表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/42

第39話 魚よりカレーがいい

よろしくお願いいたします。


 先週の定休日にシサと一緒にナイト街へ行ってきた。初めて行ったナイト街は私の目にはとても新鮮に映った。


 ナイト街は港街なだけあって、たくさんの人が行き交っていて、見るからに他国の人であろう人も沢山いた。


 私は無事に持っていた宝石をお金に換えることができた。宝石は思っていたよりも高い額で換金されたので蔵の代金を払っても余る程だった。


 今回は以前アリオン王子からプレゼントされた宝石をお金に変えた。

 それを売ったことで過去との決別が今まで以上にできた気がして、とてもすっきりした気持ちだった。


 その後、ナイト街近くの海でとれるエビやタコを使ったパエリアやマリネなどを出すお店へ入ったのだが、その店が当たりでとても美味しかった。そして食事のあとはエビやタコ、貝など海の幸を買い物して家へ帰ってきたのだった。


 ナイト街で買ってきた海の幸を使って、美味しかった料理を再現して二人で食べようと考えていた。うまくできたらカフェでも取り入れていこうと思っている。


「ナイト街では美味しい料理も食べれたし、楽しかったですね!」


「ええ、たまにはああいう休みもいいわね」


「私は今度は泊りがけでいって、思いっきり食べまくりたいですね!」


「それもいいわね。また行きましょう」


 私とシサはいつものように開店準備をしながら、ナイト街でのことを思い出して話が盛り上がっていた。


「私、そろそろ看板を変えてきますね」


「もうそんな時間になるのね。お願い」


 シサが入り口の看板をopenにしに行った。


「こんにちは、今日もよろしくお願いしますね。今週末には完成予定です」


 店を開店してしばらくすると、デックが今日の作業開始の挨拶に来た。


「ありがとう。今日もよろしくね。これあとで食べてね」


「はい、ここにはコーヒーも入っております」


 私は日替わりランチを、シサがコーヒーをデックに渡した。


「いつもすみません。いただきます。ありがとうございます」


 私はデック達に着工時から日替わりランチを差し入れていた。


「みんなエル様の日替わりランチの大ファンで、いつも喜んでおります。作業員は他のところも兼務しているのですが、エル様のランチが食べたくて、いつもここの作業は争奪戦なんですよ」


「まぁ、そうなのね。それは嬉しいわ」


「オーナーの料理は誰でもファンになりますよね」


 シサは頷きながら言った。


 建築作業のお礼としてお昼を差し入れているのだが、喜んでもらえるのはとても嬉しかった。


「それでは、作業に入りますね。また終了時に声を掛けさせていただきます」


「はい。お願いします」


「お願いしまーす!」


「こんにちは、今日も来たら!」


「こんにちは、お邪魔します〜」


 デックと入れ替わりに、コロンとクードがやってきた。


 まだお客様は他には来ていなかった。


「「いらっしゃいませ」」


「いつもの場所でいいわよね?」


「いいら」


「うん」


「はーい! ではカウンターへどうぞ!」


 私達に案内されて一緒にカウンターへ行った。


 いつものようにコロン、クードの順で端から座る。


「今日の日替わりランチはなんら?」


「今日はサーモンの香草焼きよ」


「サーモンか。今日は僕はカレーにしようかな」


「コロンもカレーら」


 私は肉より魚の方が身体に良いと思い、魚の頻度を多めにしていた。


 女性客には評判が良かったが、コロンやクードなど男性客からはあまり魚は人気がなかった。


「僕は魚よりカレーのがいいね」


「コロンもら」


「飽きないかしら?」


 メニューは日替わりランチとカレーと粘る大豆なので、選択肢はあまり多くない。


 みんな魚の時はよくカレーを選ぶので、そろそろ何か定番メニューも考えた方が良さそうだと思っていた。


「いや、全然だよ。僕はエルのカレー好きだし、カレーって何故か飽きないんだよね」


「コロンもら。カレーにはシフォンケーキとはまた違った飽きない魅力があるら」


 そういえば、前世の祖父母のカフェでもいつもカレーを食べている人がいた。


 それと同じなのかもしれない。


「そうなのね」


「私は飽きちゃいますけどね〜。私は色々なものが食べたい人です!」


「そうね、私もだわ」


 私もシサと一緒で同じものより、違うものを食べたいタイプだ。


「ところで、今日はデイカーやフェオは一緒じゃないのね」


「うん、フェオは斧の改造に行ってて、デイカーはちょっと用事でラデュレラ王国に戻ってる。でもあとで二人ともくるんじゃないかな」


「デイカーは大変ら」


「そうなんですね。よくデイカーはラデュレラ王国に戻っているみたいですけど、売れっ子魔道具師なんですね!」


「……そういうわけじゃないけどね。まぁ色々あるんだよね」


「そうら」


 その時ーー


 外から馬車の音が聞こえ、複数人の話し声がし、入口が騒がしくなっていた。



お読みいただきありがとうございました。もし作品を楽しんでいただけましたら、お気に入り登録や評価などいただけると大変励みになります。

是非是非よろしくお願い致します!!m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ