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よし!旅に出よう

「ただいま帰りました〜」


ババーンと扉を開けてやりましたよ!もう嬉しくて嬉しくてしょうがないのですよ


「お嬢様、お帰りなさいませ。随分とお早いお戻りですがいかがされましたか?」


あ、皆さんご紹介します!うちの執事のセバスチャンです


「お嬢様、誰に話しかけておられますか?

それからわたくしはセバスチャンではなくモーリですと何回申し上げたら覚えていただけるのですか?」


おりょ?セバスチャンじゃないの?まぁいいじゃんね!執事と言ったらセバスチャンだよね〜


「わかったわセバスチャン。ところで国外追放になったのでこれから支度をして家を出ます。食料や調理器具と衣服、あ、服は簡単なものにしてね。それと、あと何がいるかしら?まぁテキトーに野営ができる感じで準備しておいてね。私はお父様に報告をしてきます。その後で出発しますので急いで下さいね」


「モーリです


かしこまりました。急ぎで準備致します」


さて、あとはあのメンドくさいお父様に報告して、その後でお母様にも声をかけなくちゃね




コンコン


「アマリリスです。少しよろしいですか?」


「ああ、入りなさい」


ガチャ


「失礼します


ただいま戻りました」


「おっかえり〜アマリリスちゃん。僕のスイートハニー❤︎」


「いやいや、スイートハニーはお母様でしょ!」


「えー、僕にとってはアマリリスちゃんもスイートハニーだよ」


「ウザっ!

本当ウザっ!」


「ひどっ!二回も言ったし。パパ泣いちゃうよ、シクシク」


本当この人メンドくさい。元はイケメンだし仕事してる時はキリッとしてて本当にかっこいい人なのに。王宮でも宰相をしてるくらいだからできる男のはずなんだけど妻と娘の前だと途端にデレデレになっちゃうのよねぇ

あ〜、なんか嫌な予感がするわ


「ところで今日は王宮で若者だけのパーティあったよね?なんでこんなに早く帰ってきてるの?」


「それなんだけどね、冷静に聞いてね


殿下に婚約破棄されて、国外追放を言い渡されました!ちなみに理由はどうでもよかったので聞いていません!」


「は?婚約破棄だと?」


うわっ、ヤバい!声が3段階くらい低くなってますよ!

ひゃ〜っ、寒っ!気温がどんどん下がってるんですけど!?お父様氷魔法の使い手なんだけど完璧に魔力ダダ漏れですよね?!

凍っちゃう〜

このままだと確実に凍っちゃうからねっ


「あら、随分とお部屋が涼しくなってるけどどうなさったのかしら?」


あっ、天の助け!神様仏様お母様だ


「アマリリス、今日はパーティだから遅くなるんじゃなかったの?」


「ただいま戻りました、お母様


えっと、お父様はちょっと〜」


「やぁメアリー。ちょうどいいところに来たね。今とても興味深い話しを聞いたんだよ


なんでもあのバカ王子がアマリリスとの婚約を破棄すると言ったらしくてね」


わーっ、バカ王子とか不敬罪ですから!

しかもバカじゃないですよ、あの人むっちゃ頭いいんだからね

しかも私的にはドウモアリガトウ状態なんですからね


「まぁ、それはどこの大バカ王子かしら?婚約破棄だなんて、冗談も休み休み言ってくれなくては困りますわね」


キャーッ

今度は暑いーっ

なんで氷魔法の使い手と火魔法の使い手が夫婦なのよーっ

寒い暑い寒い暑いって交互に来るからーっ

誰か止めてよこの人たち!


「旦那様、奥様、お嬢様が大量に汗をかいて震えておられますよ。さすがお嬢様、とても器用でいらっしゃいますね」


なんてグッドタイミング!さすがセバスチャン


「お嬢様、モーリです

それと、荷物の準備が整いましたのでいつでも出発できますが」


「荷物?出発?


どういうことだアマリリス!」


あちゃー

まだ説明してなかったんだよねぇ


「先程婚約破棄の件を報告致しましたが、実は国外追放も言われましたのでセバスチャンには荷物の準備をするように伝えていたのです」


まぁ国外追放はは言われたわけじゃないんから自分で宣言したというか……


「あんのクソバカ王子め、アマリリスと婚約破棄しただけでも許し難いのに。いや、元々反対していたからそこはいいのか?いや、それにしても

国外追放だとーっ!

よし、影よ、クソバカ王子を暗さ…」


「わーわー、待った待った!

それはさすがにまずいって止まって止まってーっ」


ゼーハーゼーハー


なんでこんなことになるかなorz


今絶対暗殺とか言いかけてたよね?!うちの影って仕事できる人ばっかりなんだから言った確実に仕留めちゃうからね!


なんでこんなことになるかなorz


「お父様、確かに婚約破棄は悲しいです

ですが、私的には国外追放は願ったり叶ったりなのです


この世界にはたくさんの国があります

そしてそれぞれの国では色々な人々が生活しています。その中には貧しい国も魔物に襲われて苦しんでいる国もあるのです。私はこれまでお父様やお母様、セバスチャンたちに守られて、平和な世界でぬくぬくと育って来ました

私には人より大きな魔力があり、人より多くの魔法が使えます。それはきっとこの国で殿下に嫁いでぬくぬくと生活していたらなんの役にも立たないでしょう。いえ、役に立ったところでごく一部の人だけでしょう

この力を苦しんでいる人々や困っている人々のために使いたいのです!その為には国外追放はもってこいなのです」


決まったぜ!


どうだ、この説得力のあるセリフは

これでもう何も言うまい



ってお父様もお母様も、チョー泣いてるんですけどーっ


「えっと、お父様?お母様?

どうされたのでしょうか?」


「アマリリス、とても立派なレディに成長しましたね

そうですわね

貴族というものは国で暮らす民を守るためにいるのです。そして魔法は国や国民を守るために神がわたくしたち貴族に与えた力なのです


よく言いました

わたくしはあなたの味方です

この国を出てもあなたはわたくしたちの娘に変わりありません

これから辛いことや大変なことがたくさんあるでしょう

でもいつまでもお父様とお母様はあなたを応援していますからね」


「あ、アマリリスちゃん〜っ、メアリーが全部言っちゃったけど、パパはずっとずっとアマリリスちゃんのパパだからね!

なんなら時々会いに行くくらいするからね

手紙も毎日書くよ!

やっぱり付いて行こうかな?うん、それがいい!ナイスアイデアじゃん!一緒に行こう!」


「あなた、何を言ってるんですか。あなたには宰相としてのお仕事があるでしょう

それにアマリリスなら大丈夫よ。子どもの成長はちゃんと見守らないとね


アマリリス、パパの事はお母様がどうにでもしますからね。モーリに用意してもらったものを持って行きなさい

あ、でも陛下のことだから殿下から話を聞いて国境を封鎖していると思うわ。だから近くまで行ったらあなたの得意な隠密スキル?だったかしら、それを使って見えなくして国境を抜けなさいね」


「はい、お母様ありがとうございます


お父様、お母様今までありがとうございました。2人の娘に生まれて本当に幸せでした!

それから………転移魔法使ってこっそり帰ってくるのでそんなに心配しないでね!テヘペロ」




さあ、準備はできた!




よし!旅に出よう







これにて完結です。


中途半端と思われる方もいらっしゃるでしょうが、はな☆はなとしては最後のセリフでおしまいにしようと思っていたのでご了承下さいませ!

また機会があったら続きがあったりなかったり?

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