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異世界魔王になるってよ  作者: 白河 響樹
二章。勇者はじめました
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26.激突!四聖獣

アースドラゴンが倒れたことにより、宝箱が連動して空いた。つまるところそういう仕様だったのだろう。ベルクは宝箱に駆け寄って中を見てみると、黄金の剣が収めてあった。


「これがコントローラーキー?」


ベルクが剣を持つと、ダンジョンが揺れ、天井やフロアの一部が割れるとともに、地下から1つの巨大な存在が現れる。それは、見間違いようもない。四聖獣ライトニングフェニックスそのものだ。それに呼応するかのように、魔物もダンジョンから這い出ている。


「なんだってこんなところに! ええいっ! 来い、ガトリングホーーン!!」


ベルクの叫びに呼応するように、ガトリングホーンが呼び出される。


「もっと早く呼んでくれれば良かったのに」

「ごめんごめん、呼ぶ広さがなくて。ここは任せていいかな? 俺は一旦約束のを取りに行ってくるよ」

「あら?あんまり遅いと倒しちゃうわよ?」

「それならそれで、構わないよ」


ベルクはほーちゃんにこの場を任せ、元々もらうはずだったもののところへ移動を開始した。


「さてと、四聖獣同士楽しくやり合いましょうか!」


ガトリングホーンのガトリング砲が唸りを上げる。今まで隠し玉としてずっと戦場出られなかった分が溜まっていたのだろう。対するライトニングフェニックスは回避を試みるものの、流石に避け切れないと悟ったのか、雷撃を幾重も重ね反撃に移る。雷撃は、ガトリングホーンごとその周辺の建物を薙ぎ払うものの連発は出来ないようだ。


「踏み込みが足りないようね。寝ぼけてでもいると言うの? いえ、違うわね……私のような存在がない抜け殻の状態? あの娘はもっと煩かったはずだし……なら今は自動迎撃モード? それなら、一気に攻めて落とすのみ!」


再度、ガトリングの嵐が始まるかと思いきや、始まりはしなかった。

なぜなら、死角というか真下からロストギアによる強烈な攻撃をくらったからである。

なんの前触れもなく、地下からの強襲だ。避けようもない。ほーちゃんが辺りを見渡すと、少し土に汚れたライオン型のロストギアがいる。間違いない、こいつだ。おそらく地下から飛び出す際に体当たり系の技を使っていたのだろう。


「っ〜〜油断した」

「フハハハ! 流石我がアシュライオー! 四聖獣相手でも引けはとらんな! おっと、名乗りをわすれていた。私は魔王討伐軍指揮官、自由のサダラーン!」


ガトリングホーンへのダメージはそのままほーちゃんに反映される。逆もまた然りだ。ほーちゃんはお腹をさすりながら、相手の様子を観察しながら思い出した。

アシュライオー。かつての勇者パーティの誰だったかの相棒であり、可変型のロストギアで四聖獣と渡り歩けるが連続戦闘可能時間は短い。ライオン形態になり、ライトニングフェニックスとの合体機構もある。だがしかし、自動防衛程度しかできていない今の状態では、不可能なはずである。

そうこうしているうちに、アシュライオーが変形を開始していた。わずか二秒でおこない、ライオン頭は胸に、前脚は腕、後ろ脚は腰ごとくるっと回って足に、そして新しい顔が内部から現れて変形完了だ。


「フハハハ! くらえ、ライオトルネード!」

「っ! 超振動波!」


アシュライオーのたてがみが高速回転し、竜巻状のエネルギー波を叩きつける。対して、ガトリングホーンの頭の角から放たれる超振動波がそれを迎え撃つ。この力比べはガトリングホーンにかなりの分があるが、技の後に硬直が発生してしまう。この隙をついて、サダラーンは、アシュライオーをライトニングフェニックスに近づけた。


「巫女どの。強制合体!」

「天地重複左右反転。神において聖なる獣。雷鳴を司りし鳥よ、阿修羅となりてかのものを討つ百獣の王よ。守護の剣となれ。強制雷神合体」

「!? この声はミシェル?」


サダラーンとともにアシュライオーに乗っていた、ハイライトの消えたミシェルが合体の言葉を紡いだ事により、召喚と同じ効力を発揮し強制的に合体が始まる。大きな魔法陣が現れ、アシュライオーの背中にライトニングフェニックスがくっつき、胴体に接続されると何処かからか腕や足、頭の追加パーツが飛んできて合体が行われる。


「降臨! アシュライオーフェニックス!」

「獲物はでかい的だぞ。撃てー!」

「駄目ッ! 逃げて」


この街の警備部隊が現れた。四十騎編成の頼轟である。おそらく魔物退治などで戦力分散しているであろう中で、この数は流石である。だが、それでもなお戦力に致命的な差が存在している。

アシュライオーの咆哮とともに、雷と焔の衝撃波が周囲の建物ごと頼轟を燃やし尽くす。半径で言うと700mほどが瞬く間に瓦礫になったのだ。ただ一つガトリングホーンを除いて。注意の逸れた瞬間、ガトリングホーンは瓦礫の中を一気に駆け抜け、全力疾走からの突進を敢行した。


「ホーンダイナミック!」

「ぬわっ! 」

「ステータスダウンを感知。60%まで下がります」

「巫女どの。なんとかしろ」

「不死の鳥よ。この機械の神の御使いの身を癒やし給え、直し給え、守り給え……耐性をつけて80%まで回復しました」

「でかした! さあ、ここからが本番だ!」


ミシェルの呪文に合わせて、アシュライオーフェニックスの羽がいくつか爆ぜる。これが回復や耐性の効果を与えているのだろう。


「上等よ。ちゃんと倒してあげるわ」

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