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30.前略、始まりの終わり
アシュライオー撤退とともに、敵の撤退が発生し、戦場は一段落した。
この一帯の被害は多いが、あくまでエリア被害だけであり、戦力低下も思ったほどではない。今はこうして、ベルクとアンナが、ほーちゃんのそばで嘆くだけだ。
「もう少し、もう少しだけ早ければ…」
「見事な…見事な戦いぶりでした…!」
「…誰が死んだって?」
ほーちゃんのとりあえずなツッコミが地味に響く。そう、生きていたのだ。
「ごめんごめん、でも当分は戦えないんでしょ?」
「まあ、本体がボロボロだから当分はやりあえないわ。せっかく手がかりを見つけたのに…」
「手がかり?」
「そのうち理解るわ」
「おっ? 無事?」
そこへ、朔夜が戻ってくる。そこまでダメージは受けてないようだが、疲労困憊な感じだ。
「まぁ、とりあえずは誰も欠けてない…かな?」
「それは良かった。そっそ、転移魔法で一人は一気に移動できるけどどうする?」
「……アンナ。みんなの護衛をお願いするよ。すぐ帰ってくるから」
「閣下………わかりました!」
ベルクが決めるのを見通してたかのように、朔夜はデスティニーブレードのボタンをと叩きまくる。
「よし! 一気に行くよー。転移!」
こうして、二人は一気に目標まで向かったのだった。




