第4話:アンコウ鍋
ギルド問題が一段落して全員で寛ぐテレーゼ姉妹。
本話では、両親やギルド関係者を招待してアンコウ鍋のパーティーを行います。
5月29日 登場人物関係で一部修正を行いました。
マルクトのギルドで発生したポーション問題と、それに付随して表面化したギルド内の業務関連全般の構造的な問題に対し、テレーゼが短期間に数々の打開策を実行して、その結果、部外者から見ても卓抜した結果をもたらしたことは、ティアナ→イーナ&ペルレ経由の連絡網的な伝達により妹全員の知るところとなった。
妹たちは、テレーゼが個人やパーティーレベルでは非常に有能なことは十二分に解っているつもりであり、もちろん姉が今回の指名依頼を成功させることも確信していたのだが、マルクトのギルドという巨大組織に対しても姉の有能ぶりが遺憾なく発揮されたことは、流石の妹たちも心底驚嘆するに足る出来事だったようだ。
加えて、テレーゼの指名依頼終了直後に行われた算盤の販売契約に関して、今後ギルド総販売額の1割をライセンス料として受け取れるようになったことや、テレーゼがギルドからの懇願を受け容れて、今後も非常勤のギルドマスター代理を続けることも合わせて、姉への信頼を更に深める結果となった。
一方で、今回の指名依頼に対して何らテレーゼへの手助けができなかった(実際には、テレーゼをギルドに送り出した後の農場を、姉が心置きなく指名依頼を行えるよう妹全員でしっかり運営していたのだから、十二分にテレーゼへの「銃後の守り」を行えていた妹たちである)ことを申し訳なく感じた妹たちは、自分の苦手分野をそれぞれ克服すべく、これまで以上にその分野が得意な人が積極的かつ相互に教え合うようになった。
テレーゼは元来、「弁舌で他人に指示することを好まない」(但し、状況的に必要とあらば相当に弁も立つ)日本人的な奥ゆかしい性格であることも相まって、妹たちに「背中で語る」タイプのリーダーだが、そんな敬愛するテレーゼを見習って、少しでも自分の能力を磨いて姉の役に立ちたいと切望する妹たちである。
前述のギルドの問題が一段落して、テレーゼのギルドへの勤務が毎月数日となった最初の週初日の夜、夕食が済んだテレーゼ姉妹は全員でテレビを見ていた。
番組は旬の食材を採り上げる料理番組だったが、料理人が大きなアンコウを1匹吊るし切りにして切り分けたものを水炊きにして、それを番組のゲストたちが感想を述べつつ、ポン酢で美味しくいただくという内容だった。
「テレーゼ姉さん、このアンコウって魚は魔物のような姿だけど、アンコウ鍋って美味いのか?」
「アデリナ、寒い日に家族で同じテーブルで一緒にアンコウ鍋を食べると、美味しい上に心も身体が温まるし、和気藹々として楽しいわよ。あと、アンコウは、日本では寒い時期が旬で美味しいのよ。特にアンキモといって、肝臓の部分が味が濃厚だわ。水炊きにした切り身はさっきの番組みたいにポン酢で食べるとあっさりして美味しいと思うわ。他に味噌や醤油で味付けするアンコウ鍋もあるけど、その辺りは好みの問題になるわね」
「テレーゼお姉ちゃん、イーナ、アンコウのお鍋を食べてみたいの♪」
「切り身は骨があるから骨を避けて食べるんだけど、イーナたちは大丈夫?」
「アンナたちのお誕生会のときにテレーゼお姉ちゃんが作ってくれたあら炊き、イーナは骨をよけて食べたけどすごく美味しかったの♪」
「アンナもお箸を使って魚の骨を取るのは上手になったから、大丈夫なの!」と、最近お箸の使い方がとても上手になったイーナ&アンナ。
「それなら、明日向こうのスーパーの鮮魚コーナーに行って、大きいアンコウをできれば4匹買ってくるわね。カセットコンロや大きなお鍋は、先日の誕生会のために追加購入したばかりでどちらも4つあるし、交換用ボンベは新品が12本あったから大丈夫だと思うわ。鮮魚コーナーで勤務する知り合いの店員さんに、大きいアンコウを明日の魚河岸の競り(せり)で4匹、時価で構わないから仕入れて欲しいと伝えておくわね」
そう言って、スーパーに電話を入れるテレーゼ。幸いスーパーの営業時間内でその店員さんと連絡が取れ、注文を入れることができたので何よりである。
「テレーゼお姉さん、アンコウの下ごしらえはテレビで見ていて難しそうでしたけど、大丈夫ですか?」
「カトリナ、吊るし切りなら経験があるから、家の外流しのそばにある大きな木の枝に、太い針金を引っ掛けて切り分ければ多分大丈夫だと思うわ。太い針金や番線切り(太い針金を切断するための工具で、番線カッター、ボルトカッターなどとも呼ばれる)は工具箱にあったからこれも問題ないわ」
「流石姉さん。アンコウ鍋、凄く楽しみ。もちろん、姉さんの手伝いも頑張る」
「私もとても楽しみです。お手伝いが必要でしたら私たちに何でも言って下さい」
「ヘレナ、アリーナ。楽しみにしてくれると作り甲斐があるわ。あと、お手伝いはよろしく頼むわね」
「姉さまが作って下さるアンコウ鍋、間違いなく美味しいでしょうから今から楽しみです♡でも、ペルレは何もお手伝いができなくて本当に申し訳ないです・・・」
「ペルレ、私もテレーゼさんのお手伝いが何もできないですから、同じ気持ちです・・・」
「ペルレ、ティアナ。2人とも他のことでたくさん頑張ってくれてるんだから、全然気にしなくても構わないわ。明日は頑張って作るから、みんなで美味しく食べて欲しいわ」
「姉さま♡ペルレはいつも凄く優しい姉さまが大好きです♡」
という具合に、妹全員が明日の夕食で、今まで食べたことのアンコウ鍋をとても楽しみにしてくれているようだ。
(明日は頑張って料理して、みんなで美味しいアンコウ鍋を食べたいわ・・・)と、意気込むテレーゼである。折角なので剛史とテレージアにも電話で声を掛け、またギルドのジークリットとマーヤにも伝送魔法(第12章第3話(前話)を参照のこと)を使って声を掛けた。急な話で申し訳なかったが幸いにも全員予定が空いていたことから、一緒にアンコウ鍋を食べることになった。特にジークリットは、今まで見たこともない海の魚の料理が食べられるとあって、娘のジークリンデもぜひ一緒に連れて来たいと返信の文面からもそれと解るくらい大興奮で、もちろんテレーゼは了承した。
ところで、アンコウ鍋が4匹分だと、特にテレーゼ1人ではアンコウの下ごしらえの手が足りないだろうと、剛史がアンコウの吊るし切りを、テレージアが他の食材の下ごしらえを、2人が愛用の包丁持参で手伝ってくれることになった。両親の親心は、いくつになっても本当に有り難いものである。
翌日の午前中、車で市内のスーパーの鮮魚コーナーに行き、顔見知りの店員に電話で予約していたアンコウを買いに来た旨を伝える。こちらの希望通り、大きく新鮮なアンコウ4匹を仕入れてくれていたので、レジで一緒に購入するポン酢(大瓶)を4本、シイタケ、エノキダケ、豆腐、しらたき、酒などと一緒に支払いを済ませてから、大きな発泡スチロールのトロ箱に入ったアンコウを他の品物と一緒に受け取って店を出る。帰宅途中に実家に立ち寄り、両親を乗せて自宅に到着である。テレーゼの実家(両親の自宅)は同じ団地内にある戸建住宅であるが、多少距離が離れているので今晩は自宅に泊まってもらい(ジークリットとジークリンデの母娘やマーヤにも宿泊を勧めるつもりである)、翌朝帰るときには実家まで車で送って行こうと思う。
お鍋の具に使う野菜(春菊、白菜、深ネギ、大根、ニンジン)は、農場で収穫してきたものを、スーパーで買ってきた食材と合わせて妹たちとテレージアに下ごしらえしてもらうことにした。幸い、昨夜の番組は録画していたので、特にアデリナやヘレナは野菜を切る部分を事前に熱心に繰り返し確認していたようだが、それよりもテレージアが実際に下ごしらえをするところを「見取り稽古」(第6章第1話を参照のこと)するほうが遙かに参考になったようで、程なくして2人とも上手に野菜の下ごしらえができるようになった。
一方、テレーゼと剛史はアンコウの吊るし切りである。アンコウはまな板の上で切ろうとしても、ブヨブヨしていてまともに解体できないため、まず口から太い針金に吊るし、アンコウの口から水を注いで身体が膨れてから解体を行うのである。最近は料理番組や動画投稿サイトなどでもやり方を見ることができるので便利である。
因みにアンコウは大きな口からイメージできる通りの食性で、時として胃袋から相当大きな獲物(ぶっちゃけ、どうやってこの獲物を飲み込んだの?というレベルの代物)が消化されかけた状態で出てくることがある(アンコウは捨てるところがない魚とはいうものの、個人的には流石にアンコウが食べた胃液に塗れた獲物は処分したほうが良いと思われる(状態が良ければ食べられるのかも知れないが)。今回は細長いイワシのような小魚などが、半ば溶けた状態で胃袋から出て来た)。
あと、寄生虫が、特に肝臓や胃袋など内臓にいることがあるため、見落とさないようにして取り除くことも下ごしらえの大きなポイントである。それらを見るのが苦手であれば、他の人に下ごしらえを頼んだほうが良いだろう。
テレーゼにとっての魚料理の師匠は剛史であるため、折角の機会ということもあり、時折吊るし切りの手を止めて父親の卓越した包丁捌きを目に焼き付けるかのように見ていた。
「テレーゼ、包丁は自分のやりやすいように使えば良いんだから、無理に私の真似をしなくても良いんだぞ」
「お父さんの包丁捌きは、玄人並みに無駄がないから、いくつになっても参考にしたいと思えるわ」
「テレーゼに若返らせてもらって、こういう作業のときに自分が思ったとおりに身体が動く有り難さを実感するよ。それはテレージアも同じだろう。私の調理を参考にしたいと言ってくれることも合わせて、本当にありがとう」
「意識してやったことではないんだけど、喜んでもらえて私も嬉しいわ。そう言えば、私は体感的に大体30歳くらい若返ったんだけど、お父さんとお母さんは40歳ほど若返ったのよね。その意味では、私と2人との外見や肉体の年齢差は、10歳くらい縮んでいることになるわね」
「例えば、若返ったあとのテレーゼが10歳で、私たちが20代とかだったらいささか世間体が気になるだろうけど、テレーゼと私たちが今くらいの外見であれば、気にすることはないな。そう言えばテレージアが、春になったら再度里帰りとツークシュピッツェの登山に2人で一緒に行きたいと言っているんだが、向こうにいるテレージアの親戚や友人に今の外見の私たちが出会ったら、本人だと認識してくれるのか気になるところだな。もっとも、そのときにならないと解らないことだから、現在の外見のことはお互い気にしないほうが良いな」
「お父さん、私もそれは同感よ」
会話を交わしつつ、テレーゼと剛史は4匹のアンコウの吊るし切りを終える。そして、切り分けたアンコウを(カセットコンロの火に掛けて鍋で沸かした)熱湯にさっとくぐらせる「湯引き」という作業を、2人で手分けして行う。アンコウはそのまま水炊きにすると生臭さがあるため、その前に短時間熱湯に晒すことでアンコウの臭みを消すのである。薬缶の熱湯を使うやり方もあるが、テレーゼや剛史は前述の湯引きの方法を用いたほうが、湯引きが満遍なくできて良いと考えている。但し、湯引きが長引くと必要以上に煮えてしまい身が固くなったり、アンコウの旨味が熱湯に多く流れ出してしまうので、あくまでも湯引きは素早く行うのがポイントである。
湯引きが終わって平皿に取り上げたアンコウは、イーナとアンナが注意しながら部屋のテーブルまで持って行ってくれた。
他の食材を下ごしらえしてくれていたテレージアと妹たちの作業は少し早く終わったらしく、包丁の使用後の手入れ(これを怠ると、次に使用するまでに錆びたりして面倒なことになる)や後片付けをしているときに彼女たちがやってきた。
「剛史さん、テレーゼちゃん、お疲れ様。流石に2人は魚を捌くのが上手ね」
「お母さん、みんな、他の食材を準備してくれてありがとう。私がアンコウを1匹切り分けたとき、お父さんは2匹目に取り掛かっていたから、私はまだまだよ」
「それは、剛史さんが海のそばに住んでいて小学生の頃からお魚を自分で釣って捌いていたからだし、そう簡単に娘に追いつかれたら父親として立つ瀬がないんじゃないかしら?」
「それもそうね。師匠がいつまでも立派であれば、弟子としてはずっと目標にできるんだから、とても嬉しく思えるわ」
「テレージアも野菜や他の食材をたくさん下拵えして疲れたんじゃないのか?」
「剛史さん、心配してくれてありがとう。娘たちも総出で手伝ってくれたから大丈夫よ。そう言えば日が暮れ始めたから、そろそろジークリットちゃんたちも来るんじゃないかしら?」
噂をすれば何とやら、という訳ではないだろうが、ジークリット&ジークリンデの母娘とマーヤが揃ってやってきた。マーヤはいかにも高級そうなお酒を携えている。
「テレーゼ、剛史さん、テレージアさん、みんな、今日は珍しい魚の食事会に呼んでくれてありがとう」
「母共々声を掛けて下さってありがとうございます」
「テレーゼさんにはギルドの改革で本当にお世話になったうえに、今日はこちらでは本当に珍しい海のお魚料理に誘っていただき本当にありがとうございます」と、ジークリット、ジークリンデ、マーヤ。
「テレーゼちゃん、ギルドの改革って、ジークリットちゃんのギルドで何かやったの?」
「大したことじゃないわよ、お母さん」
「テレージアさん、とんでもありませんよ。ギルドが本当に困っていたときにテレーゼさんにギルドマスター代理として助けて下さったのですが、わずか1ヶ月ほどで数多くの改革を自らが先頭に立って発案・実施して下さり、また、新しい事業をいくつも軌道に乗せて下さり、ギルド職員一同本当に感謝しているんですよ。テレーゼさんの補佐として今月も一緒に仕事ができるのが本当に楽しみです」
「実は、お二人の娘さんのテレーゼが行ったギルド改革は、まだ1ヶ月程度しか経っていないのにギルド関係者の間では物凄い反響なんだ。中にはぜひ彼女を自分の支所に移籍させて欲しいというギルドマスターもいるほどなんだが、彼女はうちのギルドの宝だから冗談ではないし、第一マルクトを根拠地にしている彼女をなんだと思っているんだよ。全く寝言は寝て言えという話だな。あとマーヤ、テレーゼはツンフトマイスター代理だろう。功労者の肩書きをご両親に伝えるんだから、そこは正確に言わないと」
「ギルドマスター、テレーゼさんがマルクトギルドの宝だというのは強く同意ですが、肩書きの話に関しては私が前々から何回も申し上げていますよね。そもそもツンフトマイスターと言われても、他人には意味が解らないじゃないですか。そんな変な肩書きはギルドマスターお一人でどうぞ」
「変な肩書きって・・・私の遠い先祖が名乗った由緒ある肩書きなのに・・・」と、テレーゼ、テレージア、マーヤ、ジークリット。普段とても穏やかな性格のマーヤであるが、ことジークリットの肩書きに関して言えは実に容赦ない毒舌が炸裂する彼女である。このまま2人の掛け合いを放置しておくと、ジークリットが更に精神的に大ダメージを受けることは明らかなので、テレーゼが仲裁を行い、かつての接骨院である広い部屋に全員を案内した。
部屋には、事前にテーブル、椅子、カセットコンロに載せられた大鍋、切り分けた鍋の材料を既に準備済みである。鍋物料理に詳しいテレーゼ、剛史、テレージアと料理が得意なカトリナは、いわゆる「鍋奉行」として別々の席に座り、テレーゼのところには一心同体のティアナや幼女?3人が集まり、あとはそれぞれ空いた席に座っていく。その結果、それぞれのテーブルは以下の顔触れとなった。
・テレーゼ(ティアナ)、イーナ、アンナ、ペルレ
・剛史、ヘレナ、マーヤ
・テレージア、アデリナ、ジークリンデ
・カトリナ、アリーナ、ジークリット
無礼講になったら、特にテレーゼのテーブルに移動をする者が多いだろう。全員が着席してアンコウ鍋の鍋パーティーが始まった。以下は会話のごく一部の抜粋である。
-テレーゼたちのテーブルでの会話-
「テレーゼお姉ちゃん、アンコウはあったかくて美味しいの♪」
「イーナちゃん、骨を間違えて飲み込んだらダメだからね!」
「姉さまにアンコウの身を取り分けてもらえるなんて、ペルレは本当に幸せです♡」
(娘や妹たちばかりでなく、テレーゼさんももっとアンコウを食べて下さいね)
「ティアナ、気を使ってくれてありがとう。お鍋を一緒に味わいましょう。イーナ、アンナ、ペルレも一杯食べてね」
-剛史たちのテーブルでの会話-
「剛史さん、ヘレナさん。テレーゼさんって本当に凄いです。あんなにどうしようもなかったギルドの状況を、たった1ヶ月で建て直すなんて流石に想像すらできなかったです・・・」
「マーヤ、娘を誉めてくれてありがとう。そう言えばテレーゼは以前の職場で、子会社の立て直しに携わったことがあったらしいから、きっとその時の経験が役に立ったんだろうな」
「流石、私の自慢の姉さん。あと、お父さんの作ってくれたアンコウ鍋、暖かくて美味しい」
-テレージアたちのテーブルでの会話-
「アデリナちゃん、ジークリンデちゃん、お腹一杯食べてね♪」
「母さん、ありがとう。アンコウって見た目は魔物みたいなのに、本当に美味いよ。そう言えばジークリンデは最近までパーティーで討伐依頼を受けていたんだろ?」
「ああ。討伐を終えてマルクトに帰ってきたら、ギルドに働く人たちの様子が見違えるように生き生きしていた。聞けば友人のテレーゼがギルドの立て直しをほぼ独りで行ったという話で本当に驚いた・・・私にとっては、パーティーリーダーのクヌートと並んで本当に大きな目標だよ・・・」
-カトリナたちのテーブルでの会話ー
「カトリナ、アリーナ。君たちも算盤を計算に使うという話だが、算盤の使い方はテレーゼに教えてもらったのか?」
「はい。私とアリーナは帳簿の付け方を含めて、テレーゼお姉さんに一から教えてもらいました」
「カトリナといつも話しているんですけど、お姉さんは逆に何ができないんだろうか?というくらい何でもできることが本当に凄いです・・・このアンコウも全部お父さんと2人だけで解体していましたから」
美味しいアンコウ鍋に舌鼓を打ち、自分たちの身近な話題(テレーゼに関することが多かったようだ)について会話を重ね、楽しいひとときを過ごす鍋パーティーの参加者たち。
(こんな感じでみんなが集まって楽しく過ごす時間って、本当に良いものだわ・・・)と、参加者全員が本当に美味しそうにアンコウ鍋を一杯食べてくれることを嬉しく思いながら、ここしばらく自らが携わってきたギルド改革を離れて、穏やかな時間を過ごせることの有り難さや暖かさをしみじみ感じるテレーゼである。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
釣った魚を下ごしらえして食べるまで一通り行う作者でも、アンコウは魚釣りをして手に入れようとしても簡単に釣れる魚ではないため、本文で触れたように吊し切りをするためには丸ごと1匹を買ってこなくてはならないところがハードルが高いと思いますが、魚の解体などに抵抗がないのであれば一度試してみることをお勧めします。まな板の上で解体可能な普通の魚の下ごしらえが、間違いなく容易く感じると思います。
それはともかく、アンコウ鍋のパーティーで、参加者全員が満足できて何よりです。
この話で第12章は終わりです。次章は、農場に新しい仲間を迎え入れる話がメインとなります。ここまで読んで下さった皆様であれば、次章もきっと楽しんでいただけるのではと思っています。
次章も一生懸命頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。




