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新たな人

 みさきと待ち合わせしてゲームしたりフードコートで昼食をとったりした。

 

 普通に楽しい。

 

 でさ、お昼食べながら携帯ゲームの話をしていたんだけど…みさきがさ、

「あー、これいっつも陵《りょう》に負けるんだよー」

 と言った。

 

「え?陵ってだれ?」

 とキョトンとオレがしていると、

「あー、柚乃ちゃんの弟なんだよ」

 と教えてくれた。

 

「あー、弟ね。」

「うん、柚乃ちゃんと同じ高校で今年一年生になるんだけどさ、背が高いんだよ」

 というじゃありませんか。

 

 え?

 

 まさか…まさかっ⁈

 

 まさかこの前柚乃さんといたのって弟なんじゃね⁉︎

 

 …てか、まさか夏実ちゃんって柚乃さんの弟とお付き合いしてる?

 

 

「あのさ、その高校生って…夏実ちゃんとー…その…」

「うん、そうそう。夏実ちゃんとね!情報早いねー。めっちゃ相性いいらしい」

 とサラリというみさき。

 

 …えっ⁉︎

 夏実ちゃんと相性がいいですって⁉︎  

 

 あなた…最近まで夏実ちゃんといい感じじゃなかったですか?

 

 それを簡単に他の男性と相性がいいらしいなんてよくもサラリと…

 

 あなた…

 

 

「みさきは、今は柚乃さん一筋なんだ?」

「え?うん。ってか、今はっていうかずっとだよ?」

 なんて言ってくるじゃないか…。

 

 あぁ、じゃあ夏実ちゃんは完全に遊びでしたよって言っているようなものじゃございませんかっ。

 

 みさき…

 

「夏実ちゃんは?」

「ん?」

「夏実ちゃんだよ」

 

 思わずみさきに質問を突っ込んでしまっていた。

 

 不意に狭い穴に頭を突っ込んでしまったような感覚が押し寄せてきた。

 

 もう…こんな狭い穴に頭を突っ込んでしまったら抜くにぬけない…。

 

「夏実ちゃんはー…何?」

「もう夏実ちゃんは、いいのかよ⁉︎」

 

 自分で自分がもうすでに止められない…。

 

 ブレーキをかければいいのに、かけないで漕ぎ続けるような状態だ。

 

 

 

「夏実ちゃんは…いいのかよってどういうこと?いかにも付き合ってましたみたいじゃん?」

「え?だってそうなんじゃないの?」

「え?そりゃ夏実ちゃんはいいこだけど、オレの彼女は、柚乃ちゃんだし。オレ一筋なんで」

 と親指を立てるみさき。

 

 …あー、そう…なんだ…。

 

 

「でも、よく二人で歩いてたりしたよね?」

 

「あー、柚乃ちゃんが遅れてきたとき先に二人で待ち合わせ場所とかに行ったりしてたかも。」

「そうなんだ…。」

「うん。直斗の誕生日の準備とか柚乃ちゃんの弟紹介のときとかさ、結構いたかも」

 

 なんていうんですよ。

 

 えっ⁉︎

 今なんて⁇

 

 弟紹介?

 

 部活紹介みたいにサラッと言っておられますがもう一度脳内リピートしてみた。

 

 

 弟紹介…

 

 

 えぇああええ⁉︎

 

 そ、そう…なんだ…ね。

 

 …

 

 続く。

 

 

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