636話
3月になったが、することは特に代わっていない。ただ、1つ増えたのは就職に向けての行動をする必要が出てきたことぐらいだ。それにプラスして、双剣の練習をするといった感じだ。売り手市場なため求人は多くある。
だが、ダンジョン関係と絞った時にはその数も格段に減ってしまう。この業界だけは買い手市場だった。特にダンジョンに潜っていなくても、職場についてからダンジョンに潜らすことで素材を集めることができる。即戦力が欲しいなら、ダンジョンの大学から採用するのが一番だろう。
そんな状態だが、海外では錬金術師を集めている傾向にある。ポーションの需要の増加だ。そして、その波は日本にもきており、ポーション専門の会社もできたほどだ。そのポーション会社の目的は、怪我をすぐに治すことを目標にしている。
本当の目的は、戦争でのポーション需要が上がっていることで輸出することで儲けようという考えだろう。生産職の人が多く行き来するところにポスターが貼られている。戦争の特需によって儲けるとか、そんなことを言うとぐちぐち言ってくるやつが現れる。だから表向きの理由を作る必要が出てきたのだった。
前もあった。多い需要を安く提供するサービスの方は順調に進んでいく。だが、1部では不満が出てきているようだ。それは値段が高いことだ。あのサービスができてからステータスにオークションが追加された。国よりは安いが、オークションよりは高い。そんな中途半端な位置に着いてしまったのがこのサービスだ。
もちろん、ダンジョンに行っていない人でも購入することができるため、需要は高い。もちろん高額ながらスキルブックも販売されている。それに関しては、オークションよりも安い。そして手数料の1部は会社に入る。
スキルブックを善意で販売していても安さですぐに買われ、即オークションで転売する。これが1つのルートになってしまった。だが、値段を上げてしまうと買い手からの不満も出てくる。オークションに参加できないようにダンジョンに行っている人の買取拒否をすると、買い手が減ってしまう。
そんな板挟みの状態になってしまった。さらに似たようなサイトもできた。そっちの方は提携企業という形を取り、支払額は少し高くなる。だが、優先しますよー。とのことだ。利益もこっちの方が高いため、人は利益の高い方に流れる動きになっている。
ダンジョン関連で動くなら、企業か個人事業主の方が安定しそうだな。俺も収入が多くあるため税金を払っている。さらに動画の収益もちょこっとだけだがある。親も副業禁止だったので収益にすることもできない。そのため俺の収益になっているらしい。
食っていけるのだから問題はないな。就職について考えるのはやめた。企業に行くなら親とは別の会社に行きたい。変な恨みでも買いそうな予感もある。縁故採用だとか騒がれて変な目で見られるよりは、個人で動く方が気楽だな。
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