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The battle of parallel world  作者: 青緑
12人の戦士
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10/22

質問

高台南部


捕虜の様子を見にきた日高とブリクスム。

が、そこで目にしたのは驚きの光景だった。

捕虜の一人は押し倒されてるし、もう一人の捕虜は縛られたまま寝ている。しかも見張りと一緒に。


「何やってんだ・・・」

ブリクスムは呆れている。すると、こちらに気付いた捕虜を抑えてる方の見張りが叫ぶ。

「ブリクスムさん! ちょっと手伝ってください!」

「なんだヴォルク。どういう状況だ?」

「あとで説明しますから! 早く助けて・・・あっ、ヤバい。」

ヴォルクがバランスを崩し、捕虜が逃げ出す。が、直後

「わぁ!」

と叫んで思いっきり転ぶ。


「ほんとに何やってるんだ?」

「漫才でもやってるんんですかね?」

妙に緊張感の無いなか二人は呆れながら捕虜を捕獲するのだった。









転けて悶えてる捕虜をロープで拘束し、見張りの二人から話を聞く。

寝ていた見張り、ストラールはブリクスムが叩き起こした。


「で、何してたんだ?特にストラール。」

その質問にストラールが答える。

「寝てました(ドヤッ」

「・・・」

ブリクスムが無言でストラールの襟首をつかむ。

「オレは向こうでこいつと話してくるから。後は任せた。」

そう言ってどこかへ行ってしまった。


「まぁあっちは任せるとして、ヴォルク話してくれる?」

残された日高がかわりに事情を聞くことにした。


「はい、えっと・・・俺たちは約一時間前に見張りをかわったんです。その時はなんとも無かったんですが、ついさきほど、5分くらい前です、一人が逃げ出そうとしていたので取り押さえていました。」

「なるほどね。でも一人で取り押さえられなかったのか?あの捕虜どっちも女性だろ?」

「いやー予想以上に力が強くって。 流石正規軍の兵士ですね!」

「誉めてどーする。」


事情は分かったので今度は捕虜の様子を見る。

二人の捕虜はロープで縛って少し離して拘束している。


「元気・・・そうだな、うん。」

日高が近づくと捕虜二人に睨まれる。特に転けてた方。


「ヴォルク、この二人の名前は?」

「いや、分からないです。まだ何も喋ってないんです。」

「そうかー。じゃあ俺が尋問でもしようかな。」


その時、日高とヴォルクの所に一人の少女がやって来た。

緑色の長い髪で帽子をかぶっている元気のよさそうな少女だ。。年齢はリーフデと同じくらいだろうか。 手にはバスケットを持っている。


「ヴォルクと日高さん。お昼ご飯ですよー。」

その少女は二人にパンを手渡してくれた。


「お、ちょうどお腹がすいてたんだ。ありがとうレリー。」

ヴォルクが喜ぶ。 日高もありがたくパンを受け取ろうとするが、


「あれ、レリーだっけ? 俺名前教えたっけ?」

日高は今まで直接あった人にしか名前を教えていない。朝の会議でもなんやかんやで自己紹介出来なかった。つまりまだレリーは日高の名前を知らないはずなのだが。


レリーは日高にパンを渡しながら答える。

「それはですねー。偶然聞こえたんですよ、日高さんが自己紹介してるのが。」

「なるほど・・・・なるほど? あれ?いつ聞こえたんだ?近くにはいなかったろ?」

「あはは、気づいてなかっただけですよ。」

「んー。そうか。そういうことにしとこう。」

まだ疑問は残るが、何故かレリーは目を反らし冷や汗をかいてるのでこれ以上の質問は止めることにした。






捕虜から少し離れた木陰でパンを食べていると、日高はふとあることに気づく。

「「・・・(じー」」


捕虜二人が日高達、具体的には日高達が食べているパンを凝視している。


「なあ、あの二人にご飯食べさせたか?」

「いえ、まだですが。」

「パンならまだありますよ?」

レリーがバスケットを上げて見せる。


「へぇ。それじゃそれを使って情報でも吐き出させようか。」

日高はにやりと笑ってそう言った。

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