第71話:地上の星々、共鳴する鼓動
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## 第71話:地上の星々、共鳴する鼓動
「……まだ分からないのか、レン。その0.00001%のために、どれほどの悲劇が繰り返されると思っている。私が雨を降らせれば、誰も傷つかず、誰も泣かない永遠の安寧が手に入るのだ!」
オメガの黄金の波動が、衛星の回廊を歪ませる。レンの装甲はひび割れ、ヘルメットの隙間から流れる血が無重力空間に紅い球となって漂う。
「……確かに、あんたの言う通りかもしれない。……でもな、オメガ。……俺は一人じゃない。あんたが『バグ』と呼んだ、その一人ひとりの命を見てみろよ!」
レンは残された全てのエネルギーを使い、衛星『レテ』のメインサーバーへ、自身のドライバーを直接接続した。
**『――NETWORK-SYNC: ALL-HUMANITY CONNECT(全人類接続)!!――』**
それは情報の書き換えではない。地上にいる全ての人々へ、レンの視界を通じて「宇宙から見た地球」の姿を見せ、同時に、地上の人々の「今、この瞬間の想い」を衛星の演算回路へと逆流させる暴挙。
「……っ!? なんだ、この……熱量は……!」
オメガの計算機が悲鳴を上げる。
流れ込んできたのは、壊れた家を直そうと泥まみれで笑うタクの姿。
喧嘩をしながらも、一つのパンを分け合う子供たち。
そして、レンの無事を祈り、空を見上げるハルカ、海斗、ギルの鼓動。
一つひとつは弱く、不完全なデータ。だが、数億の「生きたい」という意志が重なった時、それはオメガが予測した「滅びの数式」を物理的に焼き切るほどのエネルギーとなった。
「オメガ……これが、あんたが捨てようとした『可能性』だ! 200年後の未来なんて知るか! 俺たちは、今日を生き抜いて、明日を自分たちの手で選ぶんだッ!!」
レンの背後に、地上から立ち昇る無数の光の柱が集結する。
それは、かつてドクターが設計した「生贄」の力ではない。人々が自らの意志でレンに託した、**「希望という名の演算」**。
**『――FINAL STRIKE: ETERNITY-PROMISE(永劫の約束)!!――』**
レンの白銀の拳が、人々の想いを乗せた彗星となって、オメガの胸に刻まれた「絶望のコア」へと突き刺さった。
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