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トップアイドルの俺が魔力過多の廃王子に転生しました  作者: 瑠璃
第3章 妖精の鍵 〜龍の渓谷〜

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Rain

 クラーケンの眼が怒りで真っ赤になっている

 でも眼は核でない核独特の光を放っていないのだ


 もう、頭なくて目から下が蠢いているのを見ていると

「ゲソ? 」って思わず口に出た

 クラーケンは馬鹿にされているのがわかったのか俺の胴体に奴の足が巻きついた

 この時奴はひとつ間違いを犯していたのである

 俺の両腕を巻き付けていなかった

 しかし、そのまま奴は俺を食おうと大きく開いた口に運んだ

 その時、口の中に水色に光る魔石を見つけた


 咄嗟にミスリルの剣を奴の口に刺し、口が閉じられないようにし、オリハルコンの短剣を握りしめ奴の口の中に飛び込んだ

 オリハルコンが共鳴し赤く、赤く光る


「ヴオルヴィオローデン(魔弾)」 

 水色に光る核に剣が突き刺さるとともにクラーケンの体が砕け散った


 慌てて、ミスリルソードと魔石を回収して海面へと急ぐ


「プファ!!うわぁクラーケンの涎だらけだ」


 よくみると港もクラーケンの粘膜や涎だらけだ


「ヘイロン、雨を降らして綺麗にしてくれよ」


「本当に、龍使いの荒い奴だな」そう言いながらも雨雲を呼んでくれる

 シャワーのような雨が綺麗に全てを流れ落としてくれた


 岸壁に上がり寝転びそうになるが、

 あ〜!!そうだ これで終わりじゃない! 

 グライシス邸に行くぞ!クラーケンとの闘い後も休む暇がない


 グライシス邸の前では結界の前でジーザメリウス軍とサタームスの私兵がもつれあうように戦っていた


「ヘイロン、雄叫び上げろ」

 ギャオウウウウウ という雄叫びで、両方の兵士が蜘蛛の子を散らすように自陣に戻り、サタームスの私兵は慌てて逃げ帰った


「ヘイロンだけが戻ればよかったんじゃない」

 ヘイロンの上で、少し疲れはてていたブルーがいう


「いや、見てみろ、みんな凄く傷ついているぞ

 かなり重症の奴もいる」

   急いで、怪我をしている者達の者を助けなければいけない

 ジーザメリウス家の息子として、当たり前の事だ


「ラヒーラー」手を翳し聖魔法を発動する

 七色の眩い光が辺り一面に広がり傷ついた者を包み癒していく

 最後の力まで振り絞った気分だ


 兵士達は、みんな俺の手を取り礼をいう

 一通り挨拶が済むとグライシス侯爵とクラウスに昨夜泊めてもらった事を礼をいい、別れの挨拶をした。


「君は、我が領地の恩人だ

 しばらく我が家でゆっくりすればいいせめて今夜だけでも」

 と侯爵とクラウスは、引き止めてくれたが、

「いえ、有り難いお言葉ですが、先を急ぎますので」

 そう言ってグライシス領を後にした


 まだ、ヘイロンが、作った偽物の雨が降り続いている

 雨が先程までの喧騒を流れ消し去っていくようだ


 しばらくして雨が上がり雲の切れ間から光が射してきた

 幾線の天使の梯子が降りてきた

 光が雲を照らし彩雲を作っていく


 疲れた、本当に疲れた

 早く自分の部屋で泥のように眠りたい

 歩きながら握りしめていた水色の魔石がいつの間にか水色の鍵に変わっていた



VSクラーケン 完です

3頭の魔獣との闘いリル、お疲れさまでした。

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