3-10.
マミーナの学校生活の回です。
王子が留学へ行った後、どんな日常を過ごしているのでしょうか?
青春祭が終わり、私たちの学校生活も日常を取り戻している。
わたしは相変わらず朝の鍛錬を続けている。
前は2人でしていたのに、今は1人で。
不思議な気分だ。
かつては孤独だった朝の鍛錬。
でも、彼と2人で過ごした時間が当たり前になってしまった。
慣れって怖いな、当たり前ってないんだなと少し寂しい気持ちになってしまう。
魔法学校での学びもどんどん高度になっていく。
2年生になり、魔法型別での特別授業が始まったのだ。
私たちの学校は40人クラスが7つあって、一学年280人いる。
黒魔法、白魔法は割合が少ないから、わたしのクラスは全員で24人だし、白魔法のクラスは19人しかいない。
今までの授業は、基礎的な攻撃魔法や防御法を学んでいた。
黒魔法の学びは、自分にかえる、心の声を聞くという基本、土台の学びだった。
今は、人を操るという黒魔法の特殊な部分を学び始めている。
人を操るのにもいろいろあって、体を自由を奪うもの、心をコントロールするものなど様々だ。
今は体のコントロールの技術を身につけようと練習している。
まずは人ではなく、生き物の体の自由を奪うことから学びが始まる。
黒魔法の使い手が騎士団に所属になる理由が、ここにきてよくわかる。
悪の手に利用されたら、あまりにも危険すぎるからだ。
しかし、黒魔法の危険な面を学ばなせないことも逆に危険だと考えられている。
危険性をわかっているし、使えるけれど、自分で正しい選択ができるようになる。
自分と大切な人を守るために黒魔法を使うのだ。
魔法学校での学びは魔法スキルだけではなく、このような精神面での成長も重要な要素だと実感する。
黒魔法の使い手のユニークな点は、自分自身は操られにくいということだ。
つまり、黒魔法師が黒魔法師を操ることはかなり難しく、失敗することも多い。
黒魔法は攻撃特化じゃない。
だけど、防御力が高く、人を操ることができる。
騎士団では欠かせない魔法型だ。
まずは初歩的なところから学んでいく。
小さな生き物の動きを封じる練習が今日の課題だ。
魔法の紐がゆっくりと伸びて、相手の体を包み込むように動きを止める。
だけど、集中が切れると、すっとその紐が緩み、自由を取り戻してしまう。
わたしはなかなか上手くできなくて、悔しくなり、何度も何度も練習を繰り返す。
コツを掴んだ人は動きを封じる、魔法を解くを繰り返してパッと切り替えることができるようになっていた。
新しい魔法との出会いは、まるで世界が広がる瞬間。
習得するまでの苦労は何でも乗り越えられる。
今はまだ未熟だけど、必ず自分のものにしてみせる。
寝るのも食べるのも忘れて没頭してしまうことが今までもあったが、最近は魔法の学びが高度になったこともあり、その頻度が増えてきている。




