玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!第二十五章
玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!
第二十五章
叶瑶は最後まで、自分がかつて最も愛してくれた“白月光”を失ったことを悔やみ続けた。それは、顧詩雪にとってこの上ない幸運だった。
どんなにかっこいいバイクでも、制限速度はある。彼女たちは目的地に着くまでに、結局30分ほどかかった。バイクを降りたとき、林笙は少し驚いていた。
ここはもう都市の端っこだった。もしかしたら、これまでの二十数年間があまりにも苦しかったせいで、林笙はこんな鉄とコンクリートのジャングルの中にも本物の森があるなんて思いもしなかったのかもしれない。
夜風が林の木々を撫でて、サラサラと葉音を立てる。月の光が地面に注ぎ、見渡す限り薄く白い光が漂っていた。
顧詩雪はそっと顔を横に向け、林笙の口がぽかんと開いたままなのを見て笑った。
「気に入った?」
林笙は言葉が出ず、ただ何度も頷くしかなかった。
「まだもっと楽しい場所があるの。」
そう言って、顧詩雪は彼の手をそっと取った。ここは美しい場所ではあるが、かなり人里離れている。林笙は不安そうに少し手を動かしたが、彼女はぎゅっと握り直し、静かに言った。
「知ってる? ここ、昔は“出られない森”って呼ばれてたの。」
林笙が驚いていると、彼女はさらに続けた。
「広すぎて、木が多すぎて、ここの磁場のせいでコンパスも東西南北が分からなくなるの。だから、歩いてるうちに森の中で迷ってしまう人が多かったんだって。」
「最後には、彼らは消えてしまったの。」
林笙はその話を聞いて、ぞくっと鳥肌が立った。無言で顧詩雪の手をぎゅっと握りしめたが、彼女の手が微かに震えているのに気づいた。
――顧詩雪は笑いをこらえていたのだ!
どれだけ鈍くても、彼女がからかっているとようやく気づいた林笙は、呆れたように彼女を睨んだ。しかし、自分でも驚くほど、不思議と腹は立たなかった。
美しさに惑わされるとは、まさにこのことだ。
林笙は、かすかに人の話し声が聞こえてきたような気がした。やはり、林の奥にぽっかりと開けた空間があり、数人の女性たちが焚き火の周りに座って、おしゃべりに興じていた。
「おやまあ、顧詩雪じゃない!」
ひとりの女性が陽気に声をかけてきた。
「大人気のデザイナーさん、よく来られたわね!」
顧詩雪はただ軽く会釈しただけで、返事はしなかった。けれどその女性もまったく気にする様子はなく、ただ視線を、顧詩雪がしっかりと手を握っている林笙へと向けた。
人にじろじろ見られていることに気づき、林笙はあわてて手を引っ込めた。だが顧詩雪はかまわず彼を抱き寄せ、そのまま一人の女性の隣に腰を下ろした。
「この人は沈夕颜、例のバーのオーナー。」
「なんなの、“バーのオーナー”って言い方は。」
沈夕颜は少し顔をしかめたが、すぐににこやかに林笙の方を向いた。
「はじめまして、私はキャンプクラブのオーナーでもあるの。バーだけじゃないんだから!顧詩雪の話じゃ、うちのバーに来たことあるみたいね?今度来るときは、半額にしてあげるわ。」
「はじめまして、林笙です。」
彼女たちのあまりの熱情と可愛いフレンドリーさに、林笙は思わず笑ってしまった。
「じゃあ、今度一緒に飲みに行きましょう。」
顧詩雪が片眉を上げて言った。
「誰があの人と飲むのよ。三杯でダウンしまって、あなたより下手れだった。」
バーのオーナーなのにお酒が弱いなんて、林笙はますます面白くなって、思わず笑い声を上げた。
顧詩雪は言った。
「気にしないで、私についてきて。あの人たちはみんな世慣れた人ばっかりよ。」
「ふふ、坊や、彼女の言うこと真に受けちゃダメよ。ここにいる誰だって知ってるけど、うちの大美女・顧詩雪は恋の風流債トラブルが一番多いんだって。」
沈夕颜は口をとがらせながら、林笙に焼き串を一本差し出した。
「私は元カレ一人だけよ。もしよかったら、今度私のところに来てね。」
その直後、彼女の後頭部に顧詩雪の手がぱしっと飛んできた。
林笙は、彼女たちが仲が良くて冗談を言い合っているだけだとわかっていたので、思わず笑いそうになるのを必死でこらえた。そして、そっと顧詩雪に尋ねた。
「今夜はどうして集まってるの?なんだか楽しそう。」
顧詩雪は人気があったが、この場所では確かに珍しい存在だった。林笙にも、彼女がこうした集まりにあまり参加しないことが見て取れた。
「流星群よ。」
顧詩雪はここに来てから、どこか物静かになっていたが、林笙が話しかけると、きちんと答えてくれた。
「あなたに見せたくて、だから来たの。」




