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シーズン1:神剣の叙事詩 5世代の英雄が紡ぐ物語  作者: しー


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第8話 無謀な提案と、副聖騎士長との遭遇

レオンを新たな仲間に迎え、聖都の大学をあとにしたヘリオス一行は、夜の街を歩きながら今後の旅路について話し合っていた。

ふと、歩調を緩めたヒューガが、肩に担いだ長槍をクルリと回しながらヘリオスの方を振り返る。

「そういやヘリオス、肝心なことを聞き忘れてたが……王国を滅ぼしたあの『ロキ』の野郎、仲間は何人いたんだ?」


「……わからない」

ヘリオスは暗い表情で首を横に振った。

「あの時、城に現れたのはあいつ一人だけだった。だから、組織なのか単独行動なのか……少なくとも、俺の目の前にいたのはロキだけだ」

「ふむ、単独か組織かすら分からねぇってか。相手は世界を滅ぼした化け物だぞ。こっちの戦力はいくらあっても足りやしねぇ」


腕を組み、顎に手を当てて少し考え込んでいたヒューガは、次の瞬間、周囲の空気が凍りつくようなとんでもないことを言い出した。

「決めた! こうなったら、お上に頼み込んで聖騎士を3人くらいこのパーティに引き入れるか!」

「……は?」


ヘリオスが間抜けな声を漏らし、隣にいたミーナやマニーも目を丸くして固まった。普段は冷静沈着なレオンでさえ、その余りにも突飛で現実離れした提案に眼鏡の奥の目を大きく見開き、さすがに言葉を失って絶句していた。


「な、何を言ってるんだヒューガさん!? 聖騎士って、この国を守る最高峰の戦士たちだよ!? そんな簡単に仲間にできるわけが――」

「案ずるより産むが易しってな! 丁度いい、善は急ぎだ。探しに行くぞ!」

呆気にとられる一同を置いて、ヒューガはケラケラと笑いながら大通りへと歩き出す。レオンが「正気とは思えない、確実に非効率な愚行だ」と冷ややかに呆れる中、ヘリオスたちも慌ててその後を追った。

しかし、驚くべきことに、夜の聖都の大通りを抜けた広場に差し掛かったその時――運命の偶然か、夜警の巡回を終えたらしい気高い純白の聖騎士の姿がそこにあった。


「Hey!、そこの聖騎士!」

ヒューガは躊躇なく声をかけ、驚く聖騎士の男に向かって「おいおい、丁度よかった! 俺たちの仲間になって世界を救いに行かないか?」と、信じられないほどの軽口で直談判を始めたのだ。

突然の無謀すぎる勧誘に、聖騎士の男は呆れたように大きな嘆息をもらし、やがて呆れ交じりの厳しい笑みを浮かべた。


「……国を守る聖騎士を、道端の勧誘とでも勘違いしているのか。身の程知らずもいいところだな」

男は腰の聖剣に手をかけ、冷徹で圧倒的な威圧感を放ちながら言い放った。


「だが、口だけではないと証明するなら話は別だ。――いいだろう。我が団の『団長』との御前試合を開いてやる。そこで勝ってみせろ。そうすれば、お前たちのその戯言も少しは聞いてやろう」

目の前に立つその男こそ、この国を束ねる精鋭たちを統率する、王国最強クラスの実力者――『副聖騎士長』ジンガーだった。スラリとした長身で目元が少しキリッとしているのが特徴の男性だ。


予期せぬ大物との邂逅、そして突きつけられた無謀な御前試合の条件。ロキを討つための旅は、早くも国の最高戦力を巻き込んだ規格外の局面に突入しようとしていた。

ちょっと話の展開遅くなってきたかも!!

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