表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ダンジョン配信中に「変身!」と叫んでみた。〜魔法使いばかりの世の中で、重装甲のバイク乗りがソロ攻略で無双する〜』  作者: じょんどぅ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/76

第48話:ジェネシス・ストライク、剥落する天空



---


## 第48話:ジェネシス・ストライク、剥落する天空


「……これが、『心』の力だと? 笑わせるな! 統計と計算こそが、この世界を救う唯一の正解なのだ!」


ゼノス――仮〇ラ☓ダージャッジメントは、崩壊しつつある管理権限を無理やり引き戻し、全身の出力をオーバーロードさせた。白金の装甲が赤黒く変色し、背後に巨大な「裁きの天秤」の幻影が浮かび上がる。


「死ね、一条レン! 君さえいなければ、この世界は完璧な円環でいられたのだ!」


「……完璧な円環なんて、ただの止まった時計と同じだ!」


俺――**仮〇ラ☓ダーストリクス・ジェネシス**は、拳を握りしめる。

今の俺には、世界中から届く「声」が、目に見える光の粒子となって流れてくるのがわかる。それは単なるデータじゃない。明日を夢見る人々の、不格好で、不合理な、熱い願いだ。


「はあああああッ!!」


ジャッジメントの放つ「絶対命中の剣」を、俺は避けない。

剣が俺の胸に触れる瞬間、人々の願いが形作った透明な装甲が、法則を無効化し、刃を粉々に砕いた。


「バカな……!? 法則が……『奇跡』に塗り替えられているというのか!」


「これが、あんたがゴミだと捨てたものの力だ。……くらえ、ゼノス!!」


俺は高く跳躍し、天空の太陽を背負う。

三つの鍵――『力』『知恵』『心』が一つに溶け合い、俺の右脚に黄金の螺旋を描く。


**『――GENESIS FINISH: REWRITE THE WORLD(ジェネシス必殺:世界再編)!!――』**


「……これで、終わりだぁぁぁッ!!」


俺のキックがジャッジメントを貫いた瞬間、第80層を覆っていた偽りの雲海が、ガラスのように砕け散った。


「ぐ、あああああああッ!! ……おのれ……だが……見ておくがいい……。空の向こうにある……真の……絶望を……!」


爆発と共にゼノスは消滅し、黄金のドライバーだけが虚空へ落ちていく。

同時に、俺たちの頭上を覆っていた「青い空」が、上から順に剥がれ落ち、ノイズを立てて消えていった。


「……何よ、これ。空が……剥がれて……」


サキが震える声で空を指差す。

剥がれ落ちたモニターの裏側にあったのは、無限に続く巨大な歯車と、数億の人間を繋ぐケーブルが蠢く、**「機械仕掛けの宇宙」**だった。


俺たちが空だと思っていたものは、デウス・エクスのサーバーの外殻に過ぎなかったのだ。


**『――WARNING: CRITICAL ERROR DETECTED(警告:致命的なエラーを確認)――』**

**『――LEVEL 100: DEUS EX MACHINA, ACTIVATED(第100層:デウス・エクス、起動)――』**


剥き出しになった機械の天から、巨大な「眼」が俺たちを見下ろした。


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ