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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜
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穏やかな時間

 昨晩はどうやって帰ってどうやって寝たのかさえも覚えてなかった

 まだ、身体中が痛いあのクラーケンの頭斬った時の技が堪えたのかな

 重い・・・・ 何か重いと目が覚めた

 ぱちっと目が覚めるとすぐそばにクリクリした瞳が4つある

「ジェシリア、ユーリお前達か〜」


「わーい!兄様やっと起きた!」


「僕たち静かに待ってたでしょ?えらい?えらいでしょ?」


「ああ!世界で一番お利口で可愛いよ」2人を抱きしめて頬にキスする


 完全に兄ばかだ

 でも可愛くて仕方ない


「お前達みない間に大きくなったな」


「兄様も〜!やっぱりかっこいい」妹のジェシリアが思い切りハグしてくる


 3人でわちゃわちゃしていたら、ノックして母上が入ってくる


「こらあなたたち!リル兄様はお疲れなのよ!()()3()頭!()()()()()()3()()()()


 これは母上が怒ってる時の言い方だ


「あの、母上、これには事情が・・・・・・・」


「その事情とやらは父上に聞きました!

 本当に、あなたもっと自分を大切にしなさい」

 と母上が泣きながら俺を抱きしめた


「すみません、母上」


「もう無理はやめて!母との約束です」

 ぐすんと泣きながら母が言う


 母上ごめん、それは約束できそうにないやと心の中でつぶやいた


 ◇◇◇◇  ◇◇◇◇  ◇◇◇◇

 コンコンと父上の執務室の扉をノックする


「父上、失礼します、早速ですがグリー学園長は、いまどちらにいるかご存知ですか」


「あいつなら魔塔か学園かどちらかだろう」


「実は、水の扉の場所を学園長がご存知のようなんです」


「それなら、いずれにしても学園に行ってみればどうだ

 私からも一度連絡してみよう」


「ありがとうございます」


「ところで、昨日のサラームスの私兵がグライシス領を攻撃した件で、すでにあちらこちらでかなり波紋を広げているようでね

 ズメイルインペリアル帝国の、サタームス派と反サタームス派の衝突がかなり激しくなっているらしい」


「…… 父上いずれにしても私は水の魔力の解放が済みましたらズメイルインペリアル帝国に侵入するつもりです

 できましたらティコとも連絡を取りたいのですが……」


「なんだ、気づいていたのか

 まあ、あいつは任務を別として公爵令嬢に本気になってしまったのは確かだがな」


「それは、またティコ本人からゆっくり話を聞きますよ」


「ハハ、そうだな、わかったティコにも連絡しよう

 そろそろアッサム公爵にも話す時期もきたと言うことだな

 根回しは任せておけ」


「ありがとうございます父上、ではランチはご一緒させてください」


「ああ、もちろんだ」


 久しぶりに家族5人でのランチをとり双子が昼寝している間にまた出ていく


「ごめんな、また帰ってくるから」


 ジェシリアとユーリの額にキスをして出ていく 家族との穏やかな時間がまた過ぎ去ってしまう


 久しぶりの制服に袖を通すのだがサイズが全然合わない 

 学園を出てから髪の長さが変わり身長も体格も変わってしまったと思いながら気がつく


「う〜ん、やっぱり戦っている時に無くしたのかな」

 懐中時計がない!


「リル、何してる 行かないのか?」


「父上、申し訳ございません ここにきて初めていただいた懐中時計を無くしてしまったみたいで」


「そんなこと・・・・・・

 いやお前は大切にしてくれていたからなまた私からプレゼントするよ

 気にするな、さあ行こう」


「ありがとうございます」家を出て馬車に乗り込み、ワープゲートのある木についた


 久しぶりに会う学園長に何から話そうかそう思いながらしてワープゲートに入っていく


 耳がつんとする、ああ、到着したか夏休み中なのでほとんど生徒はいないだろう

 半年ほどしかきていないはずなのに何年も来ていないような気がする

 あれほど馴染んでくつろいでいた庭園のベンチでさえ座るのに躊躇してしまう。


「とにかく学園長室に向かおう」そう思った時意外な人物から声をかけられた。


ご覧いただきありがとうございます。

リルとともに小説家になろうに旅に出てから1か月が過ぎました

これからもよろしくお願いします

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