王都へGo~
こんにちは、唯だよ~。わたし達は今、王様がいる都市、王都に向かっていま~す。でも、ここはほんとに不思議だね。いろんな動物がいる。一見鳥っぽいけど水の中を泳いでたりしてるのもいたし、逆に魚っぽいけど泳げないのもいたの。おもしろいよね~~♪
「唯、ちゃんと歩け。転ぶぞ。」
シグマさんが、溜息をついた。
「大丈夫ですよ。私こう見えても、運動得意なんですよ。あっ、シグマさん!!あのシマウマっぽい動物はなんて言うんですか?」
「・・・・・・?シマウマ?なんだそれは?」
シグマさんが不思議そうに聞く。
あれ?この世界にはシマウマはいないのかな?
「わたし達の世界にいる馬っぽい動物にシマシマがついた動物のことです。」
私の説明にシグマさんがほうっと頷いた。
「なるほど。興味深い。」
とまぁ、こんな感じで王都に向かっている私達。そんな私達の横を馬車が通り過ぎていく。私はけっこうこの世界のことについて勉強になるから構わないんだけど、こういう時ほんとは馬車で行くみたい。王都に近づいているにつれて、馬車の通り過ぎる数が増えていく。
「あと、もう少しで王都に着くぞ。」
だんだんと日が暮れてきたみたい。シグマさんが夕食の準備をし始め、私に夕食を手渡してくれた。
「村から歩いて3日か、明日には到着するな。」
「そうれすね!」
もぐもぐもぐもぐ・・・・・・・・ん!このチーズ美味しい!!
「唯、明日に備えて今日は寝るからな。もうそれくらいにしとけよ。」
「ふぁい!」
私がそう返事するとシグマさんは、満足そうに近くにいたあの子を撫で始めた。
☆☆☆☆☆
「・・・・・・・んーー、もう朝か~」
テントから出て背伸びをしていると、
「にゃー」
と、木の上からあの子が鳴いた。
「おはよ!今日もいい天気だね。」
「にゃー」
・・・ん~~。
「ねえ、そろそろ話してくれてもいいんじゃない?私寂しいな」
「・・・・にゃー」
あの子はピョンっと木の上から飛び降りていっちゃった。
「唯?もうそろそろ出発するぞ?」
シグマさんが荷物を持ちながら私を呼んだ。
「えっ?ちょっ、待ってください!!・・・・わっ!!」
石につまずいた。
☆☆☆☆
「・・・・シグマさん、早く来ないと置いて行きますよ!!」
私はシグマさんをキッと睨みつけながら言った。
「・・・・・今から行く・・・・・・・・・・ぶはっ!!」
私の顔を見た途端にシグマさんは、こらえ切れなかったらしくお腹を抱えて笑い始めた。
「あはははははは!!!!・・・ゴホゴホ・・・・・くくくく。」
しまいにはむせ始めた。
「・・・・そっ、そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!!」
あーーー恥ずかしい!!!!でも、シグマさんも笑いすぎだと思うんですけど・・・・
「くくくく。すまんすまん、そう怒るな。・・・・だが、あのコケっぷりは・・・・なんとも・・・」
あーーー!!もういいです!!もう、知りません!!!!
私はスタスタと先を歩く。後ろからまだ爆笑しているシグマさんがついて来る。
「くくく。おっ、ほら見えて来たぞ?あれが王都だ。」
「・・・・あれが。」
殺風景な土地に似合わず建っている高い建物。その一つ一つが精密に作られている。
こんなに立派なのわたし達の所にもなかったと思うな。ほんとに凄い。
「ほら、そろそろ行くぞ。日暮れにはつきたい。」
シグマさんが急かすように歩き出す。私は見知らぬ土地に胸を踊らせながら、シグマさんのあとを追った。
☆☆☆☆
王都に近づいて行くにつれ、王都の盛大さが大きくなっていくようだった。
「シグマさん!!早く早く!」
私はシグマさんを急かした。
早く王都に着かないかなー!!!!
私の気持とは裏腹に、シグマさんの歩調はだんだん遅くなっていくみたいだった。
「シグマさん?どうかしたんですか?」
様子が段々おかしくなっているシグマさんに声をかけた。
「体調が悪いんですか?」
私が更に聞くと
「いや、なんでもない。行くぞ。」
と先を行くように促した。私は明らかに顔色が悪そうなシグマさんに
「ですが、シグマさん・・・・・」
と一旦休むように言いかけたが、私の言葉はここで誰かの叫び声によって遮られた。
「きゃーー!!」
急いで辺りを見渡して、声の主を探した。
「シグマさん、あそこ!!」
私が指さした方には、豪華な馬車を何匹もの魔物が襲いかかっているのが見える。
「やばいぞ!!このままだと・・・ちょっと待て!!唯!!」
私はシグマさんの言葉を聞かず、馬車の方に走り出した。
魔物は馬車のボディーガードらしき屈強な男の人たちを追い詰めていっていた。そして、止めとばかりに一斉に襲いかかろうとしていた。
「やぁ!!」
私は取り敢えずおちていた棒で、近くにいた魔物を攻撃した。
・・・・ん?あれ?
この魔物たちを近くでよく見ると、わたし達のところの動物たちと何も変わらないということに気づいた。
「・・・んー、試してみる価値はあるかなー」
私は棒を持ち直して、ニヤッと笑った。




