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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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王の帰還 -Reditus Regis-・10.8

ええそうです。


私も昔の淋の森については聞いただけだったのですが、覗きだけでなく、アレに夢中な二人の手荷物を密かにかっさらう置き引きとやらが出たり、ついには痴女島に常駐するどこかの国の大使とかいう国使の一員が下半身を剥き出して闊歩したり、全裸の中年男の開放感はこれに尽きるとか言ってあれを見せびらかしたりと、まぁともかく常軌を逸した行動に及ぶものが時折現れては捕り物になっておったそうです…。


しかし、ある時に変態の変態たるやの行いの源に着目した女官の発案で「捕まえて厳罰に処すよりは、その欲と精気を頂戴する方が女官の女官たるやという行いになるのではとされたのです。


そして、変態がなぜ変態なのかという研究も進められました。


でねぇ…この不肖イリヤ・ヤスニ、その講義を拝聴した際に気付いたんですよ。


これ、アトハがわしに執着しとる件の類似やろと。


つまりアトハは、幼い頃から近くにおった上に色気のある姿に育ったわしに対して、つよーい執着心を抱いておるのが今やはっきりしております。


ですが、重ねて申しますが王妃や剣聖を多数輩出してきたヤスニ氏族の出であるわしには、体格や体力もさりながら、強い魔毒耐性と誘引蓄積能力が備わっておったのが早くから判明しておりました。


そして、そういう剣聖や剣豪の血筋が色濃く出た者は、早めに子作りをしておかないと孕みにくくなるというのも。


(今は痴女種化してるから関係な…もごごごごごごぉっ!)


(エマネ、わしらは今隠密活動中じゃ…いらんこと言わんでよろしいぃっ)


(しかし人間は大変ではあるよな…実は私や魔王様、苗床を使えば世代交代が簡単なんだが…イリヤは知ってるだろ?)


ああ、魔王も言ってましたね。


代替わりの際には子供を産むのではなく、自分の複製や、より優れた更新体を苗床で出す方が手っ取り早いって…。


(一応、魔王様も私も通常出産というのはできなくもないんだが…まぁ、面倒ではあるな)


で、ロッテのこの発言。


実は、魔族の個体数制御とやらがあってこうなってるそうです。


つまり、無闇に増え過ぎると飯に困るのです。


かつての魔族は様々な種族に分かれていたそうですが…そう、エイモンが産まれた一件に関わっていた豚鬼族や小鬼族などがその代表例でしょう。


しかし、ですね。


(イリヤが言うように増え過ぎては下手をすれば共食いだって有り得たからな…で、リュネを襲う人さらいに必要な個体以外はなるべく苗床に溶かして保存しておくようにしたのだ…)


(つまり、魔族を繁殖させて精気を頂戴するのはこの時点で良策とは言い難いと…)


(まぁそういう事になるな。私たち魔族をこちらの生き物で例えると、尻出国(ぶらじる)などで見かける高い土の塔を建てて住む軍隊アリとかいう虫がいるだろ、あれに近いのではないかな)


ああ、なんとなく。


(まぁしかし、高等な魔族は人に近い繁殖も可能なのは事実だ。魔王様がそのように産み出す必要はあるがな)


そして、そのロッテですが、そもそもこいつは発情という感情を自在に制御できるのだそうです。


(正直に言うぞ。私はこの眺めであまり、その…下半身に来ないんだよ…)


ええええええ。


いやその、それなりに目の毒な眺めよ?


それにあんたも今、黒薔薇騎士団の制服だから…あ、秘匿活動もーどか…では聖環でロッテのがんつ服の戦闘もーど、ぽちっとな。


で、わしが今何をやったのか。


痴女皇国の制服や、支給あるいは購買で買った下着類には全てこの機能が備わってるそうですけどね。


黒薔薇騎士団のこの制服だと、特に強化されている「とある機能の作動すいっち」を入れたのです。


うひひひひひ。


その機能とは、例えば我らリュネの者がいくさ場で強大な魔族と相対しても怯えてすくまないような…淫化(いんか)伝来の効果淫(こかいん)の葉を噛んだり効果茶を飲んだり、あるいは明日輝(あすてか)の戦士が錯棒昇天(さぼてん)をかじって牝狩淫(めすかりん)成分でおかしくなって怖いもの知らずになるような効果をもたらすのです。


が。


ロッテの股間を凝視していても、変化が起きないのですっ。


(だから私はその辺を自由に制御できるんだってば…)


しかし、何かムカついたのは事実。


そこで、腰のべるとの物入れに入っていた、あるものを吹きかけてやるのです。


それは、牝狩淫すぷれー。


例えばフユキや秘書娘の息子に対してTENGUという桃色と白の横縞が入ったよこしまな形状の容器を「用法に従って」使わせると出る効果のようなものがてきめんのはずなのです。


しかぁしっ。


おかしい。


ロッテには効かないのですっ。


以前は効果淫効きまくりだったはずなのにっ。


(それ以前に効かせていい場合とダメな場合があるだろ…ってちょっと待て、聖母様大丈夫ですか!)


ええと。


(い、イリヤさん、撒きすぎや…マリア!ちょっとうちの身体を操作してくれ…牝狩淫、効くようにしてもろてたん忘れとったがな!)


でぇえええええっ。


なぜ、アレが効くようになってたのかはまぁともかくとしまして、ジーナ様の股間が危ない事になってるのは一目瞭然でした。


しかし、このままではまずい。


私にはそう、思えたのです。


(イリヤさんっ!ちょっと尻貸して!これはまずいわ…)


(というかじーなさま、あたくしがおるではないですかっ)


(うちでも牝狩淫中和できますけどな…ほらちょっとジーナさん逃げんと!ここで騒いだら覗きいや視察がバレますがな!)


ええ、暴れかけるジーナ様ですがね。


(あのぉ…ボーレベレーネですが、白薔薇騎士団から苦情来てます…ゼアラが怒ってますよ…みなさん、そんなにも港町警備本部の留置所に入るのが好きなんですかって…淋の森だけじゃなくて、痴女皇国の掟だとアレ邪魔するのは精気授受中断の重罪ですよ…留置所が嫌なら大人しくしてくださいよ…)

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