そのまま木を作っていって。」


 本当にこの人は簡単にものを言う。

 はっきり言ってもう疲れたと言う他ない。


 バキッ


「っ、やっぱモンスターもおとなしく黙っているわけないよな。」


 巨体故に少し動くだけでもチョコの木は折れていく。

 

 なにせ大規模な能力の行使だ。一本一本は脆く折れやすいに決まっている。


「部長、まだなのか。」

「いやもう準備完了だよ。」


 部長はニヤリとこちらを笑いそしてすぐにモンスターの方へ向く。


 部長はとっくに準備完了だ。

 だが木の方は全くと言っていいほど貧弱だ。

 これでは部長を支えるだけでも折れそうになる。


「・・・・・・・?」


 ふと体中から力が湧き出てくる。


「禍々士くんの強化もしておくわ。」


 部長の強化が終わったので僕を虚子が強化する。


「力が湧いてくる。よし・・・はああああああああ!!!」


 ドボォン


 強化の施された力は大量のチョコを生み出す。

 手からくる大きなチョコの波は細く弱々しい棒を覆い強固にしていく。

 やがてそれらはいくつもの年輪を持つ大木のようになってきた。


「これぐらいならいけるだろ部長。」

「もちろんだよ。よっと。」


 シュンッ・・・


 瞬間移動で木から木へと移っていく。


 モンスターはチョコの地面と突然現れたチョコの木に戸惑っている様だった。

 その隙をついてモンスターの視界から外れて少しずつ距離を縮めていく。


 しかし攻撃の瞬間は危険だ。

 木で困惑していると言っても気づく可能性もある。

 ここはやはり囮として注意を逸らす必要があるみたいだ。


「よし、虚子はここにいてくれ。」

「何をする気?」


 手からボトボトとチョコを垂らしながら立ち上がる。


「もちろん作戦を成功させるためにちょっと動くだけだ。」

「そう、気を付けてね。」


 素っ気無いようで内心心配はしているんだろうな。


「まぁ何とかなるよ。さてと。」


 ここでモンスターの前に出れば虚子に向かう可能性もある。

 少し離れる必要があるな。


 ・・・・・チョコレートで高速移動できないだろうか。


 いや無理だなイメージが全く湧かない。

 

「普通に走っていくか。」


 とりあえず少し離れるだけにして茂みからチョコの森へ出た。

 当然モンスターもチョコの隙間から僕に気付いてこちらを見る。


 そしてモンスターの少し離れた所に部長がいる。

 モンスターが完全にこちらに体を向けるにはもう少し囮として動かねば。


 そのためにはまずは攻撃か。

 遠距離攻撃は難しい。だが近接は危険すぎる。


 ならさっきと同じようにチョコを流し込んで攻撃する。

 僕の作ったチョコの森には足りないものがあった。


 それは枝だ。

 幹だけが不自然に地面から生えている状態は違和感しかない。


「モンスターに直接攻撃は出来ないけどこれぐらいならっ。」


 再び手を地面に置きチョコを流す。

 全体に行き渡らせる必要はない。

 モンスターの目の付近にチョコの枝を作って完全に気を逸らせる。


 バキッ バキンッ


 何かをしようとするのを察したのかモンスターもこちらを向く。

 あの巨体が動く度太くない木が折られていく。


「こちらに気付くなら好都合だ。その先を読んで・・・目つぶしだ。」

 

 モンスターの向く方向に向けて枝を作った。

 一瞬モンスターの動きが止まり、そしてこちらを向いて完全に敵意を向けてきた。


「霊明君・・・意外とえげつないことを平然とやってのけるな。

 でも隙は出来たよ。後は私の番だね。」


 シュンッ シュンッ


 瞬間移動を駆使しながらついにモンスターの後ろに着いた。


「モンスターみたいなものだけど中身は獣。

 一直線で首を掻っ切る!」


 小刀を構えモンスターの斜め後ろから首に向かって飛ぶ。


 ズシュッ


 完全に気をこちらに向けており、さらに目つぶしも効いたモンスターの首を綺麗に掻っ切った。


 モンスターはゆっくりと倒れる。

 中身が獣なので赤い石は無く体が崩れ落ちることは無い。


「部長、一発で仕留められたな。」


 僕たちは部長の方へ駆け寄る。


「まあね、意外と何とかなるもんだねえ。」


 何とかなるぐらいの認識でこんな奴と戦わされたのか。

 まあいいか。


「それにしてもこのモンスター?って首から血とか出ないのね。」

「確かに。もうちょっとグロテスクな感じになると思っていたんだが。」


 モンスターを食っていたんだから突然変異でも起こした可能性は否定できない。


「まぁでも全然動かないし倒し切ったんじゃない?」

「これってどうやってギルドに報告するんだ?」

「ここまで大きいとなるとギルドの人をここまで連れてくるしかないね。

 石は手に入らないし。」


 それはそうか。まあ今回は例外の中の例外みたいなものであまりないことなのだろう。


「はぁ。」


 気を張った戦闘が終わり急にどっと疲れが出た。


「お疲れだねみんな。」

「初めての戦闘だもの。」

「それにあの巨体だしな。そりゃ疲れるに決まってる。」


 地面を埋め尽くす溶けかけてきたチョコなど気にせず座る三人。

 そんなことが気にならないくらいに疲れてしまっている。


「もうちょっと休んでからギルドに行こう。」

「それがいいわね。」


 お言葉に甘えて休憩することにする。


 そういえば今回相当能力を使ったはずだが気絶していない。

 もしかしたらこのモンスターそれ程大したことなかったのか?



 ズシャアアアア


「!?」

「何事!?」


 後ろを振り返るとモンスターの首元から血が噴き出していた。


「今なのか。」

「・・・いやそれだけじゃないよ。」

「それはどういう・・・。」

「禍々士くんみて、モンスターの首元。」


 虚子に言われた通りモンスターの首をよく見ると何かがモゾモゾと動いている。


 ・・・体の中で。」


ドブシャァッ


切られた箇所から何かが飛び出してきた。


「嫌な予感しかしない。」

「いやむしろ何でこんなに依頼の報酬高いのかがわかって嬉しいと思うよ。」

 

 無駄にポジティブだ。

 そんなに高い報酬の依頼なんて曰く付きに決まっている。


「一体何が飛び出したの?」

「十中八九モンスターの中身じゃないかな。」

「あの獣が食べたモンスターが体の中で集まって1つのモンスターになった・・・ってオチか。」


 そりゃあんな得体の知れないもの食って無事なわけないよな。

 

「飛び出したモンスターはどこに行ったのかな。」


 周りを見渡すが見当たらない。

 チョコの木が多すぎたのか?


「いや上だ!」

「!?いつの間に。」


 ドスゥゥゥゥン


 三人の休んでいた場所の真ん中にモンスターが落ちてきた。

 落ちてきた勢いと飛びのけた勢いで三人は見事に散り散りになってしまった。


「どうする部長。」

「もちろん戦うに決まっているよ。」

「ここまで来たのだから当たり前ね。」


 三方向に飛ばされたおかげで三人はモンスターを囲うような形になっている。

 チョコの木が少し邪魔だがもうすでに脆くなっている。

 折れるのも時間の問題だ。


「獣から出てきたけど一緒の動きをするとは限らないよね。」

「むしろ衣を脱ぎ去ったことでもっと強くなっている可能性もあるな。」

「初めてのモンスター戦なのにハチャメチャすぎじゃないかしら。」


 それがオカルト世界だ。

 

「兎にも角にも攻撃あるのみだよ。」


 部長が小刀を構えモンスターへ向かう。


「ええいっ、逃げるという発想は無いのか部長には。」


 そう言いながらも大剣を作ってモンスターへ向かう僕も同じ穴の狢だ。


 ブウンッ


「私も混ぜなさい。」


 虚子も木の棒を持ってモンスターへ攻撃する。

 三人いて三人近接攻撃をする。


「はぁああああああああ。」


 虚子のただの木の棒が一番破壊力がある気がする。

 やはり強化は正義だな。


 ヒュンッ ヒュンッ


「ちょこまかと動くなこのモンスター。うぐっ。」


 素早く動くモンスターに攻撃は当てづらく、当てても硬い体をしている。

 しかも空振りしたところを突進されてしまう。


 だが、モンスターの攻撃自体はそれほどのダメージはない。

 こうなるともう単純な殴り合いの繰り返しになる。


 ヒュンッ ドンッ


「うわぁ。」

「部長っ。」


 モンスターが部長の方へ突進してそのまま踏み台にして森の奥へと飛んでいく。


「逃げていくわ!」

「追うに決まってるだろうもうここまで来たら。」


 チョコの木を器用に飛び移りながら逃げていく。

 追おうにも木が邪魔で上手く追いかけることが出来ない。


「まさかチョコの木がこれほど邪魔になるとはな。」

「こんな時に聞くことじゃないけどこのチョコって食べられるのかしら?」

「まぁ食べられないわけじゃない。」


 けどそんなことを言っている暇もないぐらいにモンスターは素早い。


「くっ、チョコの森を抜けても普通に見づらい。」


 森は意外と茂っている。

 辺り一面が緑の場所をモンスターは向かっていく。


 ガサガサと葉っぱを押しのけて進んでいく。


 だが・・・。


「・・・完全に見失ってしまった。」


 素早く小さい、そして色も暗い色をしているモンスターは見失うのも当然だ。

 依頼料が多いのも頷ける。


「とりあえず辺りを探そう。」


 こんな時に探知系の能力でもあればいいんだが。

 僕のチョコに追尾機能があれば最高なんだが。


「見つかるかしら。」

「見つからなかったら一旦町に戻ろう。ギルドの方には私から放しておくよ。」


 少ししょぼくれている部長は見ていられないな。


「まぁ見つかるときは見つかるだろ。現実のツチノコじゃあないんだからさ。」

「そうだといいね。」


 返事も元気がない。

 いつもテンションの高い部長が低いと調子が狂う。

 よく目を凝らして探そう。



 ガサッ ガサッ


「ん?」


 草を掻き分けていくとほんの少し開けた場所に出た。

 モンスターの通った場所の可能性もある。


「よし、調べよ――――――――――――


 ドォオオオオオオオオオオオオン


「うわああああああああ。」

「な、何の音!?」

「禍々士くんから後光が刺してる!?」


 突然背後から大きな音と共に僕を包むほどの光が放たれた。

 

 やがて光は消えて森が少し焼けた。


「何だったんだ一体。」

「行ってみよう。」


 森の焼ける匂いと共に光っていた場所に向かう。


「あ、これ。」


 地面には葉や木が燃えていた。

 そしてモンスターの砕けた体と赤い宝石のような石が転がっていた。


「一体全体なんだってんだ。」

「まああんまりよく分からないけどモンスターの石を回収しよう。」


 まあ深く考えても仕方ない。

 ここはオカルト世界、それでもう終わりだ。


「ねえあれは何かしら。」


 虚子が何か発見した。

 何やら上を指さしている。


「今度は何だ。!?」


 上を向いた瞬間ギョッとした。

 光の帯を作りながら森へと何かが降り注いでくる。

 まるで流星群だ。



 ドォオオオオオオオオオオオオン  ドォオオオオオオオオオオオオン


「のわああああ。」

「きゃぁ。」


 自分のすぐ近くに落ちて吹っ飛ぶ。

 そのまま虚子の方へ吹っ飛んでしまった。


 そして受け身のために思わず伸ばした手の位置に恐怖を感じてしまった。


「・・・・・先に行っとくけどすいませんでした。不可抗力です。」

「・・・・・・・・・。」


 沈黙は怖いです虚子さん。


「二人とも何やってるの。早くこの森抜け出さないと。」

「あ、あぁそうだな。よし行こう。」

「・・・・・・・・・・。」


 だから沈黙は怖いぞ虚子。

お読みいただきありがとうございます。

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