13話︰生誕パーティと幼馴染み
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人数は、それ程多くは無いが結構集まって来た。
家族と一緒に受付の横で来客者に挨拶をしてお礼を言って回る。親戚や情報を聞きつけた貴族達が受付に名前を1人1人署名し会場である広間に家の専属メイドや執事が案内している。すると、また1組の貴族一家がやって来てお父様は良く知ってるみたいで自ら出向き挨拶を交わして仲良さ気に会話している。
「あぁ、久しぶりだね。アルフォンス!来てくれてありがとう!嬉しいよ。元気かい?」
「ミハイル、久しぶり。二つ月程振りかな。あぁ、僕は元気だよ。」
「まぁ、では.......。」
お母様が心配そうに目を伏せがちに眉を下げていた。
僕はって所に少し不思議に思いお父様達の会話に集中していると凄く視線を感じ其方に視線を向ける。アルフォンスさんという方の隣に立っていた同い年位の男の子と視線が合う。2分位見詰めていると眉を少し下げながらもお父様が、私の方へ向き私の紹介をし始めた。
「アルフォンス、これが僕の愛娘のエイミィだよ。エイミィ挨拶しなさい。」
「はい。初めましてミハイル・クライシスが末の子のエイミィ・クライシスでございます。今日は、わたくしの為に御足労頂きありがとうございます!」
カッテーシをしながら礼をしアルフォンスさんという方と向き合う。
「ご丁寧にありがとう。アルフォンス・シュナイザーという者です。公爵家でミハイルとは学院の頃からの幼馴染みでもあり友達なんだ。病気の為来れなかったが私の妻であるフレディもエイミィ嬢のお祝いをと言伝っているんだ。後、これが僕の息子のルカイン。」
さっきの僕はの意味が継がりお母様とお父様が心配そうにしてたのが納得出来た。病気なのに私を祝ってくれる気持ちにきっと優しい方なんだろうなという事を想像しながらも、隣に立つ男の子にアルフォンス公爵様が挨拶しなさいと促し挨拶し始めた。
「アルフォンス・シュナイザーが子のルカイン・シュナイザーです。生誕3周年おめでとうございます。」
見た目は可愛い系なタイプなのに結構ハキハキ喋って少し目を見張る。そして、軽く礼をしていた。
「ルカイン君も、大きくなったね!確かエイミィと同い歳だったよね?」
少しお父様に褒められ嬉しそうに微笑みながら頷く。
「あぁ、ルカインとエイミィ嬢は幼馴染みって事になるだろうね。エイミィ嬢、ルカインと仲良くしてあげてくれると嬉しいな。」
物腰柔らかなアルフォンス公爵様に言われはい。よろしくお願いします!と微笑みながら言ってたら何故か皆、仄かに頬を赤らめていた。
「あー、天使だ。アルフォンスとルカイン君存分に楽しんで行ってくれ。珍しい料理もあるから是非堪能して欲しい。凄く美味しいぞ!!」
お父様、ハードル上げすぎです。苦笑いしながらもシュナイザー公爵家親子を専属メイドに案内を任せる。参加人数に達したので家族と共に広間中心部に行き挨拶や乾杯の指揮を執る。
そして、パーティが開始され立食形式で食事をそれぞれ始めたその瞬間ステーキ肉を食べた貴族達がそれぞれ声を上げる。
「な、な、なんだこれは!肉が柔らかくジューシーで良質な油が口の中に広がりしかししつこくなく凄く美味い!」
ふふふ、そうだろう。心の中でニヤニヤしながら微笑み今までの筋張った硬い肉が主流の世界でこのステーキは感動ものだ。そして、フライドポテトは物珍しいのかまだ誰も手を付けて居なかったのでアルフォンス公爵家親子に近付いてステーキとフライドポテトを取り分けたお皿を勧める。
「アルフォンス公爵様!これ、どうぞ!食べてみて下さい!とっても合いますし美味しいですよー!」
キラキラした目で訴えながら自分も食べ美味しーと頬を両手で押さえ勧誘する。
「あぁ、ありがとう!エイミィ嬢!公爵様じゃなくても大丈夫だよ?」
お皿を受け取り畏まった呼び方をしなくてもいいと言うのでアルフォンス様にした。そして、息子のルカインにもお皿を渡し食べてみて!と言う。
「ありがとう。エイミィ伯爵令嬢様。」
ルカインは照れながら畏まっているのでエイミィって呼んでくださいと言ってたらじゃ、僕もルカインでと微笑まれ少し仲良くなった気がする。
お皿を受け取りアルフォンス様と一緒に食べたら目を見開き、んーっ!!と唸っていて周りが注目しているとアルフォンス様が先に口を開き、
「このカルトッフェル?の料理とステーキが凄く合っていて美味しい!!」
絶賛していた。そして、お酒に合うのでワインが進む。それを聞いた周囲がゴクリと喉を鳴らしフライドポテトに一斉に群がる。そんな光景をニマニマしながら横目で見つつルカインが美味しい!と呟きながらガツガツ食べているのを微笑ましく
みているとアルフォンス様が聞いてきた。
「これは、何と言う料理なのかな?」
「それは.......」
答えようと口を開いた所で後ろからお父様が現れ会話を端折り参加してくる。
「これは、フライドポテトと言うらしい。今日のステーキもエイミィが考案して作ったんだ。」
興奮気味にドヤ顔もいい所で愛娘自慢をするお父様に苦笑いしながらも静かに頷きながら固定する。
「え!?エイミィ嬢が考案して作ったのかい?凄いじゃないか!!将来楽しみだね!」
アルフォンス様とルカインが凄くビックリしながら話していたのでそれなりに声が出て周りにチラホラ聞き耳を立ててる方もいた。
お父様が誇らしげに、胸を張っている。
そんな感じで料理も大盛況でパーティ終盤に近付いてルカインがボソッと独り言を呟いた。
「お母様にも、食べさせてあげたいなあ。」
お母様思いに感動しながらアルフォンス様がそうだね。と眉を下げながら微笑んでいた。
「今度、遊びに行っても構いませんか?」
あぁ。何時でもおいで!とアルフォンス様が嬉しそうに言った。
早速、お父様達に相談して明後日の昼に一緒に行って貰う手筈になりルカインのお母様に会えることを楽しみにしパーティも大盛況でダンスしお開きにして順番に玄関で帰りに渡す秘密のプレゼントを丁寧に配り見送った。
さぁ、ルカインのお母様お見舞い&初対面楽しみ!!
~シュナイザー公爵家紹介~
▫父親
名前︰アルフォンス・シュナイザー
年齢︰26歳
性別︰男
身長︰172cm
体重︰63kg
学歴︰西王都立ヘスティア学院プリンス学科ダイヤモンドクラス首席卒業。
容姿︰ミルクティーブラウン色の緩い癖毛。貴族服をちょっぴり緩く着た感じでパッチリ二重の甘いマスク。
得意魔法属性︰緑・土
地位︰公爵
備考︰ミハイル伯爵とは小さい頃からの幼馴染み。全体的にほわほわした感じだが、やる時はやる男。頭はそれなりに良いが天然な所がたまに傷。甘い物には目が無いスイーツ男子。
▫母親
名前︰フレディ・シュナイザー夫人
年齢︰24歳
性別︰女
身長︰156cm
体重︰53kg
学歴︰西王都立ヘスティア学院プリンセス学科卒業
容姿︰淡い赤色のストレートロングヘア。少しタレ目で優しい感じが溢れてる。細身。
得意魔法属性︰風・土
地位︰公爵夫人
備考︰とても優しい性格で真面目。妊娠してから体調が優れず病気がち。可愛い物と甘い物が大好き
長男
名前︰ルカイン・シュナイザー
年齢︰3歳
性別︰男
容姿︰父親譲りのミルクティーブラウンと母親譲りの赤色が混ざった色の緩い癖毛。細身。パッチリ二重の甘いマスク。
得意魔法属性︰雷・風
備考︰顔は父親譲りだが、性格は母親譲りのシッカリした真面目な男の子。頭も割と良い。お肉が一番好きな肉食系。




