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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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ぢょおうさまとおよび -Adora me-・7

八百(はっぴゃく)比丘尼(びくに)国…初代様のお姉様である通称:おかみ様なる御仁が開闢(かいびゃく)されたお国だそうですが、その国の由来やら今に至ったいきさつはともかく。


現時点ですと、こんな感じで合計3つの勢力が区分けして仕切っておられるそうです。


・大江山朝廷(丹波国):人外化外の統治:人間向け納税監督

・京都朝廷(邪宗の都):皇室・公家管理と官職官位任命

・江戸幕府(俗人の都):人間向け統治(納税は神社・戸籍管理は社寺)


(北に山があって南に川ってのはわかるんですけど…)


(一応は各社寺の頂点、信濃町慈母寺にしたそうだけどさ、場所が悪くない?…)


ベラ子陛下と室見様の何かしらの話はよう分かりませんが、とにもかくにも、合計3つの組織があって、担当がそれぞれ違っているのと、この3つの政府は連携しているのはなーんとなく。


で、比丘尼国の場合、税を徴収しています。


それと戸籍管理は、オテラ…痴女皇国で言うと南洋慈母寺や魔尼宗慈母寺に近い組織が担当しているそうです。


なぜならば、オテラとは皇族や公家と呼ばれる特殊な貴族以外の葬儀を担当する組織であり、人の生死を記録する必要がある団体となった経緯があるからだということを、そのイエミツなる先代将軍様から教わります。


では、税はどうしているのかというと…従来は米などの農産物を基本に物品で徴収していたのだそうです。


しかし、近代化政策に伴って、その所得収入に応じた率で税を納めよとなりまして、現在は農夫以外の身分の者には「所得税」の制度を浸透させているそうです。


(で、これが実は追い剥ぎや掏摸(すり)にひったくりに、あるいは大店(おおだな)に押し入る凶賊を大きく減らすことに繋がったんですよなぁ。)


(父上、何でしたら忠相(ただすけ)が余の下に参報にと参っております。北町奉行と南町奉行を連れておりますので、よろしければ)


(ええと、ああそうか。んじゃちょっと心話を繋いでやるか。どれどれ…おまつさま、ちょいとお助けを)


(はいはい、何でございまするか…なるほど…忠相、白天狗の姫君が新しぅ治めるお国の捕り方についてお聞かせ願いたいとの仰せにございます。景元と宣以を交えて、ちょいとお聞かせをば)


(ははっ…(それがし)につきましては上様より警視長官なる官職を拝したりまする大岡忠相(おおおかただすけ)と申しまする…我が配下にして北町奉行たる遠山景元(とおやまかげもと)、そして南町奉行の長谷川宣以(はせがわのぶため)を同席させますこと、何卒ご容赦を…)


(で、イリヤさんはそもそも連邦世界の江戸幕府と、比丘尼国の江戸幕府の違いをよくご存知ではないと思いますけど、差し当たって比丘尼国での警察や司法の体制についてあたしからも知ってる範囲でお教えしておきます…カエル女も知っとる話でしょうけどねっ)


(何ですかパスタ女さん…で、連邦世界のエドではノルド(きた)シュド(みなみ)の2つの警察組織が存在しましたが、これは地理区分で分けていたのではないのです。交代で民事事件を処理していたから、でしたね)


(左様でございます、老中様…何せ我が江戸、実のところは奉行所にて扱う案件のうち、小伝馬町に押し込むだの流罪死罪と致す凶行…火盗改に関わるものより、町衆の揉め事の訴えを裁定することが多いものでして…)


で、オオオカ氏によれば、いわゆる民事事件とかいう部類の民衆同士で権利や報酬などを巡って揉めた話が、ブギョウショなる裁定所の取り扱い事件の七割を超す有様だったそうなのです。


(これではたまらぬとばかりに上へ話が来ましてね…で、例の下帯泥棒事件を契機に江戸の町番については大きく手を入れようとなりましてな…)


https://ncode.syosetu.com/n6615gx/162/


(で、近代司法の体制に移行するためにも、痴女皇国側からは民事訴訟の窓口と刑事事件の裁判窓口を変えちゃえという提案をさせて頂いたんですよ…それに、連邦世界の江戸時代日本と違って、比丘尼国には巫女種や慈母寺勤務女官が常駐していますから、こと刑事事件については従来より極めて迅速に取り調べから判決までの期間が短縮できるんですよね、今や…)


(そこでそちらさまと上様や大老様、老中様方を交えて御沙汰の結果ですな…)


・奉行所では民事事件窓口と刑事事件窓口を分ける

・江戸市中要所には与力番・同心番詰所(警察署・交番)を設ける

・従来の目明かしや岡っ引き、門番に該当する巡視非人職を創設する

・巡視非人は穢多非人身分とし社寺運営の巡視寮に起居する

・巡視非人は町方治安番資格の巫女または尼の指揮下とする

夜鷹(たちんぼ)については巡視非人免状持ちに夜鷹(ばいしゅん)切手(きょかしょう)を与える


などなどの政策を採用したと聞かされます。


つまり、将来の連邦世界の警察組織制度を導入するのを視野に入れた上で、痴女島の警務罪人の制度を流用したようですね…。


(で、あたしから注意を。比丘尼国、わけても江戸は痴女皇国世界であれば世界有数の大都会なのです。で、立ちんぼさんが商売になる程度には男性、それも偽女種化されていない一般の男性も結構居住しているのですよ)


なるほど、それでタチンボとかいう、町中に立って客を引く女に売春の許可証を発行してやる代わりに警務騎士の職務を代行させようとしたのですね。


(それとですねぇ…比丘尼国では売春に関わる者は痴女種か巫女種女官されていることが条件になってしまったんですよ…性病蔓延を防止するのも目的ですけどねぇ…)


(そうそう、だから国主の奥方とか国主屋敷…今度は知事公宅や私邸扱いになるけどよ、幕府(ばくふ)の大奥に倣って片っ端から巫女扱いになっちゃったんだよなぁ…もちろん品川宿や吉原の芸妓舞妓の類もそれだから)

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