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アテナとキルケ

イタケに帰ったオデュッセウスは久々にペネロペとの再会を果たす。

ペネロペは、昔と変わらず綺麗だった。

父ラエルテスは、数年前に亡くなっており、オデュッセウスは農園を引き継いだ。

オデュッセウス:「もう俺も70に近い、色々と面白い人生だったな・・・」

ペネロペ:「私はずーっと待ちぼうけの人生だったわ」

オデュッセウスとペネロペは笑った。

オデュッセウスはこれからの残りの人生はゆっくりペネロペと過ごそうと思った。


その頃、魔女キルケが住んでる島に、アテナがやってくる。

魔女キルケ:「アテナがやってくるとは珍しいな」

女神アテナ:「たまにはお前の様子を見に来なければな、何を企むかわからん」

魔女キルケ:「もう、お前ら現神々と争おうとは思わん。私たちの敗けだ。」

女神アテナ:「怪しいものだな。」


そこに息子テレゴノスが帰ってくる。

テレゴノス:「この人は?」

魔女キルケ:「女神アテナ様だ。」

女神アテナ:「お前の子か?」

魔女キルケ:「そうだ」

女神アテナ:「父親は?」

魔女キルケ:「そういえば、まだ教えていなかったな?」

あまり父親を教えたくなさそうな魔女キルケ


女神アテナ:「お前は知りたくないのか?」

テレゴノス:「いや、特に興味はない」

アテナはそんなものかとも思ったが、お節介にも魔女キルケに促した。

女神アテナ:「この際だ、教えてやったらどうだ?」

キルケは「参ったなぁ」と頭を掻きながらぶっきらぼうに言った。

魔女キルケ:「テレゴノス、お前の父親はオデュッセウスという男だ」

女神アテナ:「オデュッセウスか!」

オデュッセウスという名前を聞いてもピンとこないテレゴノスにアテナは言った。

女神アテナ「オデュッセウスはかなりの切れ者だ。お前も立派になるだろう」


その夜、テレゴノスはベッドに入ると、どういうわけか興味のなかった父の名前が頭の中を巡った。

翌朝、テレゴノスは母キルケのもとへやってくる。

テレゴノス:「母上、一度オデュッセウスという男に会ってみたいと思う」

魔女キルケ:「そう言うと思っていたよ」

キルケは奥の部屋に入っていくと、一本の槍をもって戻ってきた。

魔女キルケ:「これは赤エイの槍だ護身用に持っていけ」


こうして、テレゴノスは船でイタケに向かった。

イタケに向かう途中、嵐にあいテレゴノスは遭難してしまう。

それを見ていたアテナは、オデュッセウスの家系の宿命かと思い。

テレゴノスをイタケの浜に打ち上げさせた。


テレゴノスは、ここが何処だかわからず、イタケをさまよった。

お腹が空いていたテレゴノスは、豚が飼われている牧場を見つけ豚を殺して食べる。


この牧場は豚飼いエウマイオスの牧場だった。

何者かが牧場を荒らしていると思ったエウマイオスは、オデュッセウスに助けを求めた。

エウマイオス:「旦那様、牧場が何者かに荒らされておりまして・・・」

オデュッセウス:「相手は何人なんだ?」

エウマイオス:「一人なんですが、私ももう年なので怖くて・・・」

オデュッセウス:「俺も結構な年だぞ、念のためにテレマコスにも来てもらおう」

エウマイオスはテレマコスを呼びに行き、オデュッセウスは一人、テレゴノスのいる牧場へ向かった。


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