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道に迷った先に

マップを見ずに走った俺が悪いんだけど、次の街まで走り抜けるはずが迷った。なんかおかしいなって思ってたんだよ。途中から兎もスライムもゴブリンも見なくなったからな。てっきり次のエリアは魔獣が少ないのかな?なんて思って、そこでやっとマップを開いたら平原エリアF2だってさ。FってなんだFって。おまけにエリア名しかわからない上に方角もわからない。ゴブリンジェネラルのとこを超えて一直線に走ったはずなんだけどなぁ…変なの。


方角がわからないんじゃ抜けようがない。木が一本も生えていない場所かつ、見えている範囲に目印もないエリアなせいで完全に迷った。しかもセーフティーエリア外だってことでログアウトできない。いや、魔獣が一匹も見えないからセーフティーじゃないの?って言いたいけど、まぁ仕方ない。セーフティーエリアっぽい場所を探そう。うーん、元の予定だと今頃次のボスと戦っているか、次の街に着いているはずだったんだけどなぁ。次からは急いでいてもマップはちゃんと見よう。


そうして歩き続けるとやっと風景が変わってきた。その先にあったのは…石版かな?なんだこれ、目印として使えってことか?セーフティーエリアかもしれないから近づいて…


〝サブナクの石版に接触しました〟

〝これより、サブナクの試練を開始します〟


ちょっと待て!いきなりすぎるだろうが!タイム!ちょっとタイム!!




タイムは聞き届けられませんでした。

いきなり今までとは違う灰色のフィールドに移動させられたよ。くっそー、試練ってなんだよ何すればいいんだよ。さっさとサラーサに行きたいんだけどなー。


ん?あれはなんだ?なんか白い馬に乗った…黒い獅子獣人?見事なモノクロコンビだな。


『我が封じられし石版の中にようこそ。我が名はサブナク。昔々、ある者にこの石版の中に封じられた者である。汝はこの世界の外から来た者であろう?せっかく来たのだから試練を受けていかんか?』


このおっさんがサブナクか。にしてもせっかくだから、でサラーサ行きの時間を遅らせられたんじゃたまったもんじゃない。元を辿れば迷った俺が悪いんだけども。


「遠慮していいかな?正直言うと道に迷ってここに来たから、今すぐ元のルートに戻って街まで行きたい。」


『そんなこと言わずに!な?本当に少し、3時間くらいで済むから頼む!』


「それなら、俺が試練を受けるメリットが知りたい。何かしら報酬はあるのか?本当は3時間だって使いたくないんだ。」


『試練を乗り越えれば汝に我が力を授け、我が魂を捧げよう。試練に失敗すれば、汝には我の封印を解いてもらい、代わりに力の一部を授けよう。どうだ?どちらに転んでもメリットはあるぞ?そして汝が試練に合格しようが失敗しようが、この条件ならば我はこの石版からおさらばできるからな。』


試練を乗り越えれば俺が上、サブナクの力…が何かわからないけど、それを手に入れられる。試練に失敗すれば俺が下、サブナクの力を分け与えてもらうかわりに雑用をしろってことかな。イベント前で雑用をしている暇は無いんだけど、封印だとか試練だとか心躍るワードがたくさんなのも事実。要するに試練を乗り越えればいいんだろう?


「わかった。それじゃあその試練というのを受けよう!」


『よき返事だ!契約は成立だ!それでは始めよう!』


そうサブナクが言うと、サブナクの背後に真っ白な塔が生え、城壁が生え、城が生えて、最終的に一つの街型フィールドが出来上がった。次に、俺とサブナクの周囲を囲うように、サッカーのフィールドくらいの敷地が広がる。


…ちょっと、まて。流石に街一つをいきなり出現させてくるような相手とは戦いたくないんだけど!!


『前払いだ。受け取るがいい。』


そう言ってサブナクは真っ黒な刀を投げてよこしてきた。


魔刀

攻撃属性:切断

補正:ATK 5


呪禍・第43階位(カースオブサブナク)


これは我の試練を受けてくれた礼の前払い分である。

汝の好む武器はこの形であろう?

            〜第43階位魔神サブナク〜

『呪禍・第43階位』

このスキルを持つ装備は装備欄から外すことができない。


最初に武器をくれるとは太っ腹だな。ATK5の魅力には抗えないから装備してしまう。


『制限時間は3時間!それまでにどんな攻撃でもいいから我に当ててみせよ!それができるならば、試練は合格だ!』


一太刀入れるのも大変そうだなこれは!しかも馬と追いかけっこかよ!試練というか、あいつ遊んでるな?


サブナクを追うために戦闘体制に入ると、いきなり俺の体に真っ黒な墨のようなものが纏わり付く。これが制限時間を表しているのかと思ったのだが、どうやらそっちではないようだ。どうもこの場所、街規模の建築物だとして街中判定があるらしい。更には、現在俺はサブナクと戦闘状態にあるようだ。これによって、今までずっとフレーバースキルだった『辻鬼理』の発動条件が揃ったのだ。現時点じゃあ街中決闘限定スキルだと思っていたのがここで役立つとは思わなかった。全ステータスに1.5倍がかかったことによって、今の俺はAGIとDEXが50の境界を超えている。今までより格段に速く動けるし考えられる、更には尻尾も耳の動きも完全マスターだ。ということは、やっぱりDEXは50まであげれば十分かな。


サブナクの動きは異常なほどに速いが、それはおそらくあの白い馬に乗っているからだ。だからなんとか降ろせれば捕まえられるだろう。あるいは、あの動きになんとかして追いついてしまうか。

サブナク…というか石版イベントの発生条件

・該当エリアへの侵入

・その時にパーティーを組んでいない

・石版の中身に対応したプレイスタイル履歴

・石版の中身に対応した装備


サブナクの場合

・平原エリアF2

・即死スキル、急所狙い、それらを実現するプレイヤースキル、街中での戦闘履歴有り

・近接系切断属性武器


です。

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