第33話 予想外の幕開け
――教室を包んだ“静寂のExcel”
今日からいよいよ Excel がスタートした。
Wordのあの大混乱――
・画面真っ暗事件
・先生の操作ミス
・質問マシンガン
・若者の全員救出劇
……あの “Word地獄”の再来 を覚悟していた。
しかし。
教室は、ありえないほど 静か だった。
1| Excel初日、まさかの平和
朝いちで先生が言う。
「テキストは3日で終わらせます。今日は3章までいきましょう」
(……初日から3章? またスピード地獄!?)
と思いきや、授業が始まると――その予想は盛大に外れた。
若者3人 → 余裕。ほぼ呼吸。
61歳の彼女 → 前職で経験あり、サクサク。
トヨちゃん&私 → 質問しつつも追走。
52歳の彼女 → 開始2分で“聞くだけモード”。
63歳の彼女 → 黙々と進めるストイック系。
そして先生は終始ご機嫌。
「皆さん、WordをやったからExcelもスムーズですね〜」
……いや先生。
これは“平和”じゃない。
予習してなかったら即死コース です。
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2| 今日の最大の発見
「わかる人は疲れない」
Wordのときは、
一秒でも気を抜いたら置いていかれる恐怖で、 毎日がフルマラソンだった。
でも今日は違う。
追いかけるのではなく、自分が少し前を歩けている。
だから――心が削れない。
体も疲れない。
私は心の中でつぶやいた。
「なるほど……
61歳の彼女が毎日あんなに元気なの、これか。」
理解できている人は、授業に体力を吸い取られない。
Word地獄をくぐったからこそ見えた景色。
この余裕が、静かに嬉しい。
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3| 静かな教室の裏で
静か。
本当に静か。
文句も悲鳴もない。
でも――胸の奥だけザワついていた。
これはきっと、“嵐の前の静けさ”。
明日は 5大関数。
Excelが本性を見せるのは、たぶんここから。
帰り道、私は小さくつぶやいた。
「今日は何を復習しようかな。」
その自然なひと言に、少しだけ 誇らしさ が混じっていた。
Wordのときは、「今日をやり過ごす」ことで精一杯だった。
今日は、「明日を選べる自分」がいた。
今日のまとめ
・ “理解できている状態”は、心も体も驚くほど楽
・ Word地獄を生き延びたからこそ見える景色
・ Excelはまだ本気を出していない(ここが一番怖い)
次回予告
Excel最大の鬼門――
関数 & 相対/絶対参照がついに火を噴く。
朝から先生は不吉な宣言。
「今日は大事ですよ〜」
案の定、授業開始5分で 全員参照迷子。
あの天才若者でさえ、
「え? これどういう意味?」
と頭を抱える事態に。
そんな中、
唯一予習を済ませていた私だけが静かに立ち上がる――。
COUNTとCOUNTAを訂正する
“先生の先生”として。
地獄の日に光ったのは、
努力か? 皮肉か?
それとも……講師の言い間違い3連発か!?




