22.カタログから選ぼう
老人が起きてくれたのはそれから二時間くらい後のことだった。
「なんじゃ、まだおったのか。さあ、飯支度の間に決めといておくれ」
「相変わらずマイペースだな。じーさん」
老人が店の片隅においてあった木箱から何枚か羊皮紙のようなものをとりだして、ベルクに渡した。その羊皮紙には、ロストギアの絵と名前がかかれていた。おそらくカタログなのだろう。
「おすすめは一枚目の雷電じゃな。2騎セット売でお得じゃ」
「ふーん、いろいろ手に入れてあるのね」
「んー、お得なのはいらないんだ。例えばこう…めちゃくちゃ強いけど継戦能力低いのとか尖ってるのが良い」
「そうじゃな……なら、この村の奥にある石像でどうじゃ」
老人はいつの間にか用意していた、山菜をふんだんに使ったご飯を食べていた。いつの間に用意し終えたのだろうか。
「今は休眠状態じゃが、村の地下ダンジョン奥にあるコントローラーキーを取ってこれれば譲ろう」
「そんな言い方をするってことはなかなか難しいんでしょ?」
「はっ!そうですそうです。絶対何があるのです」
「安心せい。ダンジョンとしての等級は2じゃ。余裕じゃろ?」
ダンジョンには等級があり、1なら普通の大人が数人いれば攻略でき、2なら心得がある者ならなんとかなり、3はそこそこのダンジョンと言える。
「ダンジョンについて詳しく」
「5階層で構成されていて、魔物は日替わりじゃ。トラップは盗賊避けがいくつかあるだけのシンプルなやつじゃな」
「それならこのメンバーで速攻かけよう。2人はそれで良い?」
「勿論です。ベルク兄さま」
「ええ」
「夜には戻ってくるんで…イグナスは案内ありがとう。それじゃ」
その頃、朔夜はベルクたちが最初によった酒場で情報収集していた。
「なるほど、つまり、その詐欺グループにひっかかってついていったと」
「一応詐欺じゃねーよ。現物はあるし譲る気もある。ただ、手段が問題なだけだ」
「未踏破のダンジョンで、攻略されている範囲が簡単だけど、難攻不落のボスがいるって時点でダメでしょ! 仕方ない。案内して」
「しゃーねーなー」




