前へ目次 38/38 後に伝わる華の美しさ この国には戒めの話が存在する。遥か昔の本当にあった話だが、それは庶民のみならず貴族や王族にまで伝わっているのだ。尤も、その話の主要人物が貴族や王族である事が恥であるという考えの元に広まったのだが。人というのはそういう方の話が好きなのだろう。愚かな存在らしい事だが、それが人間である。庶民が雲の上の存在達を笑えるのは心地が良い者であった。関係の無い所で笑っているのは安全で愉快だ。母親の膝の上で聞く怪物(モンスター)の話のようである。