ゴール?
あー…完全に迷っております。
夜だから?暗くてよく見えないから迷っているのかな?
辺りをキョロキョロと見まわしてみた。
…うん。
カップルとか家族とかでみんな来ているね。
なんともなごましいケシキデスヨ。
ハタカラミタラオレモ青春してるってカンジデスヨネ⁉︎
ハタカラミタラミレバネ…
ミレバネ…
…
でも、オレからしたら隣に友達や幼馴染がいるのに…いるのにいない…みたいな。
疎外感⁇
でもないんだよなぁ。
あー、花火みたいにオレの気持ちもパァ〜って弾けてスッキリしたら消えちゃえばいいのに…。
だぁーい好きだよぉー‼︎はい、おしまい。
ちゃんちゃん。
みたいなね…。
でさ、花火はきれいだったわ〜って思い出に残るじゃん。
それと同じように…あー、告白されたわーぐらいでおしまいみたいな?
そんな軽いノリで気持ち伝えてスッキリして相手も深刻にならないで次の日には、忘れちゃうくらいだったらよかったのに。
そしたら楽なのに…
花火大会が心のグチ大会になった。
そんな大会が開催されるなか花火は、フィナーレへとなりました。
最後の連発花火は、なんとも迫力まんてんで歓喜や拍手がそらに向けておくられた。
もちろんオレも拍手をおくった。
さて、帰ろうとなったけど今帰ると本当に迷子になりそうな勢いだ。
みさきは、みんなで手を繋いでいけばはぐれないんじゃないかなと提案してきたので、みんなで手を繋ぐことにした。
座った順番通りに、みさき・夏実ちゃん・柚乃さん・オレの順番で。
で、オレが片方の手を余らせてしまったのでみさきと繋いだ。
そしたら輪ができてね。一向に前に進めなくなった。
それに、なんか…怪しい儀式みたいだってみんなで笑った。
儀式はやめて、まじめに帰ろうってなったんだけど…やっぱり四人一緒に手を繋ぐと危ないからって二人づつ手を繋ぐことにした。
なので隣同士でいいよね?とオレは夏実ちゃんのために提案して、オレは柚乃さんと手を繋いだ。
…
柚乃さんは、嫌いじゃないよ。でも…でもやっぱりみさきと夏実ちゃんが手を繋いでいるのを目の前で見てしまうと…やっぱりショックが大きい。
二人は、まだ付き合っていないけど…なんか心がチクチクと騒いでる気がしてならなかった。
オレはほんとダメだな…。
夏実ちゃんの喜ばしい時に一緒に喜んであげられないんだからさ…。
あー、夏実ちゃんが好きな人と手を繋いでいるんだから、ここはよかったねと心で祝福してあげるべきなのに…オレったら心をチクチクさせてさ…。
もう‼︎オレのおバカ‼︎
そんなおバカなオレは柚乃さんと手を繋いで人混みを歩いた。
でさ、一瞬でみさきと夏実ちゃんを見失ったよ。
あれ?もしかしてまかれた⁇
「みさきたちいないね」
「うん。混んでるからもうね…人にぶつからないように歩くことで精一杯だね」
「だね。」
と返事しつつもドキドキバクバクと心臓が騒いでいるのがよくわかる。
あ、胸騒ぎがするってこういうことを言うのかもしれませんね。よいお勉強をしました。やっぱり実体験って大事っすよね。
と、胸騒ぎのお勉強中…みさきから携帯に連絡が届いた。
「ごめん。ハグれた。揉んで待ってるよ」
と連絡が来た。
え…
えぇえええぇええーー⁉︎
揉んで待ってるって…
そんな宣言いらないっす…と唖然としているとまたみさきから連絡がきた。
「間違えた。門で待ってるよ」
と改めてきた。
あー…みさきさんよ。
間違いにも程がありますって。
一気にどっと疲れが出ましたよ…。
そしてやっとこさ門が見えてきた。
ゴ、ゴールが見えてきました。
つ、ついに…花火大会のゴールです。この門をくぐったときから始まった心のグチ大会も今、終わりを迎えようとしております。さぁ、ともにくぐりましょう。彼女じゃないおかたとのゴールです!いや、ゴールインではありません。意味を間違えては、大問題です‼︎結婚ではありません‼︎ここは、訂正しておきたいところです。
おっと‼︎先にゴールしていたのは、やっぱりみさきと夏実ちゃんでした。
ゴール…響きが嫌ですねぇ。はい。では、なんと言いかえましょうか。
あー、では…そうですねぇ、
あーっ‼︎
こ、これは!
まだ言いかえが終わらないまま言葉をさえぎるもう一人のオレ‼︎
見てしまった…。
まさかの現場をっ‼︎
続く。




