第35話 質問する勇気
――それでも私が“理解する側”でいたい理由
今日、私は決めた。
ただクリックして真似する“操作型”から卒業し、
“理解型Excel人間” になると。
1|「先生、凡例って何ですか?」
授業の途中、私はそっと手を挙げた。
「先生、“凡例”をわかりやすく説明してもらえますか?」
先生――固まる。
そしてゆっくりスマホを取り出し、検索を始めた。
はい出ました。
講師のGoogleタイム。
その瞬間わかった。
「今まで、誰もこんな質問してなかったんだな」
でも私は知りたかった。
Excelを“操作できる人”ではなく、
意味を理解して使える人になりたかった。
ただ、それだけだった。
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2| 教室を見渡すと、そこは“Excel動物園”
63歳・52歳:
「質問の仕方がわからない」組
(操作より“質問”の方がミステリー)
61歳&トヨちゃん:
前職の記憶を総動員して必死に食らいつく
そして私は:
4日間の自主合宿の成果をもとに、
理解を深めるために質問マシンガン
結果、質問マシンガン3人組(私+2名)爆誕。
さすがに申し訳なくなり、先生に言った。
「質問ばかりして授業止めてすみません」
すると先生は笑顔で、
「いえいえ、質問してくれた方が助かります。
どこでつまずいてるか、そこではじめて分かるので」
……この瞬間、
先生がほんのり “神” に見えた。
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3| トイレでのひと言が刺さった
休み時間。
63歳の彼女がこっそり話しかけてきた。
「あなたが質問してくれてる間に、
ノート書いたり、理解する時間ができるのよ。
若者は聞いてないけどね(笑)」
え……
私の質問、全体の“救命ボート”だったの!?
これは予想外に嬉しかった。
質問は“自分のため”だけじゃない。
みんなが息を整えるための、
小さなシェルターにもなっていた。
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4| “手より口”を動かした日
帰り道。
Word時代は毎日居残りだった61歳の彼女が、
今日こんなひと言をもらした。
「今日は頭が疲れて、もう何もしたくない」
Excelは、やっぱり壁が高い。
でも私は気づいた。
壁を越えるには――
手を動かすより、口を開く方が大事。
質問は恥じゃない。
むしろ、教室が沈まないための 小さな灯台 だ。
今日のまとめ
・ 理解したいなら、遠慮なく質問すればいい
・ “わかったふり”は誰のためにもならない
・ 質問する人は、教室の空気を変える
・ 明日も私は手を挙げる――理解型アラカン、進化中
次回予告
Excelの“割引率20%問題”で女子チームが全員迷子。
気づけば私は、なぜか先生の横で
「はい、次ここ絶対参照ね〜」
と 講師デビュー。
先生もニッコリ一言。
「アルバイト代、払わないとね」
(え、私いつ雇われた?)
しかしその裏で、 61歳の努力家が落ち込み……。
“教える側になったアラカン” の胸に芽生えたのは、
まさかの 絶対参照級の自信 だった――。




