表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ダンジョン配信中に「変身!」と叫んでみた。〜魔法使いばかりの世の中で、重装甲のバイク乗りがソロ攻略で無双する〜』  作者: じょんどぅ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/76

第9話:凱旋、そして反逆の狼煙



---


## 第9話:凱旋、そして反逆の狼煙


第6層の主を討ち果たし、俺とハルカは地上へと引き返していた。

新フォーム『バーニング・ストリクス』の熱を帯びたまま、ストライカー・ウィーラーはかつてない速度で迷宮を駆け上がる。


「レンさん、見て……第5層の入り口に、さっきの騎士団が陣を敷いてる!」


ハルカが指差す先。

そこには、管理局の『精鋭魔法騎士団』の主力、約50名が魔法の壁を展開して待ち構えていた。

中央には、さらに豪華な鎧を纏った一人の男――管理局次長、ゼノスが立っている。


「一条レン! 止まれ! 貴様は禁忌の力を用い、国家資産であるボスを不当に破壊した。そのベルトを差し出し、投降しろ!」


俺はバイクを止め、ゆっくりと降りた。

背後のハルカを庇うように、一歩前へ出る。


「不当、か。……俺が戦わなければ、そこにいるカイトたちは死んでいた。それを助けた礼が、これか?」


「黙れ! 魔法を使えぬ者に、この世界のちつじょを乱す権利はない!」

ゼノスの杖が光り、周囲の魔法使いたちが一斉に強力な拘束呪文を唱え始める。


『おい、数に頼ってそれかよ』

『管理局、マジでクソだな』

『一条さん、やっちゃえ!』


配信の視聴者数は50万人を維持したまま、怒りのコメントで埋め尽くされている。


「……秩序、か。あいにくだが、俺のベルトにはそんな言葉は記録されてない」


俺は静かに、アーク・ドライバーのレバーを引いた。


**『――CONNECT GEAR: BURNING――』**


ゴォッ!! と、周囲の酸素を食いつくすような白い炎が吹き出す。

「ひっ……!?」

最前列の騎士たちが、その熱圧だけで後ずさりした。


「火炎、氷結、雷鳴……全属性魔法、一斉掃射ッ!!」


ゼノスの号令とともに、色とりどりの魔法が俺に殺到する。

だが、俺は避けない。


**『――ENERGY ABSORB(エネルギー吸収)――』**


バーニング・フォームの装甲が、放たれた魔法のエネルギーをすべて「熱」として吸い込み、さらに輝きを増していく。


「バカな!? 魔法が……効かないだと!?」


「……ぬるいな。これが俺の、新しい力だ」


俺は一瞬で距離を詰めた。

加速魔法よりも速い、物理的な爆発。

騎士たちの中心で、俺は右拳を地面に叩きつけた。


**『――BURNING FIELDバーニング・フィールド!!――』**


ドォォォォォォン!!


爆発的な衝撃波が騎士団を襲う。

殺傷能力は抑えているが、その圧倒的な出力差は歴然だった。

黄金の鎧を纏ったエリートたちが、木の葉のように吹き飛び、壁に叩きつけられる。


最後に一人残ったゼノスの喉元に、俺は白熱する指先を突きつけた。


「……秩序を守りたいなら、自分で守れ。俺を管理しようなんて思うな」


「う、うあ……あああ……」


ゼノスが膝から崩れ落ちる。

俺は一瞥もくれず、ハルカをバイクに乗せて再び走り出した。


「レンさん、これからどうするの……? 管理局を敵に回しちゃったよ」


「ああ。……だから、俺たちは隠れる。……いや、違うな」


俺は胸元にある、ボスからドロップした『手紙』に触れた。

そこには、この世界の魔法の源が、実はこのベルトと同じ「技術」の劣化コピーに過ぎないことが記されていた。


「これからは、俺がこの世界の『真実』を中継してやる」


魔法が万能だと思い込んでいるこの世界に、俺は物理システムという名の反旗を翻した。


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ