↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/33

玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!第二十四章

玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!


第二十四章


叶瑶は最後まで、自分がかつて最も愛してくれた“白月光”を失ったことを悔やみ続けた。それは、顧詩雪にとってこの上ない幸運だった。


話を聞いて初めて林笙は、あのメールが会社全体に送られていたことを知った。送信者は特定できず、管理部が緊急で対応するしかなかった。


正社員登用の書類を自ら確認していた上司は、あのメールの信憑性が低いと理解していたが、それでも一応確認のために尋ねた。


「メールに書かれていた内容は、全部ウソだよな?」


林笙は軽く息を吸い込み、憂鬱そうに答えた。


「いえ、バーでお酒を飲んだのは本当です。」


不動産のことも事実だった、それには触れずに話をそらした。彼は「財は外に漏らすな」と固く信じていたからだ。


上司は少し呆れたような表情を浮かべた。


「それは君のプライベートな趣味だから、こちらが口を出すことじゃない。他の内容が嘘ならそれでいい。仕事に戻ってくれ。大したことじゃない。できるだけ調べてみるよ。」


林笙は黙ってうなずき、自分の席に戻った。


——このメールを送った人は、きっと自分のことを相当恨んでいる。


そう思わずにはいられなかった。


メールはすでに撤回されていたものの、オフィス内で林笙を盗み見る視線は依然として多かった。この日の仕事は針のむしろのようで、林笙は自分がいったい誰の邪魔をしたのかを何度も考え続けていた。


彼は仕事をとても頑張っていた。今の職業が好きで、努力できる何かがあるというのは素晴らしいことだと思っていた。だが、今のような状況では、林笙が何事もなく安心して仕事を続けるのは難しかった。


彼は思い切って電話をかけた。相手はすぐに出た。


「親愛なる林ちゃん、」と顧詩雪は笑って言った。「まだ勤務時間中でしょう?」


「うん、でも今日はサボることにした。」と林笙ははっきり言った。「迎えに来てくれ。」


同僚たちは一斉に耳をそばだてた。林笙の声はまったく抑えられておらず、その一言でまるで「誰かに養われている」という噂が決定的になったようだった。皆、顔を見合わせ、興奮気味にざわつき始めた。


林笙は冷たく笑い、机の上の物を静かに片付け始めた。


ふいに目の前に影が差し、顔を上げると、叶瑶が焦った表情でこちらを見つめていた。


「どこに行くの?辞めるつもりなの?」と彼女は問いかけた。


「なんで私が辞めなきゃいけないの?」林笙は不思議そうに言った。

「そんなことしたら、私を貶めたクズの思う壺だろうが。」


彼は堂々とバッグを肩にかけて立ち上がり、「叶マネージャー、どいていただけますか」と言った。


見物を楽しみにしていた同僚たちは、標的を見失ってつまらなそうに視線を逸らした。林笙はバッグの中から「ピロン」と通知音が鳴るのを聞き、顧詩雪が到着したことを察した。


彼は初めて衝動的に早退を選び、数歩でエレベーターを抜けて走り出た。建物の玄関前には、バイクにまたがる顧詩雪の姿があった。彼女は細く長い脚を黒のストッキングとバイクブーツでクールに締め、目を引くほど格好良かった。


林笙は彼女が差し出したヘルメットを受け取り、顧詩雪は彼の顎のストラップを丁寧に締めてやった。その手がふと止まり、彼女がそっと言った。


「上から、誰かがあなたを見てるわ。」


彼はぱっと振り返ると、やはり回廊の手すりのところに何人か見覚えのある同僚の姿が立っていた。彼は呆れたように親指を下に向けるジェスチャーをして、バイクに飛び乗った。


「気にしないで、あんなの暇人の集まりよ。」

林笙は不機嫌そうに呟いたが、すぐに目の前のことに気を取られた。

「君のバイク、めっちゃカッコいいな……」


「気に入ったなら、今度またこれで迎えに来てあげる。」


「これって、免許いるの?」


「いるよ、D免許ね。簡単だよ。」

この一言がツボに入ったのか、顧詩雪はくすくすと笑い、胸が小さく震えた。そして、彼女の服の裾をつかんでいた林笙の手を引き寄せて、自分の腰にしっかりと巻きつけた。

「ちゃんとつかまって、行くよ。」


バイクのエンジンが轟音を立てて会社の前を走り去った。その様子は、どこか駆け落ちを思わせる光景だった。人ごみの中、室友は唇を噛みながら彼らを見送り、周囲のひそひそ話が耳に入ってくる。


「ねぇ、写真に写ってたあのマーケティングの女性じゃない?」


「林笙ってお金持ちのお姉さんに養われてるって話だったけど、どう見てもあの女性の方がイケメンで美人じゃん!」


「林笙のあのお金持ちのお姉さん、本当にすごいよ。このバイク、四十万以上するんだって。」


ルームメイトはぎょっとして目を見開いた。「四十万以上!?」


「うん、カワサキのNinja H2。帝国で今売ってる中で一番高いバイクだよ。」


同僚はAIスマホを差し出し、画面の写真を見せてきた。それは確かに顧詩雪が乗っていたバイクと同じだった。


「かっこいいでしょ?車高さえ高くなければね、厚底履いても足がつかないんだもん。じゃなきゃ、私も買ってる。」


「買えるのかよ?宝くじでも当てたのか?」


「うるさい、うるさい。」


笑い声が飛び交う中、ルームメイトは静かに拳を握りしめた。爪が手のひらに食い込み、顔は青ざめていた。


視界の外へと走り去ったバイクを見送る彼の目は、どこか遠くを見つめていた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。